ジエット・テスタニア
じえっとてすたにあ
バハルス帝国に存在する『帝国魔法学院』に通う、魔法学科の平民の少年。学年は2年生。
父親は早世し、現在は病床の母親と2人暮らし。放課後は商会で塩や香辛料を魔法で作成し、それらを届けるアルバイトをしている苦学生。
バイト先の商会の長から気に入られ就職を勧められているが、当人は母親の病気を癒す魔法を手に入れるのを第一としているため、卒業後は支払いのいい帝国騎士団を希望している。
かつて母親がアルシェの実家のフルト家で働いていたのが縁で、アルシェの事は姉の様に慕っており、心中で「姉さん」と呼ぶ場面がある。
人物像
貴族と平民が入り乱れる学院で上手く立ち回れる様に模索し、自分や親しいものに危険が生じないよう心がけている用心深い性格。
しかし幼馴染のネメルの事となると話は別であり、彼女を守るためならアルシェの頼みで何かと気にかけてくれている生徒会長のフリアーネに助けを求めるなど、体裁は気にしない。場合によっては身代わりになろうとする。
そのネメルに対しては妹の様なものだと考えているが、作中では「恋心を勘違いしているだけ」だとストレートに指摘された。
第一位階までの魔法が使える。作中では明確には表記されていないが、塩を生み出す魔法・香辛料を生み出す魔法・ちょっとした防護魔法・試験で使える魔法が使用出来るとの事。
更に左目で見たものの幻術を見破る力を持ち、こちらは書籍版で言う所の『生まれながらの異能(タレント)』に該当するものと思われる。
しかし、本当にただ『見破るだけ』の能力であるため、他には何も出来ない。しかも幻術を見破った際、幻術を纏っている相手に違和感を与えてしまうという問題がある。
冒険で遺跡に入る様な場合はともかく、幻術を使い社会に溶け込もうとする者を見破ってしまう可能性があるため、この力を知っているアルシェから隠す様に言われている。
左目の眼帯はそのために着けている物であり、他人から眼帯について訊かれた時は「左目は光に弱い、使用を続けて疲労がたまると失明するかもしれないから眼帯をしている」と説明している。
作中では、帝都の路地裏でアインズとソリュシャンが悪漢からネメルを助けた場面で登場。
人間の男に変装していたアインズを悪漢と勘違いしたが、間違いが分かるとすぐに謝罪してその場を去った。
自身を目の敵にしている貴族のランゴバルトの嫌がらせでメンバーを集められず、昇級試験に参加出来ない状況だったが、帝国の生ける伝説・フールーダが入学した事で状況が一変。
フールーダがジエットの勧誘を受けてメンバーになった事で、ランゴバルトはフールーダの影響を恐れたメンバーから見捨てられ、窮地に陥った。
これらはアインズが、アルシェから引き出したジエットの持つ魔眼の情報に興味を抱いた事や、与えられる領地の経営をする人材が必要だった事が原因。
作者のあとがきによると、アインズの形振り構わない行動でジエットのチームは幸せルートを歩むらしい。
- ジェット・テスタニア
時折間違われる。“ジェット”ではなく“ジエット”なので、注意されたし。