ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

ルナティックガン

るなてぃっくがん

「ルナティックガン」とは、東方Projectに登場する複数のショット(STGにおける自機弾)名やスペルカード名の一部、または具体的に描かれる携帯型武器(銃器)である。
目次 [非表示]

複数の「ルナティックガン」編集

「ルナティックガン」は東方Project作中において複数の形で登場している。

一つはSTG作品における自機弾、ショットの名称でありこれは『東方紺珠伝』における鈴仙・優曇華院・イナバのショット名に見られている。

また同じく『紺珠伝』に登場する清蘭のスペルカードにも<銃符「ルナティックガン」>として登場する。


この内鈴仙は『紺珠伝』においてショット名としてだけでなく、実際にその手に銃器のようなものを所持して登場しており、ファンの間ではこれが「ルナティックガン」に相当するものなのではないかと言われていた。


『紺珠伝』の後の弾幕アクション作品である『東方深秘録』(PS4版)において鈴仙が登場し、同作中で実際に『紺珠伝』で使用した銃器と同種のものを「 ルナティックガン 」として使用したことで、少なくとも鈴仙が使用するものについてはこの銃器が「ルナティックガン」であると言えることが示されている。


一方で、同じく玉兎にして『紺珠伝』にも登場した鈴瑚については「ルナティックガン」との関連は語られていない(鈴瑚の最新の登場が『東方文果真報』時点)。


作中でのルナティックガン(登場順)

名称使用者作中での表現登場作品
ルナティックガン鈴仙・優曇華院・イナバ作中でのショット名(拡散)『東方紺珠伝』
銃符「ルナティックガン」清蘭スペルカード『東方紺珠伝』
ルナティックガン鈴仙・優曇華院・イナバ「必殺技」の一つPS4版『東方深秘録』

鈴仙のルナティックガン編集

STG作品編集

『紺珠伝』の鈴仙と関連しては鈴仙の自機弾名として登場しており、『紺珠伝』では拡散ショットと位置付けられるショットの名称である。通常時・高速時の自機弾にあたる。


二本の並行した銀色系統の弾丸が鈴仙本人から射出される他、本人の周囲に展開される「瞳」からも同様に紫色系統の二本の弾丸が射出される。周囲の瞳はパワーアップによって数も増す。

また本人が射出するものは直線的であるが、瞳から射出されるものは弾丸が交差するようにやや広域に、拡散的に展開されるなどの違いもある。


鈴仙の幻影の弾幕はその紅の瞳に能力の端緒があることもあって『紺珠伝』以外の作品でも特有の赤色系カラーとなることが多く、実際の物理的な銃器からの弾幕は銀色の平行弾であり、その発射弾を幻覚によって弾幕的にさらに増幅拡散したものが周辺の瞳からの拡散射撃なのではないかとするものもある。


また『紺珠伝』での鈴仙のキャラクターデザインでは銃器らしきものがその手にある。

同デザインではハンドガンサイズ。

白の全体カラー、広がった銃口、銃身や銃口に見られる金色の輪のような装飾と同色の引き金、そして銃口の輪の上部に見られる兎の耳を模したようなパーツと、銃器としてかなり特殊な形状をしている。

『紺珠伝』時点ではこの銃器が「ルナティックガン」にあたるかどうかの明確な描写や発言、記述などは見られていなかった。


弾幕アクション作品編集

しかし先述の通り『紺珠伝』に続いて登場した『深秘録』(PS4版)において鈴仙は『紺珠伝』での銃器と同種のものを所持して登場しており、さらに作中アクションでは必殺技の一つとしてこの銃器を用いる様子が描かれていることから、鈴仙の銃器について『紺珠伝』に遡って理解する形でこれが「ルナティックガン」であるといえるのではないか、と考えられるようになった。


