概要
ドラえもんプラス5巻及び、藤子・F・不二雄大全集5巻に収録。
ストーリー
せっかくスキーを買ってもらったのに、一度も連れて行ってもらえないまま春が来てしまったことをしずかから聞いたのび太はもしこの辺りに雪を降らせてくれる人がいたら感謝するかどうか尋ねた。これにしずかは「降らないでしょ。3月だもの」と返すが、のび太は再度もしもの話だと聞き返し、そのことを確かめるとドラえもんに「お天気ボックス」を借りに帰宅。
本人から何も3月になって雪を降らせることはないと入れるも、降らせるのはこの辺だけで、空地でスキーもできることを言い、可愛そうな少女を助けようとも思わないのかと、薄情者呼ばわりしたことでドラえもんはやっとお天気ボックを取り出した。だがカードを入れると変な音が鳴り出し、故障していることが判明したためのび太は慌て出し、機械の内部も見てみたが全く訳が分からなかったので、うちのテレビを殴って直すのと同じように、これも蹴って直すことに。
するとその時本当に雪が降り始め、あっけに取られていたドラえもんとママだったが、ドラえもんはのび太がちゃんと道具を直したことに感服。そして翌日、辺りが雪で覆われるとドラえもんとのび太は空地に遊びに行き、皆が楽しく雪遊びをしている様子を目にし、のび太は皆が喜んでくれれば何よりだと満足していた。
だが「遠慮なく遊びたまえ」と言ったことで、ジャイアンが雪を顔面目に押し付けてきた上「てめえの雪みたいなこと、言いやがる」と吐き捨てて行き、更に雪玉が飛んできたり、雪玉を作る邪魔だと言われたり、しずかのスキーに跳ねられたたりと踏んだり蹴ったりだった。これに頭に来たのび太は「みんな、恩知らずだっ」と言ってドラえもんに雪を消す道具をねだったが、ないと言われてしまい、ドラえもんも皆と一緒に雪で遊び出してしまった。
面白くないのび太は一人帰宅し道具をするも雪は止む気配がなかったため、「おんぼろ機械め!」と言いながら叩いてみたがそれでも止むことはなく、焦って更に蹴り倒すもそれでも雪はやまず、それどころか2階で騒いではいけないとママに注意されてしまった。たまらず外に出てドラえもんに助けを求めたが、雪の降りが激しくなったので皆は帰ってしまっていて、おそらくドラえもんは誰かの家に上がり込んでいたようだった。
このままだと日本中が雪の下に埋もれてしまうと不安になったのび太だったが、その時、雪のせいで自転車に乗れなくなってしまい歩いて出前を届ける男性や、車を動かせなくなってしまった別の男性を見かけたり、列車が止まってしまって野菜が値上がりしたり夫が青森から帰ってこれなくなってしまったことを主婦たちの会話で聞いたりして、ますます不安になってしまった。
そこで皆に迷惑はかけられないと自ら雪かきをすることにし、通りかか過ったスネ夫、ジャイアン、しずかからうちの雪かきも頼まれ、自分は日本中の雪かきをする必要があると答えながら作業を続けたものの、途中で力尽き倒れてしまった。その後帰宅してもまだドラえもんは帰っておらず、どうすればいいのか焦りながら机に向かって考えていたが、その時引き出しが開いてドラえもんが帰ってきたので、雪が止まないことを説明。
自分の言うことを聞かずに勝手なことをするからだと怒られるも、そのおことは後にして早く道具を修理してくれとのび太はドラえもんを急がせたが、見てみたところ道具は既に壊れてしまっていた。そのせいで雪が止まらなくなったことを言うのび太だったが、ドラえもん曰くそうではなく初めから壊れたからことを説明され、外で降っている雪は3月になったことで自然に降っている物だと判明。
そしてニュースでも寒冷前線が去ったことで間もなく雪が止むことが放送され、一安心した2人は改めて外に遊びに行き、ジャイアンとスネ夫から雪かきはどうしたのか聞かれるも、のび太は自分達で勝手にやってと気にすることなく、ドラえもんと共に雪だるまを作って楽しんでいた。