概要
「HERO TV」の放送開始以前から活躍していた初代ヒーローで、作中では既に故人。
幼少期におけるMr.レジェンドとの出会いと、彼にかけられた言葉をきっかけに、鏑木・T・虎徹はヒーローを目指すようになった。
本名は不明だが、姓は「ペトロフ」であることが息子の名前から判明している。
15年前のジェイク・マルチネスの逮捕や、街の平和の象徴の一つだった「スタチューオブジャスティス」の奪還など、歴代ヒーローの中でもトップクラスの功績を上げており、本編第16話でバーナビー・ブルックスJr.が記録を更新するまでは、作中の時点まで最多ポイントを保持し続けていた。
ところが、ある日人々の前から忽然と姿を消してしまう。彼の遺した功績はシュテルンビルトで賞賛され、各地に建てられた銅像は現在も平和の象徴になっている。
NEXT能力は、虎徹やバーナビーと同じく「ハンドレッドパワー」(5分間のみ100倍のパワーを出す)だった事が、劇場版公開前のラジオ放送で明かされた。
作中では銃弾を弾き返して、衝撃波で犯罪者達を倒すという描写がある。
コスチュームは全身タイツにマントと、所謂「スーパーマン」タイプのスーツで、体形も補正はされずに下腹がそのまま出ている。→クソスーツ
公にはなっていないが晩年には能力が減退しており、それを補う為に他のヒーローに犯人を追い詰めさせてから、自らが確保するという八百長でヒーローとしての活動の記録を更新していた。
さらに自分に不都合な情報は、公式の記録からもみ消すほどの徹底ぶりで、ジェイク・マルチネスが逮捕された時の状況や、彼の能力の詳細等が公的資料に残されていなかった理由はこの為である。
この八百長には、アルバート・マーベリックも深く関わっていたと考えられる。
しかし、本人は能力が減退した自分と市民の期待との狭間で悩み、酒への耽溺や、さらには妻への日常的な家庭内暴力に至る程に晩年は落ちぶれていた。
そして、それを止めようとした息子にまで殺意を振るったが、その瞬間に覚醒した彼の能力によって最期は焼殺され、遺体も残らず灰になって消滅。
誰よりも立派なヒーローだった男は、真逆な最低のクズとしてその生涯を終えてしまったのだった。
悪に堕ちた父親を殺害したその日から、彼はずっと自身を責めるレジェンドの幻影に悩まされており、自身がやった父親殺しが正当なものだった事を証明する為に、彼はルナティックとなり悪人を死をもって裁くようになった。
後に彼の記録はバーナビーが塗り替え、虎徹は同じ能力の減衰に見舞われ、その憧れの人の惨めな凋落を知ってもなおヒーローとして前に進んだため、彼らは名実共にレジェンドを超えることになった。
関連タグ
ガン・ザルディ:GetRide!アムドライバーのキャラクター。中の人が一緒兼主人公が憧れる初代ヒーロー繋がり。ただし落ちぶれて息子に殺害されたレジェンドと違い、最終決戦まで生きている。最終的に主人公と敵対しラスボスとなった。
要丈治:サムライフラメンコのキャラクター。こちらも中の人が同じで主人公の憧れのヒーロー。こちらは明確に主人公と師弟関係である。
オールマイト:『僕のヒーローアカデミア』のキャラクターで、主人公とライバルの憧れのヒーロー。ただしこちらは根っからのヒーロー