概要
長きに渡る戦いの末にドロンボーを打ち倒したヤッターマンたちによって築かれた王国。
国王は代々「ヤッターマン」を名乗り国を治めている。
「デッカイドー」と呼ばれる所に存在しており、ドロシーたちの住む辺境の地の対岸にある。
「約束ぅ…? ヤッターマン様の為に働けるのだぞ?光栄に思ってもらわねば困るぜ!」
ドロシーの様なヤッター・キングダムの実情を知らない辺境の地の人間にとっては楽園に見えるが、実際は許可なくヤッター・キングダムへ上陸することは許されず、上陸しようとすれば問答無用で容赦なく攻撃される、少しでも疑われたら発砲される(ヤッター兵隊長がカウントを始めてから30秒以内に身の潔白を証明できれば発砲されずに済むらしい)、消費税80%をはじめ法外な重税を強いる、赤紙により本人の意思とは関係なく強制的にヤッター・メトロポリスに35年間強制労働させられ、周辺の人々も洗脳されたかのように万歳で送り出される、住民との約束も「ヤッターマンの御役に立てて光栄だろ?」の一言であっさり反故される、珍しく雪祭りや格闘大会を開催すれば、実際は反乱やデモを防止する為のガス抜きでしかなく、しかも密かにヤッターメカを参戦させるなど優勝者が出ない様に細工を施されていた等々、ドロンボー一味に恨まれない方がおかしい地獄のような独裁国家であった。
樹立当時は楽園のように国は富み、暮らす人々は幸せに包まれると言われていた天国のような“理想郷”であったが、時代が進むにつれて当時の正義の心は忘れ去られ、いつしか圧政で人々を苦しめるディストピアへと変貌しまっていたようだ。
ヤッター・メトロポリスについて
「デッカイドー」の最北端にある「ソリャソウサ岬(稚内市の宗谷岬に相当する場所)」にあるという、ヤッター・キングダムの首都。防衛のためと称して周囲は高い壁で囲まれ、中心部は華やかで煌びやかな高層ビル街だが外周部は戦後間もない時期の日本のように雑然とした工場群と粗末なバラックの家屋がひしめいており、この国の明と暗を象徴している。そして高層ビル街の中心には国王の”ヤッターマン”が住むタワーが建っている。
ガリナとアルエットの両親はこの地での強制労働に駆り出された末、工場の爆発事故で亡くなったとのことだが……。
第11話のラストで上空から見た形がドクロマークであることが判明しており、この国を築いたのがヤッターマンではなかったことが示されている。