曖昧さ回避
- ナムコの『イシターの復活』を初出とする、バビロニアンキャッスルサーガシリーズに登場する敵。
- ナムコのRPG『テイルズオブファンタジア』に登場する敵。
- スクウェアのRPG『サガフロンティア2』に登場する敵。
ランドアーチン(Land Urchin)は「陸のウニ」のような意味合いの造語で、どの作品も共通してトゲトゲのイガグリのような姿をしている。
バビロニアンキャッスルサーガシリーズ
初出である『イシターの復活』では、高速で移動し逃げるのは困難で、触れるとHP999のギルだろうとバリアを最大まで張ったカイだろうと即死という恐ろしい敵である。
倒すには経験値(=最大HP/MP)が減るペナルティ付きの「Death Spell」や「Big Burn」の呪文が必要となるため、通常は「Panic」等の呪文で足止めしてかわすことになるだろう。
『ザ・ナイトメア・オブ・ドルアーガ』では、トゲを伸ばして攻撃する「ドレッドフルニードル」で防御力に関係なく一撃でギルのHPを70%吹き飛ばすため、どれだけHPがあっても3発攻撃を受けると「HP3割→HP1(瀕死)→HP0(死亡)」となる。しかもローパーと同じくギルのレベルに合わせた強さで出現する上、ジェムによる魔法攻撃は反射する恐るべき敵で、基本は逃げの一手である(一応スピアを用いた遠距離攻撃など対策は存在するが、交戦のメリットは限りなく低い)。
『ドルアーガオンライン THE STORY OF AON』では「ハイアーチン」「アビサルアーチン」などの上位種が出現するものの、攻撃力は見る影もなく、一介の雑魚敵としてかなり弱体化している。但し、ローパーと同じく常時接触ダメージがあり、ヤングカイやワルキューレにとっては天敵であることに変わりはない。また、レアモンスターの「マザーアーチン」や「キングアーチン」は、高レベルな英雄たちも一瞬で串刺しにする恐るべき攻撃力を持つ。
『テイルズオブ』シリーズ
テイルズオブシリーズにも出演したが、こちらでもやはり即死。ファンの間ではシリーズ史上最強最悪のザコ敵としても名高い。
GBA版では一応「じゃんぱい」で倒すことは出来るが得られる経験値もガルドも1だけなので倒すだけ無駄である。さっさと逃げよう。
また、獅子吼破斬や獅子閃空破(空振り)などで、獅子エフェクトを当てるとHPが0になるが、ランドアーチンが硬直したまま倒したことにならず、戦闘が終了しないため、撤退せざるを得ないというバグ?もある。
おそらく『お、何だこいつ、弱そう』と油断した多くのプレイヤーが『その後、彼らの行方を知る者は誰もいなかった…』となったであろう。
端的に説明すれば
プレイヤー「あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!おれは弱そうなこいつにクレスを突っ込ませたらいつの間にか一瞬で全滅してた…初見殺しだとかチートだとかそんなチャチなもんじゃ断じてねえ…もっとおそろしいものの片鱗を味わったぜ…」
ということなのである。
唯一の救いと言えば、現時点でこいつが『ファンタジア』にしか登場していない事と『SFC版とGBA版にしか登場しない』という事だろうか。このため、PS版やPSP版しかプレイしてないユーザーは「こんなやついたっけ?」とも思った方もいるとか。
こいつが今後のシリーズに登場しない事を祈るばかりである。
余談
「urchin」は英語で「ウニ」を意味しているが、由来となったラテン語では「ハリネズミ」を意味している。
これは英語で「Sea(海の)urchin(ハリネズミ)」とよばれていたものが略されて定着した為である。
本来の意味を踏まえれば「Land(陸の)urchin(ハリネズミ)」が造語である理由も頷けるだろう。