「そう、私と悪い動物さんたちはすごく仲良しなの」
概要
メィリィ・ポートルートとは Re:ゼロから始める異世界生活の登場人物である。初登場時はアーラム村の村娘として村に潜伏し、魔獣「ウルガルム」によって子供たちやスバルを暗殺しにきていた。
通称『魔獣使い』と呼ばれ、『腸狩り』と共に名を轟かせている。
プロフィール
性別:女性
誕生日:不明
出身地:不明
身長:不明
体重:不明
加護:魔操の加護
好きなもの:ぬいぐるみ
嫌いなもの:ピーマル、予定が崩れること、髪が乱れること
CV:鈴木絵理
人物
村娘潜伏時
引っ込み思案でおとなしい人物で、スバルが催した『らじーお体操』にも参加していたが、スバルたちが楽しく話しているところには入らず、一歩下がって見ている。隙を見て村の子供やスバル、レムを引き込んで、子犬に偽装したウルガルムと引き合わせようとしていた。
村の子供たちの中心人物ペトラに誘われて子供たちの輪に入り、知らぬ間になじんでいた。
平常時
『腸狩り』エルザ・グランヒルテの血のつながらない妹として、暗殺稼業を営んでいる。
『ママ』と呼ばれる存在に従っており、普段は姉と共にアジトに暮らしている。
「〜わあ」「〜よお」と、間延びした口調で喋る。
とてもマイペースで振り回し属性のある性格で、喜怒哀楽が激しい。コロコロと感情が変わる部分はとても子供らしいが、作中では「ミミに比べたら、振り回される感じは序の口」とされていた。
ぬいぐるみが好きで、姉のエルザなどにぬいぐるみを作ってもらったときにはご機嫌斜めな心を納めてくれる。もらったぬいぐるみでぬいぐるみ遊びをすることが好きで、暇なときにはぬいぐるみ同士で寸劇をさせて非常にかわいい遊び方をしている。
「がおー、がおー! たーべちゃーうぞー!」
「きゃー、助けてえ、いやあ」
「ぐへへへへ、そんな風に助けを求めても、誰もきちゃくれないぜえ」
「いいえ、きてくれるわあ。だってだって、困ったときにきてくれるって約束してくれたんだからあ……んん?」
「お、お兄さんのバカあ! 入ってくるときはノックぐらいしてよお!」
身だしなみを気にしており、大した用事がなくとも人の前に出るときには早起きして身だしなみを整える。髪の毛を三つ編みで結ぶのはもちろん、アクセサリーや髪飾りなどもしっかりと身に着け、頭を撫でられたりすると「髪が乱れるわあ!」と怒りだす。
能力
魔獣を操る力は、生まれつき持っている『魔操の加護』によるもの。魔獣の中枢である『角』の役割をすることで強制的に魔獣を従わせることができる。幼い赤子の頃から魔獣に囲まれていたため、魔獣と敵対することは基本的に無いと考えられるが、大量の魔獣を一度に操って指揮するのには多大な負荷がかかる。
暗殺任務においては事前に標的の付近の魔獣を従わせておいたり下調べをして仕込みするなど、歳に似合わず用意周到で用心深い作戦遂行を行う。
姉のエルザと作戦行動する際には、快楽主義で突っ走りやすいエルザが予定を無視して突っ走ることのフォローにまわることもあり、姉の開けた予定の穴を別の魔獣で埋め合わせするなど予定が壊れるのを嫌う。
魔獣の体の部位を使うことで変装することができる。一章のラインハルト戦後のエルザを助けに来た際も、周囲を包囲する衛兵たちを魔獣の体を使ったウィッグなどを用いて抜け出した。
外見
・髪は青く(web版では茶色)、三つ編みをおさげにしている。瞳は緑系統の色(翡翠色?)。
・村娘時は薄い青のワンピースと、ミュールのようなおしゃれなサンダルを履いている。
・裏稼業時は下に白い長袖のシャツを着て、濃い紺のフリルの付いたワンピースに、同じ色の裏地が赤のマントをエルザとおそろいの月のモチーフのアクセサリで留めている。タイツは暗く彩度の低い赤と濃く明度の低い赤のラインが入ったものを着て、紺色のブーツを履いている。桔梗のような紫の髪飾りをつけていてる。
