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今、君が手にしたのは、勝利の旋律と圧倒的な戦慄。

効果

偽りの王 モーツァルト
P(SR) //自然文明 コスト11
クリーチャー:キング・コマンド・ドラゴン/アンノウン 17000
T・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、ドラゴン以外をすべて破壊する。
相手のドラゴンは攻撃できない。

概要

『変形デッキセット DX鬼ドラゴン』にて登場した多色ドラゴン。

べらぼうに高い召喚コストに目が行きがちだが、ドラゴン故に踏み倒し手段は複数存在。

闇文明を含む為、魔龍バベルギヌスによる1:1交換での蘇生や、自然文明を含む為、獰猛なる大地でマナゾーンから呼び出す、等工夫すればわりと出しやすい。

第1の固有効果は悪魔神バロム・クエイクのドラゴン版。ドラゴンデッキ以外なら刺さる、シンプルに強力な効果であり、後述の第2効果と噛み合っている。

第2効果は相手ドラゴンの攻撃封じ。第1効果で残った相手のドラゴンでの反撃をある程度封じれる。

特にモモキングを筆頭に、ドラゴンはデュエル・マスターズの看板種族な為無駄にならない。

前述のバベルギヌスで墓地から出せば、場のドラゴンを破壊しているので黒神龍グールジェネレイドの復活条件を満たせ、ドラゴンが一気に2体も墓地から出てくる。

またドラグシュート・チャージャーなら踏み倒した上に、スピードアタッカーで一気に畳み掛ける事も可能。

文明を3つも含む為序盤に引けばマナの基盤として活用でき、ドラゴンにはデッキトップからの踏み倒しも多いので、摩破目ナトゥーラ・トプス/ストンピング・ウィードの呪文面でデッキトップと入れ換えれば、強力な破壊効果を持つこのカードを出して大打撃を与えられる。

何より、これらの強烈な効果の数々が紅神龍バルガゲイザー等のコスト踏み倒しで出した場合でも過不足なく発動するという点がこのクリーチャーを脅威たらしめる所以である。初登場したエピソード2環境基準でこの性能は破格の一言に尽き、「踏み倒せるゼニス」として恐れられていた。

突然の強化

初登場した2012年当初から一切衰える事無く猛威を振るい続けていたこのカードだが、その10年後の2022年、更なる転機が訪れる。

王来MAX編の目玉である新カードタイプ・タマシードの登場に伴い、まず『破壊』という現象の定義が「バトルゾーンに存在するクリーチャーが墓地へ移動する事」から「バトルゾーンに存在する表向きのカードが墓地へ移動する事」という文言に変更された。

そしてタマシードという「バトルゾーンに表向きで存在できる、種族を持ったクリーチャーではないカード」が登場した事により、これまで存在していたD2フィールドオレガ・オーラといった非クリーチャーカードも、カード名の下の行に書かれている単語は全て種族として扱われる様になった。

これら2つの裁定変更が合わさった結果、「ドラゴン以外を全て破壊する。」と対象となるカードタイプの指定を書かれていなかったこのクリーチャーは突如として、種族にドラゴンの4文字が含まれてさえいなければ、それがクリーチャーであろうとクリーチャー以外のカードであろうと場に表向きで存在しているカードを何もかも纏めて消し飛ばしてしまうという暴君へと変貌。史上類を見ない程の超絶強化を施されてしまったのである。

元から猛威を振るっていた存在にあろう事か更なる強化が施されてしまった事でこのカードはより凶悪な存在へと昇華したのは言うまでも無く、当初はタマシードに対する除去方法が限られていた中でお構いなしと(ついでにD2フィールドや卍 新世壊 卍等も巻き込んで)派手に全滅させていく様は、自身の脅威を再認識させるには余りにも充分過ぎた。

…ただ、ほんの僅かではあるが弊害もあり、自分の龍解していないドラグハートも巻き込んで破壊してしまうという新たな欠点が生まれてしまった。もっとも、先述のやり過ぎとも言える超絶強化の前には本当に些細な事ではあるが。

偽りの王 モーツァルト
SR //自然文明 コスト11
クリーチャー:キング・コマンド・ドラゴン/アンノウン 17000
T・ブレイカー
バトルゾーンに出た時、ドラゴン以外のクリーチャーをすべて破壊する。
相手のドラゴンは攻撃できない。

「DMPP-19 グレイト・ディスティニー -希望の双子-」で実装、TCGで登場した時期のルールに合わせてか、破壊がクリーチャーのみに指定されている。

上記の通りドラグハートなどのエレメントも破壊してしまう可能性があるので、これはこれでメリットがある。

この素晴らしい世界に祝福を!」コラボイラスト版ではゆんゆんが描かれている。

余談

名前の元ネタは最早言うまでも無く、オーストリアの作曲家「ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト」である。

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