概要
日本神話をモチーフとし、暴力描写をふんだんに盛り込んだ超能力漫画。
1979年から『週刊少年マガジン』にて連載が開始された。
物語が佳境へと入り、主人公の怒りの念が破壊神・凄ノ王を呼び覚まし全世界が壊滅的な打撃を受ける、という衝撃的な展開となったところで連載が終了した。
この終了については「未完」と捉える向きもある一方で、作者である永井豪は「当初からストーリーが最大限に拡張したところで終了とするつもりであり、この終わり方は予定通りである」という旨の説明をしている。
その後、各誌に続編が不定期に描かれて、メディアミックス展開も図られた。
あらすじ
耳宇高校1年生の朱紗真悟は、中学からの片思いだった美少女雪代小百合に誘われるまま「超能力クラブ」に入り、部長である美剣千草、彼女と対立する天才高校生瓜生麗と知り合う。
そんなある日、雪代に誘われるまま人気の無い裏山へ行った朱紗は、気付かずに両想いであった事を彼女から告げられ、“大学を卒業したら結婚して欲しい”と言われる。しかしその直後、二人の後を尾けていた耳宇高校の不良グループ・青沼達により、朱紗は瀕死の状態まで痛めつけられ、雪代は輪姦されてしまう。
二人は瓜生達によって救出されたものの、雪代は置き手紙だけを残して、朱紗の元を去ってしまう。
それを契機に、朱紗の超能力が本格的に発動し青沼達を血祭りに上げるなどして、町の悪に次々と挑んでいくが、それは耳宇高校を牛耳る部団連合、超能力者集団をリーダーに持つ不良グループ・不死団(ノスフェラトゥ)、そして超能力の巨人を見つけようとする外国人超能力者集団などとの戦いを招いてしまうのだった。