おまえはいま「プリキュアのパズルゲームってことは幼児向けでしょ? そんなのクリアできて当たり前じゃん」と考え、おれをみくびっただろう。そんな甘い考えでキュアぱずを始めるのは、さながら丸腰で過酷なメキシコの荒野に踏み出していくようなものだ。
―人のプーさん『プリキュアつながるぱずるんという過酷な荒野に挑む戦士たちへ』より
概要
ソーシャルゲーム『プリキュアつながるぱずるん』(キュアぱず)におけるリコ(十六夜リコ)の通称。狭義には、同ゲームで配布されるカード「十六夜リコ 幸せの冠」を指す。
経緯
(文中敬称略)
サービス開始当初の『プリキュアつながるぱずるん』は、敵の妨害や障害物配置の厳しさ、プリキュアのHPや攻撃力と敵キャラのそれとのバランスの悪さ、一部の面での推奨キャラクターレベルがプリキュアのキャラクターレベル上限を超えて設定される理不尽さなどで、プレイヤーから不評を買っていた。それでもプレイするのがプリキュアファンの性なのだが…。
そんな中、Twitterにあるつぶやきが投稿された。プレイヤーの1人であるハンドルネーム「人のプーさん」が、コンテンツ共有サービス「note」に投稿した攻略記事『プリキュアつながるぱずるんという過酷な荒野に挑む戦士たちへ』を紹介するツイートである(なお、人のプーさん自身もnoteに投稿した旨をツイートしている)。
内容自体が有用で、プレイヤーに重宝されたのだが、この記事が人気を集めたのはそれだけではなかった。
人のプーさんは『キュアぱず』の超高難易度を「プリキュアの過酷な戦いを忠実に再現した」と解釈した。そして、過酷さの表現として「メキシコの荒野」を用いたのだ。
これには元ネタがある。
人のプーさん自身が冒頭で書いているように、この記事はWeb小説『ニンジャスレイヤー』で知られるサークル「ダイハードテイルズ」の常連投稿者の1人・逆噴射聡一郎のコラムを模倣している。逆噴射聡一郎の文章のあちこちには、過酷さや理不尽さの代名詞として「メキシコ」という単語が乱れ飛んでいる。
人のプーさんはまた、記事の中で、当時プレイヤーを苦しめていた「こおり」に対し、スキル「こおりを1回多く消せる」を持つカード「十六夜リコ 幸せの冠」を重用している事を述べているが、ここでリコを指してこう表現したのだ。
名前からわかるとおり、メキシコから来たタフな男だ。
なぜ女の子なのに「男」? と思われるかも知れない。
基本的には、メキシコの公用語・スペイン語の男性名"Rico"("Ricardo"の愛称)とかけた駄洒落なのだが、わずかに雑草やサボテンが生えるだけの荒涼としたメキシコの荒野を思わせる『キュアぱず』の世界を独り征くリコの姿に、人のプーさんは生物学的性別とかいうけち臭い概念を超えた「真の男」を見たのだろう。
関連タグ
プリキュアつながるぱずるん リコ(プリキュア)(十六夜リコ)
天宮えれな:こちらはメキシコ人の父親がいるハーフのプリキュア。
エルメェス・コステロ:同様に生物学的性別などの概念を超えて「兄貴」と称されるキャラ。
青山勇気/セインブルー(アクションヒロインチアフルーツ):メキシコ・クエルナバカ市から来た追加戦士という設定
外部リンク
プリキュアつながるぱずるんという過酷な荒野に挑む戦士たちへ : 元ネタ。
ダイハードテイルズ : 元ネタの元ネタ。