備後西城駅
びんごさいじょうえき
乗って守ろう芸備線!!
広島県庄原市にあるJR西日本の駅で、1934(昭和9)年に庄原線(現在の芸備線)の駅として開業した。三次鉄道部管理の簡易委託駅である。
旧国名がついているため気づきにくいが、東城駅とは対極の関係にある駅である。お互いの地名は戦国時代に築かれた2つの城をそれぞれ「東城」「西城」と呼んだことに由来し、「東城町」「西城町」として別々に発展してきた町であったが、2005(平成17)年に両方とも庄原市の一部となった。
開業当時からの木造駅舎を使用しており、きっぷの販売がある。
2面2線の地上駅。交換可能駅であるが、定期列車において当駅で行き違いを実施する列車は存在しない。備後落合方面ホームは駅に入って左手に見えるが、右手の構内踏切を渡って大回りする形で向かう。
不定期で運転される臨時列車に当駅を起終点とするものが存在する。
※記載駅名は各番線に存在するホーロー板に準拠。
- 2018(平成30)年度の1日平均乗車人員は34人である。
駅構内待合所には「ひばごんの町西城へようこそ!!」と書かれた案内マップがある。ここは2005年に映画化もされている重松清の小説「いとしのヒナゴン」のモデルとなった地であり、広島県出身のバンド「UNICORN」の曲を主題歌に採用したり、実際に撮影でも使用されたりしたほか、「隣町と合併問題を抱えている」という設定まで実際の西城町とそっくりであった。
また、西城自治振興区の協賛のもと「芸備線ミーティング」グループが制作した「西城てくてくMAP」なるものが存在し、「清流とローカル線の町、初めてきたのに懐かしい町、城下町西城」と銘打ち、当駅を起点とした町歩きを促進する取り組みが行われている。
このほか全通80周年イベントやカープ応援ツアー、冬には有志による駅のイルミネーション装飾が行われるなど様々な取り組みが行われている。冒頭の文字は、「芸備線は郷土の宝だ!!」というものとセットで制作された垂れ幕の片割れであり、駅出口に掲出されている。
乗って守ろう芸備線!!