概要
元々は白夜書房の雑誌「写真時代ジュニア」1985年4月号に掲載された「言いなりになりたい」という読み切り作品だった。
その後徳間書店のアニメ雑誌「アニメージュ」の増刊に第1話を発表したものの、様々な事情からか青林堂の漫画雑誌「ガロ」に移籍、1986年10月号から1987年6月号にかけて連載された。
その後集英社の雑誌「Cocohana」にて「南くんは恋人」なる続編が2013年1月号から6月号にかけて連載された。
内容
平凡な高校3年生の南くんと、突然身長15cmになってしまったちよみの恋と同棲生活を描いた物語。
なお、続編「南くんは恋人」については、“本編”とは逆に南くんが小さくなってしまう、と言う内容であり、実は“本編”はちよみの夢だった、と言う設定がなされている。
テレビドラマ
これまでに4(+1)回テレビドラマ化されているが、何らかの形で内容に手が加えられている。
TBS版
1990年4月に単発ドラマとして放送された。出演は工藤正貴(工藤夕貴の実の弟)、石田ひかりほか。
作者の内田春菊も出演した。
この時はちよみは行方不明になってしまうも、風船に捕まって奇跡的に南くんの元に戻ってくる、と言うオチに変更されている。
テレビ朝日版その1
1994年1月から3月にかけて、月曜夜8時台に放送された。出演は武田真治、高橋由美子ほか。全10話。
この時のちよみは縮小化したことによる疲労の蓄積などの結果衰弱死した、はずだった(これでも原作に比べればまだ救い様はあった)のだが、視聴者から非難が相次いだことから、1995年4月にドラマオリジナルの追加エピソードが作られ、なんとその物語で生き返ってしまったのだった。
なお、平均視聴率は、この放送日時のテレ朝ドラマとしては異例の15.6%をマーク、しかも全10話2桁をマーク、と言うおまけまで付いた。
さらに追加エピソードも15%台をたたき出している。
テレビ朝日版その2
2004年7月から9月にかけて、木曜夜9時台に放送された。出演は二宮和也、深田恭子ほか。全11話。
「渡る世間は鬼ばかり」第7シリーズ(TBS系列局)や「とんねるずのみなさんのおかげでした」(フジテレビ系列局)の「2強」に挟まれ、平均視聴率は9.4%と振るわなかったものの、初回と最終回を含めて5度2桁視聴率をマークしている。
こちらは結局南くんがちよみのことを周囲にカミングアウトし、なおかつちよみは死なずに済んでいる。
フジテレビ版
2015年11月から2016年2月初頭にかけて、深夜ドラマとして放送されたが、関東地方でしか放送されなかった(後に兵庫県でも放送されはしたが)。出演は中川大志、山本舞香ほか。全10話。
南くんが恋人!?
2024年7月から9月にかけて、テレビ朝日系列局(ただし一部系列局除く)の火曜夜9時台で放送された。出演は八木勇征、飯沼愛ほか。
内容としては、「南くんは恋人」同様南くんの方が小さくなってしまうのだが、「南くんは恋人」とはまた別物の作品である(ただし「南くんは恋人」も原案作品としてクレジットされてはいる)。