ユーリ・ペトロフ
ゆーりぺとろふ
cv:遊佐浩二
概要
概要
シュテルンビルトの司法局ヒーロー管理官と裁判官を兼任している人物。
『HERO TV』内で起きた器物破損等の被害状況の諸事情を考慮して、賠償金などの判決を公平に裁く。仕事の過程で頻繁にその辺の物を壊しまくる、通称「正義の壊し屋」のワイルドタイガー/鏑木・T・虎徹も度々彼には世話になっている。
他にもヒーローが犯人と面会をする際に、立ち会う事もあるようだ。
ルナティック柄……ゲフン、特徴的なカラーリングのネクタイをしている。
ちなみに実は第1話からさりげなく登場しているキャラである。
他の記事言語
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以下ネタバレ注意
その正体は、"殺人者"もとい"犯罪者"を死をもって裁くダークヒーロー「ルナティック」。
独自の美学や正義を持ち合わせており、ヒーロー達の正義を"実に弱く脆い"と内心では嘲笑っている。もちろん彼の「正義」はヒーロー達とは決して相容れないものである。
一応はヒーロー達と敵対する気は無いので、自分の「裁き」の邪魔さえしなければ彼の方から手出しをする事は無い。彼の立場上、ヒーロー達の正体は最初から全員を把握しているのだが、彼らをプライベートで襲ったり動きを封じたりといった事もしない。
ただし、逆に言えば自分の邪魔をするのであれば、ヒーロー達を攻撃する事にも殺す事にも一切の躊躇いは無いとも言える。
そんなヒーロー達の中でも、自身の正義を真っ向から否定して、ルナティックのヘルムを砕いた虎徹に対して並々ならぬ興味を持っている。
表向きの仕事では、それ以前から彼とは頻繁に交流していたので、元々彼には興味を持っていた可能性も高い。
ユーリの正体については、まず声優とネクタイで大体の人は察しただろう。
以下16話・25話のネタバレを含みますので閲覧には注意して下さい |
---|
16話にて、ユーリの衝撃的な過去が明かされた。
ユーリの父親は初代ヒーローのMr.レジェンドであった。
しかし、「伝説」と呼ばれた彼もまた、中盤以降の虎徹と同様に能力の減退に悩まされており、市民からの期待と能力減退からくる不安の間で板挟みとなった結果、栄光の影で無残に歪んでいた。
他のヒーローに追い詰めさせた犯人を自分が逮捕して記録を更新するという八百長に手を出し、酒に溺れて、家庭では日常的に妻に暴力を振るう程に落ちぶれてしまっていたのである。
そんな父の姿を見たユーリは、かつて父が自分に語った「悪を見て見ぬふりをしてはいけない」「それを止められるような強い男になれ」という言葉を胸に、母・オリガを助けて、変わり果てた父を止める為に間に割って入った。
しかし、レジェンドは暴力を止めなかったばかりか、息子のユーリにまで暴力を振るおうとしたが、その瞬間にユーリのNEXT能力は覚醒し、彼はそのまま父・レジェンドを青い炎で飲み込んで焼殺してしまったのである。その際に、憎悪に満ちたレジェンドに顔を掴まれた為に、ユーリの顔面にはレジェンドの手形の火傷の痕が残った。
普段は化粧で隠しているが、その痕はルナティックの仮面に模された手形と同じものである。
この事件後、ユーリが父親を手にかけてまで守った母親は精神を病んで、幸せだった頃の記憶の中に逃避し、父親を殺害した現実のユーリを「死神」と呼んで憎しみを顕にするようになった。
また、ユーリ本人も時折現れては自身を責めるレジェンドの幻影に苦しめられ続けている。
だからこそ、「悪に堕ちた父親を殺害した」という自身の行いを正当なものだったと証明する為に、彼はルナティックとなり、悪人や犯罪者達を死をもって「裁く」ようになったのである。
自身の過去の行いの象徴である「手形」のついた仮面を被り、「タナトス(死神)の声を聞け」と犯罪者達に宣告を行いながら。
当初は「タナトスの声を聞け(笑)」「グローブついてんぞ(笑)」と、なにかとネタにされがちであったルナティック=ユーリだったが、その過去や背負った十字架はあまりに重く凄惨なものであった。
その為に、現在でも彼の救済を求めているファンは多い。
一方で、純粋にヒーローだった頃のレジェンドの影響を強く受けて、自分とは真逆のヒーローとなった虎徹には前述した件も含めて思うところがあるらしく、能力の減退にも誰よりも早く気づいたり、データが消されていた時にはハッキング紛いの事をしてまで探したりと、傍観者としてのスタンスを崩される事が多い。
ルナティックとしては本来は夜にしか活動しない方針であるにもかかわらず、虎徹が容疑者としてヒーロー達に追い詰められた際には、日中にルナティックとして助けに向かい、「自分で真実を暴け(意訳)」と事件解決を促すという行動をとった。
最終回では、一度は能力減退からヒーローを引退したものの、それをバネにして「ワイルドタイガー・ワンミニット」として2部リーグで現役復帰した虎徹の事を(モニター越しに)嬉しそうに微笑みながら見つめているユーリの姿が描かれた。
