概要
通常のインコムと違い、ビーム砲ではなく小型のIフィールド発生器による反射デバイスを搭載している。このデバイスを有線で制御し、母機から撃ち込まれたビームを偏向、反射することでオールレンジ攻撃を行っている。そのため、インコムそのものには攻撃能力は無い。
ビームが接触する瞬間にIフィールド・ビームバリアを展開することで、自機のビームに対しては、地表面に広範囲拡散させるための補助兵装として、敵機のビームに対しては、本体を防御するための対ビームバリア=Iフィールド・ビームバリアとして機能する。
通常のインコムと異なり、MS本体のビーム兵器(EX-Sガンダムの場合、全身に装備した高出力メガ粒子砲)を反射して攻撃するため、通常のビットに比べ高威力のメガ粒子砲によるオールレンジ攻撃を可能とした。
なお、Iフィールドの機構上、実弾兵器に対する防御能力は有していない。
難点として、射出したインコムと母機、敵機の位置を把握するのみならず、ビーム反射が適正な角度となるよう同時計算する必要があり、搭載機のコンピューターに極めて高度な演算能力を要求するため、Ex-Sガンダム以外のMSに搭載されることはなかった。加えて、一射のメガ粒子砲を偏向するだけで再チャージが必要であり、また防御用(敵機からの砲撃を反射)には使用できず、リフレクター・ビットに比べ自由度の低い兵装となった。
同攻撃システムの機能上の問題を解決している例として、大型のジェネレーター内蔵のビットの一種・リフレクタービットがある。ただしこちらはフルスペックのサイコミュによる制御が必要であり、大型ニュータイプ専用MSサイコガンダムMk-Ⅱや、サイコフレーム搭載大型MAシャンブロが採用している。