見極めるんだ…!僕の…『この目』で!!
平眼球ども 俺に 従え
概要
「ヘルサレムズ・ロットの歩き方」編にて、新聞記者として「ヘルサレムズ・ロット」に来たフリージャーナリスト。ただし記事を書くことは作中であまりなく、ピザ配達のバイト等で生活費を稼いでいる。食費も満足に用意できない貧乏。
愛称はレオ。作中で『少年』と形容されることが多い。
音速猿「ソニック」にカメラを奪われ、それを追っている最中に銀行強盗事件の混乱に巻き込まれたところを、他のライブラ新人と勘違いをしたザップ・レンフロにより救われた。それを機に、ライブラと血界の眷族(ブラッドブリード)との戦いに身を投じる事となる。
ちなみにライブラに属してからは固定給によって貧困から脱したかに見えたが、そのほとんどを妹に仕送りしているため、結局貧乏。
治安最悪のヘルサレムズ・ロットでは珍しい、気弱だがお人よしで素直な人柄で、人類(ヒューマー)以外の異形に対してもあまり偏見を持たない。そのためか異界存在の友人(ネジやリールなど)が多い様子。だが、絡んできたチンピラに言い返したり、頭突きを喰らわせたりと意外と肝は座っており、窮地においても心が折れる事はない。それなりに弁舌も立つほう。
助けてくれたザップ・レンフロとは腐れ縁の仲で、彼に悪口雑言を言うこともあるが頼りにしている。
神々の義眼を持っている以外は常識的で普通の青年。堕落王フェムト曰く「普通だ!」
原作では彼女どころか女のおの字が無いと言っていいほど女っ気がないのだが、アニメではかわいい女友達が出来たりして仲良く映画を見に行ったりと、年相応の青春を送っている様子。
妹のミシェーラ・ウォッチの視力と引き替えに「神々の義眼」を持つこととなったが、そのときに何も出来なかった事を強く悔いている。そのため利己的な目的に神々の義眼を用いることを好まず、生き延びるためや戦いのため以外で進んでその能力を使うことはあまりない。
数少ないそれ以外で使った例としては、ザップが運転するスクーターに相乗りしていたとき、ザップが寄り道をしようとして会合に間に合わなくなりそうになったため目を支配してそれを妨害したときぐらいである。(そのことが後々役に立ったのだが)
物語の序盤にちょっと登場しただけの両親はいまだ健在らしく、父は中古のカメラを販売し母は周辺コミュニティのリーダーをしている。父は作中誕生日が近いらしく誕生日プレゼントをミシェーラと相談する予定がある模様。
神々の義眼
ミシェーラの視力と引き換えに、”神界の眼科医”リガ=エル=メヌヒュトから押し付けられた、精緻な幾何学模様が浮かぶ青い眼球。
作中のある悪役曰く、『”神々”が歴史上のビッグイベントを被り付きでデバガメするための超高性能隠しカメラ』。神の名に恥じないケタ外れな異能を秘めており、作中ではその力や稀少性から度々「至高の芸術品」と呼ばれ、これを狙われて事件に巻き込まれたこともある。
義眼の造物主がどれほどの存在なのかは名前すら定かではなく(間接的に登場した神性の一柱の名前はとてつもなく長かった)、上記の悪役の言によれば、義眼同様に『神々の義肢』と称されるいくつかの神工品が別に存在するらしい(使われる前に持ち主ごとクラウスに破壊されてしまったため、どのような性能なのかは未知数)。
その能力は
- 超光速の挙動を捉える動体視力
- 因果律に干渉して世界を書き換えるレベルの幻術すらも見破る解析力
- 物体を透過する遠隔透視
- 他者の眼球まで掌握する視界操作、それを利用した味方のナビゲートや視覚情報のサルベージ
- 視覚神経をトレースして遠隔地にある脳本体を発見
- 個体レベルで生物の残留思念の『色』を識別し追跡
- どんなセンサーでも観測できない『血界の眷族(BB)』を視認し、その真名まで読み取る
- そこに存在はしていない多次元レーダー網を見破る
- 肉体を離れようとする霊魂を手に取れるレベルで視認して押し留める(@アニメ二期第二話)
などなど、要するに「視る」ことや「眼」にまつわることなら何でもできる。
『眼球の王』又は『眼球王』とも呼ばれることもある。
現状、BBを肉眼で識別・追跡・封印できる唯一の手段である。その反面、レオには戦闘力は全くと言っていいほどない。
吸血鬼対策の専門家であるエイブラムスがBB達から抹殺対象として国一つ滅ぶレベルの呪いを何重にもかけられまくっていることを考慮すれば、BBにこの情報が洩れたが最後、豪運も腕っぷしも無いレオには到底命はない。そういう意味でも、義眼保持者としての能力をみだりに使わず、吹けば飛ぶような通行人Aでい続けることこそが、レオなりの生存戦略なのである。
義眼が移植された当初は、視覚から流れ込む爆発的情報量に脳が慣れるまで数十日の時間を要した。レオの使い方が悪いのか、今でも、負荷をかけすぎると眼球自体が眼窩の肉をヤケドさせるほど発熱し、最終的には眼球にヒビが入ってしまったりする(自己修復機能はあるようだ)。
- 視野混交(シャッフル)
- 平眼球制圧
上記の「他者の視界を掌握する」義眼の能力を応用したレオの技。周囲の人々の視界を一斉に入れ替えることができる。それまで見えていた視界を突然まったく別のものに変えてしまうため、相手を悪酔いさせることができたりできなかったり。
技名はまだないようだが、相手の視界を操作することで味方の姿を見えなくさせたり、停電したように見せかけたり、人物を全く別のものに見せかけたりすることも可能。
直接的な殺傷能力こそないが非常に強力で、応用の幅もかなり広い。