分かりやすい救済描写はなかったものの、父と同じように能力を失いつつありながらも、前向きにあくまでもヒーローとしての道を選び取った虎徹の姿に、多少は救われた事を祈るばかりである。
ただし、彼がマーベリックを殺害した事によって、結果的にウロボロスの実態の解明を困難にしてしまったのは皮肉である。
もっとも、逃げ場のなくなったマーベリックは、自身のNEXT能力「記憶操作」を自分に対して行使することで記憶喪失はおろか言葉すら紡げない廃人になってしまっていたため、生かしておいても情報を引き出すことはほぼ不可能であった。
劇場版The Rising
劇場版The Rising
本編後も司法局に務めてヒーロー関連の業務をこなしている。
二部リーグで奮闘するタイガー/虎徹の事を相変わらず気にかけているらしく、二部リーグを撤廃しようとするシュナイダーの方針には難色を示す場面も見られた。
終盤では、ある人物に裁きを下す為に、ルナティックとしてヒーロー達の前に出現する。
紆余曲折を経てヒーローに復帰した虎徹と激しい空中戦を展開して、互いの信じる正義をぶつけ合い、激闘の末にタイガーの猛攻によってボウガンを失って左腕も負傷する。
戦闘を中断して、そのままあえて虎徹をバーナビーが戦う現場に放り出して、成り行きを見守る事を選んだ。
そして、タイガー&バーナビーの戦いを最後まで見届けて逃走した。
TIGER&BUNNY2
TIGER&BUNNY2
ヒーローのバディ制度導入などに伴い、よりヒーローたちと接する機会が増えている。
ジャスティスデーでの出没(『The Rising』での出来事)以降、ルナティックとしての活動は控えているものの、その悪名は風化していない。
ユーリ自身はバディ制度には反対の立場をとっていたものの、フガン&ムガンとの戦いでのヒーローたちとの連携を見て考えを改めたのか、バディ解体案をまとめた書類を処分した。
...自分の能力をオフィスの机の上で使うのは危ない気もするが。
だが、ウロボロスの計画「ミッションA」によるNEXTの危険視・非NEXTとの分断・ヒーローの無期限活動停止によってシュテルンビルトの治安が悪化した煽りを受け、自宅に押し入った強盗によって母を殺害されてしまう。
余談
余談
タイバニの原画&ラフ画集によると実は当初の設定では虎徹の元パートナーであったらしく顔のアザは元々虎徹につけられたものであった(虎徹は当初の設定ではハンドレッドパワーのほかに記憶を操作するという能力があった)。
またルナティックも今のようなダークヒーローではなく、完全な悪党であった。
関連イラスト
関連イラスト
上記の件もあって虎徹と一緒に描かれる事も多い
cv:遊佐浩二
概要
概要
シュテルンビルトの司法局ヒーロー管理官と裁判官を兼任している人物。
『HERO TV』内で起きた器物破損等の被害状況の諸事情を考慮して、賠償金などの判決を公平に裁く。仕事の過程で頻繁にその辺の物を壊しまくる、通称「正義の壊し屋」のワイルドタイガー/鏑木・T・虎徹も度々彼には世話になっている。
他にもヒーローが犯人と面会をする際に、立ち会う事もあるようだ。
ルナティック柄……ゲフン、特徴的なカラーリングのネクタイをしている。
ちなみに実は第1話からさりげなく登場しているキャラである。
他の記事言語
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以下ネタバレ注意
その正体は、"殺人者"もとい"犯罪者"を死をもって裁くダークヒーロー「ルナティック」。
独自の美学や正義を持ち合わせており、ヒーロー達の正義を"実に弱く脆い"と内心では嘲笑っている。もちろん彼の「正義」はヒーロー達とは決して相容れないものである。
一応はヒーロー達と敵対する気は無いので、自分の「裁き」の邪魔さえしなければ彼の方から手出しをする事は無い。彼の立場上、ヒーロー達の正体は最初から全員を把握しているのだが、彼らをプライベートで襲ったり動きを封じたりといった事もしない。
ただし、逆に言えば自分の邪魔をするのであれば、ヒーロー達を攻撃する事にも殺す事にも一切の躊躇いは無いとも言える。
そんなヒーロー達の中でも、自身の正義を真っ向から否定して、ルナティックのヘルムを砕いた虎徹に対して並々ならぬ興味を持っている。
表向きの仕事では、それ以前から彼とは頻繁に交流していたので、元々彼には興味を持っていた可能性も高い。
ユーリの正体については、まず声優とネクタイで大体の人は察しただろう。
以下16話・25話のネタバレを含みますので閲覧には注意して下さい |
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16話にて、ユーリの衝撃的な過去が明かされた。
ユーリの父親は初代ヒーローのMr.レジェンドであった。
しかし、「伝説」と呼ばれた彼もまた、中盤以降の虎徹と同様に能力の減退に悩まされており、市民からの期待と能力減退からくる不安の間で板挟みとなった結果、栄光の影で無残に歪んでいた。
