概要
三段空母とは、飛行機の離着艦する飛行甲板が三段になっている空母のこと。史実においては、英国海軍の空母であるフューリアスの二段式甲板を参考にして作られた旧日本海軍の赤城と加賀、それも大改装前のものしかない。
下の二段の飛行甲板は格納庫と直結しており、艦載機をエレベーターで最上段の飛行甲板に移さなくともすぐ発進できる、しかも着艦と同時に発進することもできる、という分かりやすい狙いであった。
しかし、飛行機の発達と共にこの程度の長さでは加速が足らず発進に支障がでるようになり、着艦にも飛行甲板が長い方がいいとされたため、最上段の飛行甲板を延長し通常の単段式の空母に改装された。
大改装後の赤城
離着艦を同時に行いたい、という要望は、飛行甲板を垂直方向に並べるのではなく、水平方向に並べるという形で、アングルドデッキとして実現している。
見た目が派手なため、『宇宙戦艦ヤマト』シリーズのガミラス軍の宇宙空母ではこのデザインが取り込まれている。