概要
アニメ版の「進撃の巨人」は非常に作画に気合いが入れられ、立体機動装置などの設定も原作以上に細かいデザイン画が起こされ、さらにそれを派手なアクションで動かすなどアクションの表現にも力が入れられた。
このため原作者も「原作はアニメの方で、僕は絵の描けないコミカライズ担当という感じ」と謙遜する発言をするなど高い評価をしていた。
が、慢性的な人手不足の続くアニメ業界でこのような手間のかかる作画は非常に現場の負担も大きく、オンエアまでに十分なアニメーターの数を確保できなかったのか、キャラクターデザイン・総作画監督の浅野恭司が1話放映後にtwitterでアニメーターを公募するという前代未聞の事態が発生した。
更に5話では納期の早い地域で一部が背景のままオンエアされてしまい、制作状況を危ぶむ声も多かった。しかし6話では通常のTVアニメの倍以上のアニメーターがクレジットされ、製作状況の立て直しが急遽行われた。これに驚いた視聴者達により、作中に登場する各兵団にあやかり、ネーミングされた。
しかしそれでもまだ作画の限界への挑戦は留まるところを知らず11話では14秒のシーンに400枚の絵を使い(3000枚あればあまり動かないTVアニメ30分が作れる程である)、13話では演出なのか塗りが間に合わなかったのか微妙な場面もあり論議を呼んだ。
なお、後にイベントで木下哲哉プロデューサーもこの用語を使っており半ば公認となっている。
同作における『神作画』とほぼ同義語として使用されている。その為、過剰に乱用せず分別を持って使用する必要がある。あまりにも多用され有名になりすぎた為に、わずかな作画の乱れで大きな反発を生む原因にもなってしまっているのが現状だからである。