佐原(カイジ)
さはら
『賭博黙示録カイジ』の登場人物。
主人公・カイジのアルバイト先の後輩。年齢は20歳以下。金髪が特徴。
一発当てて浮かび上がることを夢見てはいるが、そのための努力を積み重ねている様子はなく、怠惰という点ではカイジと同様である。饒舌で軽薄な雰囲気だが、真剣勝負ではかなりの精神力と運動神経を発揮する。カイジと違ってアルバイト先の店長の機嫌を取って上手く接しているが、内心でクズと見下している。
とある一件でカイジがコンビニ店長から売上げ金盗難の疑いをかけられた際の真犯人。
店長との諍いで勤め先を飛び出したカイジを「あんなところ俺も辞めてきた」と言い追いかけてくるが、これを訝しんだカイジに問い詰められるとカイジのカバンに盗んだ売上金を隠していたことを白状、つまり最悪の場合は彼に濡れ衣を着せるつもりでもあったようだ。
当然ながら怒るカイジであったが、佐原は彼を居酒屋に連れ込み「もうこんなに謝ってるじゃないですか」「勘弁してくださいよ~」と媚びを売り誤魔化しにかかった。
この直後、カイジの元に現れた遠藤勇次に猛烈なアピールで頼み込んで、帝愛主催のギャンブル・人間競馬に参加し、人間競馬を1位で通過する。その賞金を得るための超高層橋渡りでは参加者が次々と『消滅』していく中、自身の恐怖心が生み出した太田の「亡霊(幻覚)」に苛まれ死への恐怖を味わうも、自らを奮い立たせて克服し橋を渡りきる事に成功。しかし、最後に主催者側のトラップ(高層ビル内外の気圧差によって起こった突風)の直撃を受け、吹き飛ばされて『消滅』した。
なお、2本目の橋に挑んで『消滅』した際、死亡の瞬間および遺体の描写は作中にはなく、落下の瞬間の姿が最期の姿となっている。また、帝愛グループによって、死の真相は隠蔽されており、公式には病死あるいは突然死といった自然死となっている。
原作では苗字のみで名前は明かされていないが、実写映画版では佐原 誠(さはら まこと)というフルネームが設定されている。