背景
1947年、インドが独立。1949年、国共内戦にて中華民国政府を台湾へと追いやった中国共産党が中華人民共和国(以後、中国と表記)を建国。インドと中国は、建国当初は友好関係にあった。
中印対立
しかし、1956年に中国による支配に反発したチベット人によるチベット動乱が勃発。1959年、チベット亡命政府がインドへと亡命したことにより、インドは中国との間の国境を巡り対立する様になる。更に、中国は印パ戦争にて(インドと交戦した)パキスタンを支援したことにより中印関係は悪化した。
第一次中印国境紛争
1962年、国境紛争の勃発により中国人民解放軍(以後、中国軍と表記)がアクサイチンへと侵攻し、これを占領。これに乗じたパキスタン軍もインドへと侵攻した。
その後中印軍が直接交戦することは無かったものの、インド国内では(パキスタン支援を続ける)中国に対する反感が増加した。
実効支配線
1993年と1996年、インドと中国が両国間に実効支配線を設定。これにより、中印間の国境紛争は一時終結した。しかしインド政府は、中国軍が毎年何百回も国境侵犯を続けていると主張している。これに対抗するべく、インドは2010年に中国とパキスタンに標準を合わせた弾道ミサイルを配備した。
第二次中印国境紛争
2020年、インド軍と中国軍の間の国境紛争が再発。
これに伴い、インド国内で中国製品に対するボイコットが起きた。また、インド政府はアリババなどの中国製アプリの国内での使用を禁止した。そして、日米豪印戦略対話へと加盟することにより中国に対抗している。
この紛争は、2023年4月現在も進行中だ。