概要
島根県雲南市にあるJR西日本の駅で、1932(昭和7)年に木次線の駅として開業した。木次鉄道部管理の簡易委託駅である。
駅舎は開業当時からのものである。「花ももステーション」という地元有志のグループに駅業務が委託されており、駅舎内には隣駅間沿線見取図と駅周辺案内というかなり古い看板が残置されているほか、昔の木次線に関する写真や、訪れた著名人の方々のサインが掲示されている。駅ノートの設置もある。
かつては駅舎側にもう1線を構える1面2線の駅であったが撤去されており、その跡を利用して花や野菜が育てられている「駅ナカ農園」がある。
駅の愛称
当駅の愛称は「動動(あよあよ)」である。
動動という言葉は、出雲国風土記に登場する現存する日本文献に登場する最古の鬼とされる「阿用郷の鬼(あよのさとのおに)」が、阿用郷に住む男を襲うという物語にその記述が見える。以下は駅にイラストとともに設置されている説明文である。
下久野をふくむこの辺りを古代には阿用郷といいました。昔、農民が田を耕していると、突然、鬼が襲ってきて、男を食おうとしました。両親は驚いて竹藪の中に隠れましたが、竹の枝が動いていました。男はくわえられながらも、「動動」と叫びました。それで阿用という地名になったということです。
駅構造
現在
1面1線の地上駅。先述の通りかつては駅舎側にもう1線を構える1面2線の駅であったが撤去されている。
利用状況
- 2017(平成29)年度の1日平均乗車人員は3人である(国土数値情報より)。
利用状況比較表
年度 | 乗車人員 |
---|---|
1984年(昭和59年)度 | 43人 |
1994年(平成6年)度 | 35人 |
2000年(平成12年)度 | 16人 |
2008年(平成20年)度 | 6人 |
2009年(平成21年)度 | 6人 |
2010年(平成22年)度 | 3人 |
2011年(平成23年)度 | 2人 |
2012年(平成24年)度 | 3人 |
2013年(平成25年)度 | 3人 |
2014年(平成26年)度 | 3人 |
2015年(平成27年)度 | 2人 |
2016年(平成28年)度 | 1人 |
2017年(平成29年)度 | 3人 |