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京阪1900系

けいはんせんきゅうひゃっけい

京阪電気鉄道が1958〜2008年にかけて運用していた車両「1810系」「1900系」の総称。
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京阪1810系

1810系は、1958〜60年に製造された京阪電気鉄道の3代目特急車両。先代にあたる1800系の改良型として、1811〜1814・1817〜1820Mc、1815・1816cMc、1884〜1887・1892T、1888〜1891Tcの全19両が導入された。

車体長が1800系の17mに対して、18.4mに延長されたほか、空気バネ式台車が初めて採用された。

1884・1887の2両が1800系に編入された他は1900系に編入、1901〜1912・1914・1950〜1953に改番されている。なお欠番の1913は、1900系のトップナンバーに充てられた。


主電動機は1800系と同様、東洋電機と三菱電機の2種類が混在し、1816cMcは、1800系1802・1804Mc(1982年に2代目600系の車体に載せ替え、1989年まで使用されていた)と同じく三菱電機製の主電動機を持ち、台車はWN駆動が選ばれた。その他は中空軸平行カルダン駆動方式である。


京阪1900系

1900系は、1962〜63年度に京阪電気鉄道における4代目の特急専用車として、28両が製造された車両。

前述の通り、Mcは1913より始まる。

車体はノーシルノーヘッダーとなり、前照灯もそれまでの貫通扉上方から、運転台・助士台上方に分かれて設置され、シールドビーム方式になっている。

台車には1810系に続き空気バネが採用されたほか、三菱電機製の主電動機を持つ1915Mc・1916Mcと1984M・1986M(→1959T→1998M)の4両のみWN駆動を採用したが、残りはすべて中空軸平行カルダン駆動方式である。また、その後の京阪の車両は東洋電機製の主電動機に揃えられることになったため、WN駆動の採用は本系列(1810系より編入された車両を含む)と、それより一足早く廃車になった1800系1802・1804Mcのみとなった。

1985・1986M(初代)は1966年に電装が解除され、1958・1959Tになっている。


一般車格下げ後の動向

特急運用から撤退後は通勤車に格下げ改造され、3扉化された。

両運転台車を出自とする1905・1906Mc(→1991・1992M)と1925・1926Mcのみ、ドア間の窓が片側9枚であるため、中央の扉は両開き式となっているが、それ以外の41両は両端と同じ片開き式である。また1931Mcはその後、運転台撤去により1985M(2代目)に改番された。

1985年から1988年までに冷房改造されたが、このとき車体の補強工事を必要とするなど、改造更新費がかさんだ結果、3000系(初代)が特急車のまま廃車となる一因となる。なお冷房化完了に合わせて1810系を出自とする車両は1914を除き運転台を撤去、1986(2代目)〜1997に改番、1914もノーシルノーヘッダーの前面に改造されると共に、以下の通り5両編成9列車に揃えられた。


←出町柳→淀屋橋
McMTMMc廃車
1913 1997※1958198519142006年3月30日
19151987※19551986※19162006年3月30日
191719981953※1994※19182006年5月18日
19191993※1952※1990※19202008年12月31日
19211995※19561996※19222006年3月30日
19231989※19571988※19242001年12月28日
192519831950※198419262006年4月16日
192719811951※198219282001年12月28日
1929199219541991※19302008年12月31日

※は1810系からの編入車、太字はWN駆動の車両


1998Mは元・1986M(初代)で、いったん電装を解除され1959Tとなったのち、1800系から主電動機をもらい受け再電装された。このためWN駆動から中空軸平行カルダン駆動に変更されている。

1914Mcは元・1891Tを電装したもので、こちらは電装に際しWN駆動となった。


短編成ということもあり、主に普通に使用され、10000系の導入に伴い消滅。最後の1919F・1929Fの2列車は2008年までの45年にわたって運用され、特に晩年に京阪特急色となった1929F(メイン画像)には、前述の元・両運転台車の1991・1992がそれぞれ2・4両目に連結されていた。


本系列の引退により、京阪電気鉄道からはWN駆動の車両が絶滅している。このとき、抵抗制御方式の車両も2200系の初期更新車と、寝屋川車両基地の入れ替え車両「ワガヤネヤガワ号」72cMc(錦織車両基地四宮車庫の火災で僚車9両を失った、70形の唯一の生き残り)を残すのみとなった。前者は廃車が進んだ上、現存する7両編成2列車(1列車は界磁添加励磁制御改造車を含む)がともに余命いくばくもなく、後者も事業用車であるため、前者が引退すると、京阪電気鉄道における営業用車両は、界磁位相制御車両かVVVF制御車両のみとなる。


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