・就寝時は濃い紺の薄く肩口広めのワンピースのような寝間着を着る。
余談
書籍の登場人物紹介や、一期アニメのスタッフロールでは名前を間違えられ、「メイリィ」や「メィリイ」など、作者長月先生の書いた文章以外では名前が違うこともしばしばある。
『魔獣使い』とよばれるのを嫌い、「メィリィ・ポートルート」という名前を呼ばれたがる一面があるため、名前を間違えないようにしてあげたいところです。
関連人物
血の繋がりは無いが姉妹のような関係。『母』の命令で共に行動し、殺しを行っていた、
- 『ママ』
全てを失い何も持たないメィリィに言葉を、歩き方を、生きる方法を教え、躾を施した。
→口調から、もしかしたらあのキャラクターなのではないかと考察されている。
白竜の鱗に所属する男。仲間の記憶を食らった暴食の大罪司教が『ミリアン』『メィリィ』という二つの名前を挙げていたことから、彼女の父親がダイナス、母親がミリアンという名前の女性なのではないかと推察されている。
関連タグ
以下、6章のネタバレ
6章では、スバル達と共にプレアデス監視塔へ同行。そこで、彼女の過去が明かされる。
幼少期、理由は不明だが赤ん坊の頃に森に捨てられ、魔獣に食い殺されて終わるはずの人生だった。
しかし、幸か不幸か本人は『魔操の加護』という加護を持ち合わせており、魔獣に拾われ、育てられた。いつしかその幼女は魔獣の森の女王と呼ばれ、魔獣たちを指揮して縄張りを荒らすものを殺しつくす野生児となっていた。
そこに『ママ』に命令されて女王を連れ帰りにきたエルザが現れ、魔獣たちを殺されてしまう。
ささやかに首にかみつくなどの抵抗をしつつも、栄養も足りていない幼女の抵抗など腸狩りに通用するはずもなく連れ帰られてしまう。
連れ帰られた先で『ママ』とよばれる存在にメィリィはたくさんの『躾』を施された。
身体を無数のカエルにされ、自我があるのはそのうちの一匹だけにされ、自分の体が四方八方散り散りにゲコゲコと飛び去ってしまう喪失感など、明らかに”殺してもらったほうがいい”ような躾を施され、自分という存在を殺され、空っぽになってしまった。
人間らしい喋り方や歩き方などを思い出すころには同じく『ママ』に従っていたエルザと行動を共にすることが多くなっており、喋り方も行動も考え方も、様々なところを『エルザの模倣』をすることで生きてきた。
エルザが居なくなってからは模倣する相手がおらず、大切な人がいなくなってしまったときの行動などをマネする対象も存在しないために自分を見失い、長く長く自分を縛り続けてきた『殺人』という方法でしか物事を解決できないようになっていた。そのため、復讐という意思も希薄なままにスバルを殺そうとすることもある。
赤ん坊のころから魔獣と共に過ごして生きるために人を殺し、自分という存在をすりつぶされてしまった後も暗殺稼業をすることを日常として生きていたため、殺人が人生の大半を埋め尽くしている特殊な倫理観を持ってしまっているので、ペトラなどと友達になっても仕事になると殺してしまうところがある。
しかし別世界線では、ずっと一緒に裏稼業をやってきたスバルを命がけで守ったり、エルザが死んでしまったときに泣き叫ぶなど、親愛を持つ人にはとても情に厚く、寂しがる一面が多くある。
スバルとエミリアに懐柔された今では、その壊れてしまった(というより誰も教えてくれなかった)倫理観を修復して年相応の幸せが拝めるよう、スバルの頼もしい背中を見せてくれる予定である。
年相応の子供らしい寂しがりなところと、エルザの模倣で人の生き死にに無関心なところや
子供であるのに大切な人のために身をていして守るところなど、
子供らしさと大人の達観した部分が共同して存在しているギャップのある子供である。
『幸せになれ』