概要
リュウゼツラン（竜舌蘭、龍舌蘭）とは、リュウゼツラン科リュウゼツラン属の植物の総称。蘭でもサボテンでもない。
メキシコを中心に中南米で自生し、また、広く栽培されている。テキーラの原料として知られる。観賞用としても人気が高い。
茎が短く、掘り起こすと根から直接葉が生えているように見える。発芽後数十年は地道に成長して栄養を蓄えていく。その後イラストにあるような長い花茎を急速に伸ばしていく。伸ばし切ると花を咲かせ、実をつけて枯れる。なお脇からひこばえが生えて脇株になることがあり、本株が枯れても脇株が生きていることもある。
テキーラは花茎が伸びる直前の栄養を蓄えきった状態で絞って取り出したシロップで作る酒である。またこのシロップは甘味料としても使われる。
とはいえ種によっては葉に含まれる汁が有毒で、皮膚がかぶれたりする。
小笠原諸島では外来種として野生化し大繁殖しており、在来生物の脅威になっていることもあり駆除対象になっている。
仲間にはサイザルアサという繊維を取る種もある。この植物の繊維で作った縄は水を含むと猛烈に縮むという性質があり、推理小説のトリック（時間差絞殺など）によく用いられた（実際にやってはいけません）。
関連タグ
リュウゼツラン(花騎士)：ゲーム『フラワーナイトガール』の登場キャラクター。