マテリアルとしてのこの銃器は先の『紺珠伝』のものはハンドガンサイズであったが、PS4版『深秘録』、またはそれ以後の弾幕アクション作品での鈴仙のルナティックガンはシーンによって大きさや形状が変化する。


PS4版『深秘録』の作中立ち絵などでは鈴仙が両手で保持する様子も見られ、PS4版パッケージやPS4版の『深秘録』サウンドトラックである「深秘的楽曲集・補」のジャケットデザインなどでも鈴仙と対比して大き目な銃器として描かれている。

銃口の広がりも先端の最大直径部位は人の頭ほどの大きさがある。

本作でのデザインは白カラー・金色の装飾・銃口のうさみみ風装飾などの基本要素は共通しつつも、それぞれの箇所に本デザインならではのアレンジが盛り込まれている。

例えば『紺珠伝』のものはグリップ(持ち手)の部分が銃身同様の白色であったが、弾幕アクションのものはグリップが周辺の装飾と同系統の金色となっている。


作中の無操作状態などの場面でのドット絵では『紺珠伝』同様にハンドガンサイズとして登場する。

このハンドガンサイズをベースに、もう一丁の同種の銃器による二丁拳銃スタイル、銃身を延長ないしは他パーツを結合してのライフルスタイル(さらにフォアグリップの有無が異なるバージョン二種)、など複数の攻撃パターンを採る。


二丁拳銃スタイルが、鈴仙が相手の波長(認識)を操作して「二丁に見せている」といった演出的なものではなく物理的な実在があるものであるとみる場合、鈴仙の「ルナティックガン」は一丁ではなく複数存在することが見て取れる。


この銃器を介して展開される鈴仙の弾幕も直線的な射撃、炸裂弾のような弾種、波打つような複数射撃、大型弾など様々である。


さらにスペルカードである<「月面跳弾(ルナティックダブル)」>、<「地上跳弾(ルナティックエコー)」>でもこの銃器を通して独自の弾幕を展開しており、スペルカードにおいても弾幕展開の媒体となるなど活躍する場面は非常に多い。

このとき、後者のスペルカードでは立ち絵などでみられる大型の形状のものをドット絵としてよく確認することができる。


『深秘録』同様に弾幕アクション作品である『東方憑依華』ではこの銃器を構えた様子が対戦モード時のアイコンとなっていたり、同じく対戦モードにおけるキャラクターカラー選択時のアイコンはこの銃器を前に飛び込むシーンであるなど、鈴仙を象徴する要素の一つとして描かれている。


勝利ポーズも手にした銃器を構えてポーズをとる、銃器を掌で回すなどのモーションをもつ。この掌で回すものについてはまれに回転したままの銃器が手からすっぽぬけることがある。鈴仙の表情は固まる。

普段は鈴仙は銃器を手放すことはなく、例えばよろめいている時や倒れた時など本人が追い詰められた状況でも銃器が手から離れることはない。


鈴仙はこの銃器による各種射撃の他に銃器を所持していない方の手からも従来通りの赤色の弾幕を射出する。鈴仙の攻撃モーションには通常攻撃コンボ後半含め先述の様々な射撃を用いたものが多い。


清蘭のルナティックガン編集

清蘭の「ルナティックガン」は『紺珠伝』における<銃符「ルナティックガン」>が初登場。


『紺珠伝』の清蘭にみる<銃符「ルナティックガン」>は、通常弾時点の清蘭の弾幕にも見られる山形に積み重なった複数の紡錘形(または先端が丸みを帯びた円錐状のトップと円柱様のボトムをもつた弾種。通称「座薬弾」)を射出しつつ、単弾を渦を巻くように全方位に射出、または同種の弾丸を縦に連結した弾幕を全方位に発射するという二種類の弾幕からなる。

