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ユノ・グリンベリオール

ゆのぐりんべりおーる

ユノ・グリンベリオールは、漫画『ブラッククローバー』の主人公の一人であるユノのフルネームである。
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言霊の悪魔を発端とする騒動から半年後、金色の夜明けの副団長にまで駆け上がったユノだったが、スペード王国から故郷のハージ村に流れ着いた男・ラルフから彼の出生の秘密が明かされた。


彼のフルネームは「ユノ・グリンベリオール」。

その出自はスペード王国を統治していた王族、グリンベリオール家に生まれた王子であった。なお、彼がペンダントとして持っている「最後の魔石」も、元々父が魔窟で手に入れた品である。

王族だったからこそ豊富な魔力と魔法が使えるとノゼルは認識している。


作中時点では最も危険な侵略国家になり果てたスペード王国だが、かつては心優しきグリンベリオール家による善政の下、極寒の厳しい環境下で過ごしながらも国民達は幸福で平和な日常を送っていた。

しかし今から16年前、悪魔憑きとなり強大な力を手にしたゾクラティス兄弟がグリンベリオール家に反旗を翻しクーデターを実行。

悪魔憑きとなったゾクラティス兄弟は魔力の強い王族ですら止められず次々と殺害されていき、赤子であったユノを逃がすために当時のスペード王国魔導防衛隊第一師団長であったラルフの父親は仲間たちと共に決死の亡命を決行。仲間の命がけの時間稼ぎもあってハージ村に辿り着き、教会の前に置いていった。


この事実にユノ自身も内心ではかなり動揺していたが、時を同じくして金色の夜明けの本部を襲撃してきたスペード王国の騎士から弱い民を弾圧して搾取している王国の現状を聞き出した事で、王子としても魔法騎士としてもそれを許すわけにはいかないと決意を固める。


そして金色の夜明けの本部に急いで戻ってきたユノだったが、既に団員の半数近くがスペード王国の幹部と精鋭部隊2名によって殺害及び虫の息となった惨状を目の当たりにし、怒りが爆発する。最初に相対した精鋭部隊の一人を苦戦しながらも倒し、もう一人を交戦中のクラウスとレトゥアに加勢してこれも勝利。

しかし、ヴァンジャンスを奪いに来たスペード王国の幹部であり、悪魔憑きとなりスペード王国のクーデターに加担したゾクラティス兄弟の一人、ゼノンと交戦するも、圧倒的な力の差で敗れ瀕死の重体に陥ったが、ヴァンジャンスが拉致される直前に残した回復魔法で生還する。


しかし、金色の夜明けの団員の半数が死亡し騎士団が半壊状態になった光景を目にしたことでもっと強ければと慟哭した。


ヴァンジャンスとヤミがゼノンに拉致されて数日後の団長会議に出席。そんな中で黒の暴牛副団長、ナハトが現れ、彼がスペード王国の中枢に潜入して集めた情報を知る。ヴァンジャンスとヤミがクリフォトの樹に必要な生贄にされている事、完成すれば二人の命も世界も終わってしまう事、門が開き切るまでは二人が死ぬ事は無いと言う事実を聞かされる。スペード王国に攻め込む部隊を作ると言う話が出た時は真っ先に名乗りを挙げ、団長達からは反対されるものの、ヴァンジャンスが団員達を守りながら戦った事を知っていたため、「オレが助けないと意味がない」と言って食い下がる。

そしてユノはヴァンジャンスを「誰よりも頼もしく優しい団長だ」と言い切り、必ず助けると決意を新たにする。


団長会議終了後、自主トレをする中、団を離れていたランギルスと再会する。金色の夜明けを襲われた報せを受け戻ってきた彼と空間魔法も使うゼノン対策に特訓を申し出る。


そして、スペード王国に攻め込む精鋭部隊の一人としてスペード王国へと乗り込む。


ランギルスと共に足を進める中、ヴァンジャンスを拉致し、16年前にスペード王国のクーデターを起こした主犯の一人である仇敵ゼノンと遭遇する。


最初はゼノンの骨魔法の驚異的な防御力に加え、ランギルスすら嫉妬するほどの超強力な空間魔法でほぼ完全に優位に立たれてしまうも、攻め込む瞬間まで魔力を蓄えたベルとの”精霊同化 スピリット・オブ・ボレアス”を発動。それはゼノンの魔法の発動さえ許さない空間でも問題なく魔法を使えるばかりか、ゼノンの骨魔法による防御をものともしない攻撃力で致命傷を与えて見せた。


