概要
CV:日高里菜
ルコリアとは、『ドラゴンクエストⅩ』のキャラクター。
バージョン2.1『重なりし運命の大地』から登場する。
重なりし運命の大地(Ver2.1)
真のセレドの町の女の子。
偽りのセレドの町で出会ったリゼロッタにそっくりな容姿をしている。
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↓以下ネタバレ含む
真のセレドの町のシナリオクエスト『生と死の重なるとき』のメインキャラクターを務める。
真のセレドの町では少し前にガケ崩れがあり、それに巻き込まれた高台の教会にいた子供たちが大勢命を落とすという痛ましい出来事が起きていた。
リゼロッタもその事故に巻き込まれていた。
子供たちが高台の教会に集まっていたのは「なんでも願いを叶えてくれる魔人」を召喚する儀式のためだったが、ルコリアはその日熱を出してしまったため家で寝込んでいた。
それにより難を逃れ、セレドの町で唯一の子供の生き残りとなった。
町は悲しみに沈んでおり、父であるブラトもリゼロッタの墓参りにもいかず仕事に没頭していた。
ルコリアはそんな父とすっかり不和を起こしていた。
しかし主人公が亡くなった姉の遺品である日記を届けたことで転機が訪れる。
その日記にはリゼロッタが亡くなった後の日付の記述があった。今は偽りのセレドの町にいるリゼロッタが記したことがそのままこちらにも綴られていたのだ。
その日記からリゼロッタの現状や周りで起こったことを知ったルコリアは、偽りの世界へ行けるはずである主人公に姉への手紙を託す。
予想通り日記にはリゼロッタがルコリアからの手紙を受け取ったことが記されており、ルコリアは姉や他の子供たちがこことは違う世界で、しかし今も過ごしていることを確信する。
一方、真のセレドの町では亡くなった子供たちの幽霊が見えたり、建物が崩壊する幻覚を見る者が相次いでいた。
不安を感じる住人達の前に、サダクと名乗る霊媒師が現れ、町の怪奇現象は悪霊となった子供たちが大人を恨んで引き起こしていると告げる。
子供たちが大人を恨んでなどいないと知っているルコリアはそれを否定するも、ブラトは聞き入れず大人のことに口を挟むなと激怒し、サダクは町の人々に取り入っていく。
そんな中、日記が何者かに盗まれてしまう。サダクが怪しいと睨んだルコリアと主人公は、酒場に居た飲んだくれの証言を頼りにサダクの後を追い、真のリンジャの塔へ向かう。
リンジャの塔で見たものは、魔物と企みを繰り広げるサダクの姿。サダクはセレドの町を偽りのセレドの町と入れ替えることで、町を死の世界へ変えようとしていた。
そして、サダクは日記を燃やし尽くしてしまう。姉との唯一の絆が断たれたルコリアだが、町を守るためにセレドの町へ急ぐ。
セレドの町でサダクの怪しい儀式により、偽りのセレドの町が侵食する直前、ルコリアの投げたきつけ草によって大人たちは正気を取り戻す。
サダクは邪教祖サダクとなり邪魔なルコリアを始末しようと襲い掛かるが、主人公により打ち倒され、死に際に放った一撃もブラトに庇われたルコリアを殺すには至らなかった。
サダクは倒されたが、ルコリアはまだ侵食の影響があって危険だと告げ、町の大人たちをダーマ神殿の礼拝堂に避難させるよう父に進言した。
「……ごめんなさい パパ。
侵食が続いているというのは ウソよ。」
「姉さんたちは いつか 大人たちが
迎えにきてくれると信じて
毎日 ダーマ神殿で 祈りつづけているの……。」
「……そう 今でも。」
しかしルコリアの思惑は別にあった。
サダクの儀式により、偽りのセレドの町との入れ替わりが行われかけた現状。
その影響が完全に消え去る前なら、偽りのセレドの町と重なり合い、互いに繋がることが可能なのではないかと考えたのだ。
そして、ダーマ神殿の礼拝堂の扉を開け放つ…
リゼロッタ「ルコリア……それに、パパとママ?」
そこには、祈りを捧げる子供たちの姿があった。
二度と会えないはずだった、家族たちとのつかの間の対面。
ある者は涙ながらに我が子を抱きしめ、ある者はお互いの想いを語らい…
リゼロッタとブラト、そしてルコリアも、言葉を交わす。
そしてブラトがリゼロッタの墓に備えるために用意した、双子の女の子の人形。その片方を受け取り、片方をルコリアに手渡し…リゼロッタ達は、消えていった。
シナリオクリア後は親子の関係も修復され、またセレドの町の大人たちも立ち直った。
ルコリアもリゼロッタに頼りきりだった自分を変えていくために、前向きに生きていくことにしたようだ。