曖昧さ回避
- 粟田口吉光によって打たれた短刀。この項目で記述する。
- 2の刀剣を擬人化した、ブラウザゲーム「刀剣乱舞」に登場する刀剣男士。→博多藤四郎(刀剣乱舞)
- 同じく2の刀剣を擬人化した、メディアミックス「天華百剣」に登場する巫剣。→博多藤四郎(天華百剣)
概要
短刀作りの名手と呼ばれた鎌倉時代中期の刀鍛冶・粟田口吉光の作品で銘は吉光。
「博多藤四郎」の号は黒田忠之が小倉表の海上で、小笠原忠真にこの短刀を贈った事が由来となっており、黒田領地である博多から出てきた道具のため、博多藤四郎と呼ばれるようになった。
この二人は黒田忠之の息子である光之が、正室に小笠原忠真の長女である市松姫(宝光院)を迎えており、その関係で贈り物をしたのだとされている。
小笠原忠真は自身の父も兄も大坂夏の陣で討ち死にしており、武士は最期が大切であるとの考えを持っていたため、高価な刀であった博多藤四郎も惜しげも無く陣刀拵えとされた。
長さは約24.5cm。
贈られて以降、小笠原家に伝来していたが、1931年、重要文化財に指定された。また、2016年に文化庁が買い上げ、現在は東京国立博物館にて所蔵されている。