このとき前者は赤系統、後者は青系統。難易度によって弾幕の密度も変化する。


山形に重なった弾幕(赤色弾)は清蘭本人から、その他の弾幕(青色弾)は清蘭の周辺から展開される。


詳細は<銃符「ルナティックガン」>記事を参照。


なお『紺珠伝』での清蘭については先述の鈴仙のような実体のある銃器は所持している様子は見られず、手にした杵も振るいながらの弾幕展開によるものとなっている。


月の都の銃器編集

それぞれの「ルナティックガン」を所持または表現している鈴仙と清蘭に共通することは、二人はともに月の都の玉兎にして兵士(鈴仙の場合は元兵士)であることが挙げられる。

月の都には防衛部隊があり、例えば東方Project作中では綿月依姫配下の玉兎部隊が登場している(『東方儚月抄』)。


『儚月抄』に登場した玉兎達もまた銃器を所持しているが、こちらは『紺珠伝』などでみられている鈴仙の「ルナティックガン」とは異なり、先端に銃剣の付いた両手持ちの小銃型のものとなっている。鈴仙の(特に弾幕アクションに見る)ルナティックガンのような柔軟にして即応的な拡張性をもつかどうかも不明。


訓練中などは(力の抜けたものではあるものの)銃剣で競り合うなどの様子も見られている他、有事の際はこの銃器自体を威嚇として構えることもある。

『儚月抄』作中で地上からもたらされたスペルカードルールによる弾幕ごっこでは、玉兎が実際にこの銃器を振るうことで弾幕を生み出している。

このときの弾の形状は後方がやや窄んだ細長い円柱状で先端が三角錐状になっている、先述の紡錘形にも近い(いわゆる座薬弾的な)もので、『紺珠伝』で清蘭の表現した弾幕もこれと同種のものである。銃身自体を振り上げて弾幕を生み出す様子も、清蘭が杵を振り下ろしつつ弾幕を展開する様子にも通じるものである。


詳細は「玉兎」記事を参照。


「ルナティック」編集

一般に「ルナティック」は「狂気の」などの意味の語であるが、東方Projectにおいては「ルナティック」の原義にもニュアンスが込められているとおり「(狂気の・狂った)月」を示す言葉として使用されることがあり、「ルナテックガン」も「月の銃器」の意味や「狂気の世界の銃器」など複数の意味をもって捉えることのできるものとなっている。


東方Projectにおける「月」には、その「裏側」に月の都があり、先の鈴仙や清蘭もまたこの月の都の関係者である玉兎の一人である。


月の都自体もまた「ルナティック」の語をもって評されることがあり、例えば月の都の民の精神の一時的な退避場所を提供した夢の世界のドレミー・スイートは、『紺珠伝』当時の月の都について「 ルナティックキングダム 」と評している。

なお、『紺珠伝』当時は月の都がクラウンピースらの妖精の包囲によって月の都内部からは当該エリアの観測さえもままならないほどの「穢れ」による攻撃を受けていたが、この際のクラウンピースの「ルナティックタイム」もまた純化を施された溢れる生命の狂気をもって挑むものであったなど、攻め手も受け手もいずれも各々のルナティックに満ち満ちていたものであった。


この他では先例のもの以外の鈴仙のスペルカード名などにもルナティックの語は登場しており、「ルナティックガン」登場以前のものとしては例えば<「幻朧月睨(ルナティックレッドアイズ)>(『東方永夜抄』、『東方緋想天』他複数)にそれを見ることができる。


二次創作では編集

二次創作では「ルナティックガン」について様々な考察の流れがある。


『紺珠伝』で鈴仙と清蘭がいずれも「ルナティックガン」の語を伴って登場していることから、「ルナティックガン」がいわゆる玉兎の兵士の標準装備、または標準的な認識の語(例えば「月製の銃器」など汎用的なニュアンスの語)であるのかなど様々な想像があった。