他のヒーローに追い詰めさせた犯人を自分が逮捕して記録を更新するという八百長に手を出し、酒に溺れて、家庭では日常的に妻に暴力を振るう程に落ちぶれてしまっていたのである。
そんな父の姿を見たユーリは、かつて父が自分に語った「悪を見て見ぬふりをしてはいけない」「それを止められるような強い男になれ」という言葉を胸に、母・オリガを助けて、変わり果てた父を止める為に間に割って入った。
しかし、レジェンドは暴力を止めなかったばかりか、息子のユーリにまで暴力を振るおうとしたが、その瞬間にユーリのNEXT能力は覚醒し、彼はそのまま父・レジェンドを青い炎で飲み込んで焼殺してしまったのである。その際に、憎悪に満ちたレジェンドに顔を掴まれた為に、ユーリの顔面にはレジェンドの手形の火傷の痕が残った。
普段は化粧で隠しているが、その痕はルナティックの仮面に模された手形と同じものである。
この事件後、ユーリが父親を手にかけてまで守った母親は精神を病んで、幸せだった頃の記憶の中に逃避し、父親を殺害した現実のユーリを「死神」と呼んで憎しみを顕にするようになった。
また、ユーリ本人も時折現れては自身を責めるレジェンドの幻影に苦しめられ続けている。
だからこそ、「悪に堕ちた父親を殺害した」という自身の行いを正当なものだったと証明する為に、彼はルナティックとなり、悪人や犯罪者達を死をもって「裁く」ようになったのである。
自身の過去の行いの象徴である「手形」のついた仮面を被り、「タナトス(死神)の声を聞け」と犯罪者達に宣告を行いながら。
当初は「タナトスの声を聞け(笑)」「グローブついてんぞ(笑)」と、なにかとネタにされがちであったルナティック=ユーリだったが、その過去や背負った十字架はあまりに重く凄惨なものであった。
その為に、現在でも彼の救済を求めているファンは多い。
一方で、純粋にヒーローだった頃のレジェンドの影響を強く受けて、自分とは真逆のヒーローとなった虎徹には前述した件も含めて思うところがあるらしく、能力の減退にも誰よりも早く気づいたり、データが消されていた時にはハッキング紛いの事をしてまで探したりと、傍観者としてのスタンスを崩される事が多い。
ルナティックとしては本来は夜にしか活動しない方針であるにもかかわらず、虎徹が容疑者としてヒーロー達に追い詰められた際には、日中にルナティックとして助けに向かい、「自分で真実を暴け(意訳)」と事件解決を促すという行動をとった。
最終回では、一度は能力減退からヒーローを引退したものの、それをバネにして「ワイルドタイガー・ワンミニット」として2部リーグで現役復帰した虎徹の事を(モニター越しに)嬉しそうに微笑みながら見つめているユーリの姿が描かれた。
分かりやすい救済描写はなかったものの、父と同じように能力を失いつつありながらも、前向きにあくまでもヒーローとしての道を選び取った虎徹の姿に、多少は救われた事を祈るばかりである。
ただし、彼がマーベリックを殺害した事によって、結果的にウロボロスの実態の解明を困難にしてしまったのは皮肉である。
もっとも、逃げ場のなくなったマーベリックは、自身のNEXT能力「記憶操作」を自分に対して行使することで記憶喪失はおろか言葉すら紡げない廃人になってしまっていたため、生かしておいても情報を引き出すことはほぼ不可能であった。
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二部リーグで奮闘するタイガー/虎徹の事を相変わらず気にかけているらしく、二部リーグを撤廃しようとするシュナイダーの方針には難色を示す場面も見られた。
終盤では、ある人物に裁きを下す為に、ルナティックとしてヒーロー達の前に出現する。
紆余曲折を経てヒーローに復帰した虎徹と激しい空中戦を展開して、互いの信じる正義をぶつけ合い、激闘の末にタイガーの猛攻によってボウガンを失って左腕も負傷する。
戦闘を中断して、そのままあえて虎徹をバーナビーが戦う現場に放り出して、成り行きを見守る事を選んだ。
そして、タイガー&バーナビーの戦いを最後まで見届けて逃走した。
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TIGER&BUNNY2
ヒーローのバディ制度導入などに伴い、よりヒーローたちと接する機会が増えている。
ジャスティスデーでの出没(『The Rising』での出来事)以降、ルナティックとしての活動は控えているものの、その悪名は風化していない。
ユーリ自身はバディ制度には反対の立場をとっていたものの、フガン&ムガンとの戦いでのヒーローたちとの連携を見て考えを改めたのか、バディ解体案をまとめた書類を処分した。
...自分の能力をオフィスの机の上で使うのは危ない気もするが。
だが、ウロボロスの計画「ミッションA」によるNEXTの危険視・非NEXTとの分断・ヒーローの無期限活動停止によってシュテルンビルトの治安が悪化した煽りを受け、自宅に押し入った強盗によって母を殺害されてしまう。
余談
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