概要
バハルス帝国に存在する『帝国魔法学院』の魔法学科の生徒。
大貴族ロベルバド家の側室が産んだ三男で、本来ならば長男が無事である限りスペアにすらなれない無用な邪魔者でしかない立場だったが、兄弟の中で唯一魔法の才能を持っていたため、学院内で実家の力を行使出来る。
父親との関係は親子というよりは上司と部下、または貴族の使える道具といったもので、かなり冷えきっている。
人物像
貴族に相応しい慇懃で好青年然とした態度を取っている。また平民を見下しており、自分の近くにいる事すら不快に感じる事がある。
そのためかジエットに対して家の権力を使い、彼を孤立させる様に追い詰めていく陰湿なイジメを続けていた。当然ジエットからは蛇蝎の如く嫌われており、ランゴバルトの初登場時は内心で「クソッタレ」と毒づいている。
またジエットの幼馴染みのネメルにも、「ジエットと仲が良いから」という理由により遊び半分で手を出している。
その反面、貴族の三男が本来どの様な扱いを受けるかよく理解してるため、魔法の才能を磨きコネクション作りに奔走している。
更に、学院にいる有力な貴族家の顔と名前は必死に覚えるなど努力家の一面がある。
容姿
作中では「整った顔立ちの男であり、あちらこちらに品というものがあった」という記述がある。
強さ
魔法の力は学院の中でも群を抜いており、第一位階を使いこなせる。第二位階に到達するのは時間の問題と言われている。
作中の動向
イジメの一環で、ジエットと一緒にいたネメルに声をかけながら登場。彼女をひたすら平身低頭にさせた。
丁寧ながらも悪意が見える様にジエットに接して、彼の昇級試験のメンバーに圧力をかけた事を暗に告げた。
しかし、帝国の生ける伝説フールーダ・パラダインが入学し、ジエットの勧誘を受けメンバーに加わった事で立場が逆転。ジエットにイジメを行っていたランゴバルトは、フールーダの影響を恐れたチームメンバーから外されてしまう。
昇級試験を受けれなければ留年や落第に留まらず、もしフールーダと敵対した場合、就職はほぼ不可能。最悪、家の名を汚したために殺されるかもしれない未来に絶望する。
そんな時、近くで独り言を呟いていた青年が試験を受けれない状況に陥っていると知り、損得を考えずに青年をメンバーに誘った。以後、「モモン」と名乗った青年の形容し難い常軌を逸した行いで、ランゴバルトは地獄に落ちるのだった。