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二眼レフ

にがんれふ

カメラの1種。前から見ると2つのレンズが並んでいるように見える。
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主に写真用フィルムを用いるカメラの1種。
撮影用のレンズと構図、ピントを確認するレンズの2つを備える。

概要

デジタルカメラ以前の主力であったパトローネ入り35mmフィルムを用いるカメラの更に前に大きなシェアを誇っていたカメラである。
外観は、一般的に縦長長方形の箱型で、前側に2組のレンズが備わる。
カメラ上部に大きなファインダー(一眼レフなどよりはむしろコンパクトデジカメに近い感覚である)が備わり、撮影する際は箱型のフードをせり出して、上側から覗き込むように撮影する。
このため、手持ちで撮影するときは胸の前に抱えるようにして構える。
ファインダーに映る映像は、左右が逆となる点を除けば殆ど撮影用のレンズと同じ映像となるため、撮影の為の作業が同世代のカメラと比較すると直感的に操作でき、撮影はそこそこ楽である。

構造

一般的に、下側に撮影用のレンズ、上側に撮影者が構図やピントを確認する為のレンズの2組のレンズが組み込まれている。
撮影者は、カメラ上面に備わるフォーカシングスクリーンと呼ばれるすりガラスに映る映像を見ながら構図・ピントを決める。
レンズが2組あるため一見高価に見えるが、一眼レフのような高度な機構は必要とされないため、設計次第ではかなり安価に製造できる。
殆どのカメラが35mmフィルムより大きな、120・220といったブローニーフィルムを用いる所謂中判カメラである。
ごく一部の高級機を除いてレンズの交換が出来ないが、フィルムの面積が大きいのでプリントする際にトリミングすれば良く、普通の使い方をする分には全く問題ない。

しかしながら、光学系が2組組み込まれる為にどうしてもボディが大きくなり、例えば折りたたみ式のスプリングカメラと比べるとどうしても嵩張った。
また、ファインダースクリーンの映像は左右逆となる上に、撮影者は下向きに覗き込む格好となるので、動物乗り物など激しく動き回る物の撮影には熟練を要した。この問題に応えるために、スポーツファインダーが備えられた機種もあったが、これはただ単に四角い穴が空いた金属板を覗き込むという心許ないもので、ピントを合わせることは出来なかった。
また、ファインダースクリーンの映像は、撮影用のレンズと比較すると映る範囲にややズレがあり、カメラとと撮影対象が近付くとズレが大きくなったため「実際に出来上がった写真とイメージしていた構図が違う」というトラブルを招きかねなかった。

主なメーカー

二眼レフカメラは、1800年代末にはアイデアが存在したが、これを完成形にしたのはドイツのフランケ&ハイデッケ(Franke & Heidecke)であった。1929年に「ローライフレックス(Rolleiflex)」として発売されたこのカメラは、現在に至るまでのベストセラーとなった。後にフランケ&ハイデッケはローライ(Rollei)と改称された。
同じくドイツのカール・ツァイス(Carl Zeiss)や、フォクトレンダー(Voigtländer)といった名門メーカーからもメーカーの威信を掛けた上質なカメラが発売された。

一方で、構造を単純にすることができるため、機能を限定したり積極的にコストカットを行うことで、充分な性能と安価な価格の普及機も数多く製造された。
ドイツ製ではフォクトレンダーのブリリアント、日本では戦後にリコーから発売された「リコーフレックス」を鏑矢に当時のカメラメーカーの殆どが参入し大人気を博したほか、終戦と共に雨後の竹の子の様に誕生したメーカーが数多くの二眼レフカメラを生み出した。現存する日本のメーカーで二眼レフに手を出さなかったのは、日本光学(ニコン)、精機光学(キヤノン)、旭光学(ペンタックス)くらいとも言われている。

1970年代には、よりコンパクトな35mmカメラに人気が移ったものの、依然として根強いファンを持つカメラである。

関連タグ

カメラ 一眼レフ デジカメ

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