薄墨を用いた、非常に繊細なタッチで描かれる少女たちの冒険活劇。漫☆画太郎らしからぬこの作風は、同氏のまんゆうきを彷彿とさせる。
ストーリー
祖父であるミトコンドリア大王に溺愛されていたせいでずっと城に閉じ込められていたマゴコンドリア姫はある日、城を飛び出すことに成功する。一方山賊たちが、とある馬車の荷台の中に非常に高価なものがあると告げられ、それを襲撃するが……。
登場キャラクター
本作の主人公。自らを溺愛する祖父、ミトコンドリア大王により、13歳まで一度も外に出られず、城に閉じ込められていたミト国の姫。
あるとき、厳重な警備の施されたミト城に忍び込み、まんまと宝を盗み出した大泥棒パパンに惚れ込む。以降、猛勉強(ただしドロボーに使えそうな分野だけ)をし、ダウジングの能力を取得。その能力で城を脱走し、いつかパパンにお礼を言うべく冒険の旅に出る。
自らが主人公であることを度々強調するものの、ダウジング以外は基本ポンコツ。ただし、感情がピークに高まると、恐ろしい姿に変貌する…。
ひょんなことから姫と共に旅をすることになった、胞子のような帽子が特徴の少女。基本ツッコミ。非常に高い運動能力を持ち、ネズミを使った毒味も行うなど機転も利き、姫とお汁の危機を幾度となく救った。
当初は姫にも敬語を使い、口調そのものも少女らしいものだったが、姫とお汁のあまりのポンコツっぷりに業を煮やし、キレまくっているうちに関西弁が板についてしまった。
帽子にはある秘密があるようだが…?
ミト城に使えるメイド忍者。姫とヌスミには、『お汁ちゃん』と呼ばれる。先代のお汁ババアに代わり、姫に仕えている。あたかもハイスペックに見えるが、姫同様、長い間城に閉じ込もっていたため、料理などはできるものの、外の世界の出来事にはまるでうとい。忍者のくせに高所恐怖症かつカナヅチで、戦闘力及び経験はほぼ皆無(後にヌスミの特訓で多少は強くなるが)。おまけに船酔いするわで、ヌスミを関西弁に目覚めさせた。ヌスミ曰く『忍者ハッタリ君』。
13歳とは思えない立派な巨乳を持っており、ペチャパイ姫のヒンシュクを買っている。
ミト国の王。マゴコンの父親。
姫憧れの人。かつては伝説の大泥棒だったようだが…?
キレるとドラゴンに変身できるらしい、ミト国の大王にして、姫の祖父。姫が冒険に出ることになった戦犯。
- ガ太郎
怪しい出版社に漫画を持ち込んでいた老漫画家。誰かに似ている。
SQ版の結末
衝撃的な終わり方(ある意味予定調和)をし、作者コメント欄でも「担当の渡辺さん私のようなロートルに最後のチャンスをありがとう!さらば!!<漫> 」という言葉を残し、いろいろな意味で話題を読んだ。
@バンチ版
続編ではなく、リライト+加筆修正で構成されている。第一話は世界観を説明するためのエピソードが描かれており、サブタイトルが「なかったことにしたくない」と、その回の内容もあいまって意味深なものとなっている。
生きとったんかワレ!!!
ガキ使のあれで有名なネタのセルフパロディが行われている。何巻かって?全巻買って確かめろ、バカヤロ―――――ッ!!!