概要
ミネアポリス(英語:Minneapolis)は、アメリカ合衆国のミネソタ州に属する都市。1867年2月に成立し、この地から東に19キロメートル進むと州都のセントポールがある。合わせてツイン・シティの愛称で知られ、メジャーリーグの球団であるミネソタ・ツインズはこの地の名に因む。
名前の由来はダコタ族のminne(水)とギリシア語のpolis(都市)から。それを象徴するように大小20もの湖が近くにある。その豊富な水を利用した製粉業で発展し、穀物メジャーで知られるカーギル社もここに本社を置く他、全米屈指のディスカウントストア「ターゲット」の本社もここにある。かつて存在した全米の大手航空会社であるノースウエスト航空(現在はデルタ航空に吸収合併)がハブ空港を置いており、ハブ空港の拠点都市としても発展した。
一方のセントポールはミネソタ州の州都であり、ミネアポリスが経済の中心なのに対し、政治・行政の中心となっている。
音楽活動が盛んな都市でもあり、世界的なロックスター、プリンスの出身地でもある。
市内
人口は約46万、日本ではそこまで知られた都市ではないが、前述したセントポールと合わせて約350万の大都市圏を形成する全米有数の大都市であり、そして全米で最も寒冷な大都市としても知られる。温度差が激しく、最高気温は42.2度・最低気温はマイナス40.6度となっている。その寒冷な気候故に世界でも珍しいスカイウェイという空中回廊が発展している都市としても知られ、高層ビル群にこのスカイウェイが縦横無尽に張り巡らされている。このスカイウェイは何と全長11キロメートルに及ぶもので、市のシンボルにもなっている。
また、自転車専用道路が多数整備されており、環境に優しい都市としても評価されている。
スポーツ
MLBのミネソタ・ツインズ、NFLのミネソタ・バイキングス、NBAのミネソタ・ティンバーウルブズの本拠地であるが、いずれもセントポールとの双子都市(または周辺都市を合わせたミネアポリス=セントポール都市圏)を本拠地とする意味合いから、州名のミネソタを名乗っている(セントポールを本拠地とするNHLのミネソタ・ワイルドも同様である。)。これはかつてミネアポリスとセントポールが、血みどろな争いを続けていた険悪な都市関係にあり、フランチャイズを誘致した際にどちらかの名前にすると、お互いの市民の感情を逆撫でしてしまうことになりかねなかったからである(今はツインシティーズと呼ばれ、両市の仲はそこまで悪くない)。
NBAのロサンゼルス・レイカーズも元はミネアポリスをフランチャイズとしていた。球団名のレイカーズ(Lakers)は湖が多く点在するミネアポリスを本拠地としていた名残である。