例えば作中で呼称されていないだけで、先の依姫配下の部隊の玉兎たちが所持する銃器もまた「ルナティックガン」といえるのではないか、ともする立場である。


そしてまた『紺珠伝』時点では鈴仙が所持する銃器が「ルナティックガン」そのものであるかどうかについても、また先の『紺珠伝』の玉兎らが所持していた形状との比較もあってファンの間でもはっきりと断言できるものではなかった。


しかし先述の通りPS4版『深秘録』において『紺珠伝』と同種の形状の武器を明確に「ルナティックガン」として使用したことで、ここから遡る形で『紺珠伝』で鈴仙が所持していた機器が「ルナティックガン」と呼べるものであったという視点が力づけられた。


この鈴仙の「ルナティックガン」については月の都の武器の一種であるのか、鈴仙もしくは鈴仙の周辺が独自に開発したものなのかなど様々な想像があり、特に前者であった場合、鈴仙が月からの逃亡時に月の羽衣以外にも武装を携帯していた可能性にも想像を寄せる事ともなるなど、鈴仙の歴史にも視点を寄せるものともなり得る。

また後者であった場合、例えば『東方鈴奈庵』でも見られたような鈴仙独自の「 月の技術 」も応用した開発力によるものなのか、あるいは鈴仙が住まう今日の永遠亭の技術力によるものなのかなどの想像が展開されている。


特に永遠亭の誰かがこれを鈴仙に提供した(もしくは鈴仙との関係性によっては「与えた」)とする場合は、月と地上の双方を知り、かつ「 中立 」(鈴仙、PS4版『深秘録』)を貫きながらも双方の危機とあれば積極的に両者のために力を尽くしていくと決めた永遠亭の立場を貫徹するための実行力の象徴としての「ルナティックガン」といった、玉兎にして今は「 地上の兎 」ともなった鈴仙と、鈴仙を取り巻く人々の想いの込められたものとして描かれることもある。


この他、先述のように鈴瑚だけがルナティックガンを含む銃器と関連して語られていないことについて、鈴瑚の役職と関係するとみるものもある。

実際に最前線に立つ清蘭をはじめ『儚月抄』で銃器をその手に携えたレイセン、依姫に闘いの才能を見出されていた鈴仙などはいずれも実際に前線で戦う位置づけの兵士(または元兵士)である。

一方鈴瑚は情報を取り扱う部隊に属しており、さらに登場時はその能力も通した団子弾幕を展開したため、仮に「ルナティックガン」が鈴瑚にも配備されていたとしても、その出番がなかったのではないか、とするものもある。

鈴瑚は「 裏方系 」ともされている(ZUN、『紺珠伝』、MUSIC ROOM、九月のパンプキン)。

「ルナティック」の語自体は鈴瑚も口にしており、失敗の許されない『紺珠伝』当時の「 月の流儀 」に「ルナティック」の読みをあてている(『紺珠伝』)。


レイセンについては二次創作でも武装する際などは『儚月抄』において依姫の部隊に組み込まれたこともあって同部隊の玉兎たちと同様の装備としての小銃型の銃器が描かれることが多いが、『紺珠伝』での鈴仙のデザインの登場以後、鈴仙所有型の銃器(ルナティックガン)を所持したレイセンが想像されることもあり、鈴仙と二人で「ルナティックガン」を構える、といった様子が想像されることもある。


二人は地上と月の都の両者を体験しているが、鈴仙は地上、レイセンは月の都とそれぞれ自身が決めた住まう場所を交錯している者同士であり、この二人が同じ銃器を手に何かに立ち向かうといった様子は鈴仙とレイセンの二人を通した新しい地上と月の在り方を感じさせるものともなっている。


関連イラスト編集

  • 「鈴瑚のルナティックガン」の可能性

りんご


関連タグ編集

東方Project スペルカード 

鈴仙・優曇華院・イナバ 清蘭

月の都


鈴瑚 レイセン 玉兎


東方Project(二次創作)

関連記事

親記事

東方紺珠伝 とうほうかんじゅでん

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 324442

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました