実在の人物だが、ここでは『逃げ上手の若君』の登場人物としての概要を記述する。
史実では、近江に所領をもつ地頭として鎌倉幕府に仕えていたが、護良親王の挙兵に応じて赤松円心、足利高氏(後の足利尊氏)らと六波羅探題を陥落させたとある。
隠岐に流されていた後醍醐天皇が京の都に帰り新しく政治を始めると、京の都において雑訴決断所の奉行人の一人に任じられている。
「いかに無能でも人の命は掛け替えのない大切なものです」
「最後まで使い潰さねば御仏もお怒りになりましょう」
概要
足利(北朝)方につく足利直義や小笠原貞宗がまだ人間らしさを残しているように描かれているのに対し、足利尊氏とともに人間をやめたかのような妖怪じみた姿で描かれている(腹黒すぎて太陽光でも顔の影が取れないって感じに)。
娘の魅摩に次いで京都篇に登場、上記のセリフ通り、利用できるものはどこまでも利用する冷酷さを見せる。他者を道具の様に使い潰す腹黒である一方で、娘とは非常に良好な関係を築いている。
魅摩も父親のことを慕っているようだ。
関連タグ
ネタバレ注意
魅摩の良き父親と思われたが、娘を尊氏に差し出し、彼女の神通力を高めるための道具にしてしまう。この事は時行の逆鱗に触れ、魅摩は時行に救助されたことで神通力と言う最大の武器を失い奪われ敗走してしまう。
時行によれば「鎌倉幕府が存在していた頃は父に媚びを売っていた」との事で権力に媚びていたこと、「もし、鎌倉幕府が健在なら北条家嫡流の私と魅摩殿の婚約も泣いて喜んだろう」と言われ、何も言い返すことができなかった。
その後も(時行の居場所がわからぬように)魅摩は道誉と文通しており、泣き言を連ねた詫び状を道誉が書き送ったきには全く相手にされないばかりか、SMプレイの相手を時行(と雫)にさせられているという噓八百の手紙を送られて時行に怒りの表情を見せている。