「面白くなってきたぜェッ!!」
概要
ゲーム版『ウマ娘プリティーダービー』のウマ娘である「ゴールドシップ[レッドストライフ]」の固有スキル。
才能開花により☆3(勝負服の解禁)に成長させることで、当初の固有スキル「波乱注意砲!」から強化される。
錨を頭上で振り回したゴールドシップが目を光らせ突撃するという演出。
具体的な発動条件は「レース中間点以降で」「順位が真ん中以下」であること。最初から脚質Aである追込を選択すればほぼ確実に発動できる。ゴールドシップは差しや先行でも育成は可能だが、道中の位置が前であるほど固有スキルの発動が不安定になるため、追込で育成するのが定番となっている。
効果は「一定時間にわたって徐々に速度を上げる」というもので、十分に速度を上げきれる距離の長いレースほど恩恵を得やすい。
発動条件が緩く、かつ効果も特に長距離戦では高い。
育成中にNPCとして登場するゴルシが初心者にとっての強敵である主因となっており、初期のチャンピオンズミーティングではゴルシゲーと評されるほど高いゴールドシップの使用率を生み出した。
選択肢の増えた現在でも、初期ウマ娘であるが故に誰でも安定して運用できる中長距離戦の駒として一定の存在感を保っている。
史実
「錨を振り回して突撃」とは荒唐無稽にも思える固有スキルだが、後方からのロングスパートによる逆転はモデルのゴールドシップ号の代名詞であり、そしてロングスパートが決まるやレースをぶち壊して勝つことが多かった点を表現したものと思われる。
すなわち(基本的にやる気がないので)レース前半は後方で息を潜め、中盤から無尽蔵のスタミナと長くスピードを保てる柔軟な筋肉を活かし徐々に進出を開始。周囲を煽ってレース全体のペースを引き上げ、結果早仕掛けを強いられた周囲の馬の多くが最終直線でバテてしまうのである。
この「ゴールドシップによって作られた消耗戦」に持ち込まれるや、上位人気馬でもスタミナ切れを起こし思わぬ大敗を喫し、辛うじてゴールドシップに追いすがり2・3着に来たのは人気薄のスタミナ馬といった形で、馬券が荒れるケースがまま見られた。
馬自身の気まぐれによる浮沈の激しさと同時に、ゴールドシップが予想屋泣かせであった一因。
例1
2013年第61回阪神大賞典
向正面からじわじわと押し上げ、最終直線まで押し切って圧勝。外マクリをかけるゴルシに挑みにいったベールドインパクトは直線失速、さらにこの無理が祟ったかレース後に屈腱炎を発症し引退している。
例2
2015年第151回天皇賞(春)
向正面で最初のスパートをかけ、全体を煽りつつ3番手付近まで進出。3・4コーナーで一旦息を入れ、最終直線で再度加速。思い通りの消耗戦に持ち込み、三度目の正直で天皇盾を勝ち取った。
2着は7番人気フェイムゲーム(ダイヤモンドS2勝)、3着は10番人気カレンミロティック(翌2016年の春天でもキタサンブラックの2着)。三連複57,160円、三連単236,300円ついた。