概要
CV:川原慶久
TVアニメ『遊戯王5D’s』第67話に登場したゲストキャラクター。
デュエルアカデミアネオ童実野校の教頭先生。
細長い口ひげを生やした黄色いゴーグルが特徴的な男性教諭で、「○○であります」といった断定口調で話す。
彼も御多分に漏れず『5D's』に登場するキャラクター特有の「レベルの低いモンスター=存在価値の低いクズモンスター」といった価値観に染まっており、「低レベルな存在はハイレベルな存在の踏み台でしかない」と断じるエリート至上主義者である。
学校の偏差値が下がっているという理由から、最も成績が振るわない落ちこぼれのクラス(小等部の龍可や龍亞達が所属するクラス。特に龍亞はぶっちぎりで成績不振だった)を閉鎖する=生徒達を全員退学にしようと目論んだ。
その傲慢な考えを十六夜アキに咎められるが聞く耳を持たず、校長先生から依頼を受けて現れた不動遊星の前でも低レベルモンスターや龍亞達を軽んじる発言をしたことからデュエルを挑まれる。
後攻1ターン目から「古代の機械巨人」を3体並べて遊星のライフポイントに強烈なダメージを与えるが、返しのターンに見下していた低レベルモンスターを活用したコンボを決められて敗北。
遊星から「本当に大切にすべきものはなにか」を説かれて自身が間違っていたことを認めると、龍亞達の退学処分を撤回した。
使用デッキ
「古代の機械」が組み込まれた「究極の勝ち組デッキ」を使用。
「機械複製術」で「古代の機械像」を3体フィールドに出し、その効果で「古代の機械巨人」3体をワンターンで並べての戦闘ダメージと通常魔法「レベル・サンダー」のバーンダメージによるワンターンキルを狙った。
使用カード
- 古代の機械像
レベル2のモンスターカード。
フィールド上の自身をリリースすることで、手札から「古代の機械巨人」1体を召喚条件を無視して特殊召喚できる効果を持つ。
ハイトマンはその効果を指して「低レベルなモンスターはハイレベルなモンスターの素材としてしか役に立たない」と宣った。
- 機械複製術
通常魔法カード。
効果は「自分フィールド上の攻撃力500以下の機械族モンスター1体を指定し、デッキから同名カードを2体まで特殊召喚できる」というもの。
自分フィールド上の「古代の機械像」を指定し、デッキから残りの2体を特殊召喚した。
- 古代の機械巨人
レベル8のモンスターカード。
特殊召喚できない制約を持っているものの、バトルフェイズ中は相手プレイヤーの魔法・罠カードの発動を封じ、守備表示モンスターに攻撃すれば自身の攻撃力が守備表示モンスターの守備力を超過した分だけ戦闘ダメージにして与える効果を持った、強力な最上級モンスターである。
「古代の機械像」の効果で3体が特殊召喚され、遊星に大ダメージを与えた。
- レベル・サンダー
通常魔法カード。
自分フィールド上のモンスターのレベルの合計×100ポイントのダメージを相手プレイヤーに与えるバーンカード。
これによって8つ星モンスター×3体=2400ポイントのダメージを与え、風前の灯火状態だった遊星の残りライフを削り切ろうとした。
余談
物語の構成上あっさり負けてしまったため、本当にエリート教諭なのか疑問視されることがある。
「古代の機械巨人」についての本人の弁(「デュエルアカデミアの選りすぐられたエリート教師だけが使用を許されるヴィンテージモンスター」)を信じるなら、デュエルの能力はそれなりのものであってもおかしくない。
強いて言えば、初期手札やドローカードの内容が完全にワンターンキル前提だった故に「機械巨人」を守る手段がなかったことや、前作『遊戯王GX』に登場した元祖「古代の機械」使いクロノス・デ・メディチ教諭が準レギュラーキャラ故に見せ場が多かったことが影響しているとも言える。
敗北後の改心ぶりやそもそも校長からは「改心の見込みがある」と見放されていなかったことから、本来は真っ当な教師だったのかもしれない。