悪魔の力を80%開放したゼノンとの戦いを有利に進める中、現在はスペード王国に亡命したダイヤモンド王国の魔導学者モリスが悪魔憑きの才能に目覚めており、その力と知恵でクリフォトの樹の成長を解明した事で状況は一変する。


そしてクリフォトの樹の第一関門が開かれ、最上級悪魔のナヘマーとリリスが現世に降臨してしまう。


更にクリフォトの樹の第一関門が開かれた事で、最大80%までしか行使できなかった悪魔の力を100%まで引き出せるようになったゼノンの魔法はより強力かつ凶悪になった上にユノに付けられた傷も全快、一転して絶望的な状況に追い込まれてしまう。


その上ゼノンから大半の魔法騎士団長を始めとする戦力がスペード王国にいる中で、クローバー王国に魔神を差し向け進軍させたと伝えられ不安と恐怖を煽られるも、「アスタがいるから」と言い切り戦いへと気持ちを切り替える。



悪魔の力を完全に開放したゼノンを倒すため、ランギルスがほぼ単身で囮を買って出た約3分足止めするのと引き換えにユノは”風精霊創成魔法 スピリット・オブ・エウロス”を発動、そしてその攻撃はゼノンに見事命中させる事に成功した。


一時は勝利を確信するも、ゼノンは倒れる間際にゼノンに憑く悪魔ベルゼブブ自身の全てと引き換えに悪魔の心臓そのものを得て、身体も魔法も完全に悪魔となった事で状況が一変してしまう。(その姿を見たランギルスも「悪魔の力を使い悪魔の心臓を持つ そんな人間はもう・・・悪魔じゃないか」と戦慄し、ユノ自身もかつて戦った言霊の悪魔ザクレドを完全に思い出させ、戦々恐々としたほど。)


それでも抵抗するが、完全に悪魔の力を引き出し使いこなすゼノンの猛攻に最早為す術もないまま受け倒れてしまう。(ゼノン曰く、”風精霊創成魔法 スピリット・オブ・エウロス”を決める際、ユノはランギルスに当たる事を避け、心臓をギリギリ外した箇所に当てていたと指摘している。同時にゼノンはランギルスごと心臓を貫いていたらユノの勝ちだと認めていた。


ランギルスもゼノンを食い止めるのと引き換えに相当消耗し、乱入してきたアスタと同じ黒の暴牛の一員でありランギルスの兄・フィンラルがランギルスとの連携でこれもゼノンに王手をかけるも、最上位悪魔のベルゼブブが与えた心臓は想像を遥か上を行くほど強靭でこれも通用しなかった。

自身の渾身の攻撃や秘策、ランギルスの魔法やフィンラルとのコンビネーション攻撃も完全に悪魔の力を使うゼノンには結局通じず最早万策尽きた状況となった中でユノは、仲間を多く殺された事実、団長会議で行かせてもらえるように志願し打倒ゼノンに向けてランギルスと必死に特訓してさらに強くなったにもかかわらず、自身の限界と無力さを嚙み締めつついる現状を受け入れてしまいそうになる。


しかしユノは、今まで積み重ねた経験と努力とアスタと誓い合った夢を思い出し、再び奮起し立ち上がる。

それに呼応するかのように、ユノの目の前に現れた一冊の書物、それは生まれ故郷であるスペード王国の魔導書(グリモワール)であった。


そこにあるのは、クローバー王国の魔導書とスペード王国の魔導書、2冊同時に開き力を開放し、再びゼノンに立ち向かうユノの姿であった。


スペード王国王家には代々似た特殊な魔法が引き継がれており、ユノの父のロイスは太陽、母のシエルは。そしてその2人の子であるユノにはの属性が継がれており、スペード王国の魔導書によって新たに星魔法が使えるようになった。


新たに習得した星魔法によって凄まじい攻撃と機動力、そして星魔法特有の能力で悪魔化したゼノンを追い込んでいくも、皮肉な事にゼノンもまた骨魔法と空間魔法の複合魔法を使わせ完全に本気にさせてしまう。

それでも、ユノはゼノンとの苛烈極まる一騎打ちの中で四大精霊と契約し尚且つ精霊魔法を非常に高いレベルまで鍛え上げた者のみが辿り付ける”聖域”に到達して見せた。


遂にユノは両親の仇を討つため、命を散らした団員達の思いを乗せ、そして果たすべき夢のために力を振り絞り、ゼノンを悪魔の心臓と一緒に切り裂き勝利を収めた。同時にユノとゼノンの間にある宿命にピリオドを付けた。


戦いが終わった後に、ユノは本当の母親と再会。母親からは一緒にスペード王国に戻ることを懇願されるが、一緒に過ごしてきた親友でもありライバルとの約束を果たす迄は戻らないと断るが、実母に再び会えた事に安堵していた。


使用魔法編集

風魔法についてはユノ(ブラッククローバー)を参照のこと。

星魔法編集

ゼノンとの戦闘中に現れたスペード王国の魔導書によって使用可能になった魔法。

パトリがユノの風魔法はリヒトとテティアの息子の魔法ではないかと感じていたほか、星魔法の魔導書を手に入れた際にベルが「ようやく本当のユノと廻り会えた気がする」と言っていたように、星魔法こそが本来のユノの魔法である。

星魔法の魔導書を開くとユノの周りに星が浮かび上がり、その星を用いて魔法を行使する。

星は攻撃によって破壊されてしまうとしばらくの間再生できないが、ユノ自身が強くななると星の数が増えていくため、戦闘中でも星は増えていく。

また、星×風精霊魔法”空想の星楽園”の効果の一つ「時が経たない」は時間魔法に逆らえない自然界由来の風魔法の性質とは考えにくく、星魔法は特殊な魔法と言われていることから、恐らく星魔法の性質の一つであり、アリストテレスが四元素説を拡張して提唱された第五元素・エーテルを基にしたものだと考えられる。

  • 合天(コンジャクション)

星から星へと自身や他人を瞬間移動させる。

主な用途は回避だが、逃げる相手を追撃するのに使用することもできる。

なお、初使用時の表記は「合天」だったが、「合点」と表記されることもある。


  • 四天・盾(クォータイル・スクートゥム)

4つの星を四角形に配置し壁を作り出す。

作中ではゼノンの骨魔法を防いだ。


  • 四天・槍(クォータイル・ハスタ)

4つの星を合わせて魔力をビームのように放つ。

悪魔の力を100%解放したゼノンの肩回りを吹き飛ばすほどの威力を誇る。


  • 四天・鞭(クォータイル・フラゲルム)

4つの星を繋ぎ、鞭のように振るう。

その切れ味は100%ゼノンの体を斬り裂けるほど。



星×風精霊魔法編集

ユノの星魔法とベルの風精霊魔法による合体魔法。

  • 空想の星楽園(ネバーランド)

無数の星と風を使い、味方を強化するとともに時間が経過しない空間を作り出す。

クローバー王国全体を覆いつくすほどの超広範囲に展開した。

ルシウスの時間魔法は時間の流れを速めて朽ち果てさせることが攻撃においての基本であるため、時間が一切経過しない空想の星楽園は天敵と言える。また、もともと時間が経過しないので、恐らく時間を停止させる魔法も空想の星楽園内では効果がなくなるものと思われる。


余談編集

風精霊創成魔法の内、ゼファー、ボレアス、ノトスは星空の神・アストライオスを父に、暁の女神・エーオースを母に持っている。金色の夜明けに所属し、風魔法、星魔法を扱うユノに関わる設定で、接点のあるギリシャ神話の神の要素をここまで持っているのは都合が良すぎないだろうか…?

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