曖昧さ回避
①職業・資格のひとつ。その名の通り、司書の職務を助けることが仕事である。
②PCゲーム「Library_Of_Ruina」に登場するキャラクターに対して使われる呼称。
Pixivにおいては、「司書補」のタグを付けられた殆どのイラストが②を扱ったものである。ここでは②について解説する。
概要
プレイヤーが戦闘時に操作することになるキャラクター達である。
メインキャラである指定司書と一緒に戦闘に参加するが、メインストーリーに大きく絡むことはない、他のゲームで言う汎用ユニットのような立ち位置。強敵の接待を無事に終えるには彼らの力を借りることも必要である。
司書補に愛着を持ち、彼らに設定を付けて二次創作をするファンも多く、pixivにもイラストが投稿されている。
原作での描写
元々は前作の舞台であるロボトミー社で働いていた職員たちである。そちらでの設定についてはLobotomyCorporationや自職員の項目を参照。
ストーリーでセリフを発することはないが、メインキャラからは言及されることがある。
例えば文学の階の司書補はホドと一緒に読書会をしていると語られたり、ケセドの所属する社会科学の会に司書補たちもコーヒーを飲みに来ている描写があるなど、それなりに指定司書と司書補の間に交流があるような描写がされている。
ロボトミー社で働いていたころの記憶を持っている。デフォルトで用意された戦闘中のセリフには職員時代を回想するものも多い。
また、イベント戦闘では固定のセリフを喋り、幻想体(アブノーマリティ)に関してのコメントを聞くこともできる。指定司書に話しかけることもあり、基本的には敬語で礼儀正しく接しているようだ。
ゲーム開始時点では本の中に閉じ込められており、「幻想体バトル」と呼ばれるイベント戦闘に勝利することで救出が可能。
最終的にひとつの階層につき4人ずつ、合計で40人の司書補が配置される。
指定司書と同じようにコアページを装備することができる。
前作では戦闘でHPが0になると死亡しキャラロストとなっていたが、今作ではHP0になってもロストはせずにその接待を終えれば復活する(設定としては死亡し本になってしまうが、後で復活させられている)。
接待の間は死亡しても生き返ることを指定司書も含めて忘れており、仲間や自分の死亡時に悲しんだり怒ったりするセリフが存在する。
容姿等
幻想体バトルに勝利した際、見た目や名前がランダムに生成された状態で目覚める。
髪型等はほとんど前作に存在したものだが、スポンサー職員のパーツは使用できなくなり、代わりに前作に無かった髪型がいくつか追加された。
もちろんそのままの状態でも使用できるが、カスタマイズ機能を用いたキャラメイクも可能。外見に関しては自作MODも使用でき、今作では喋らせるセリフのカスタマイズまでできるようになった。
前作でお気に入りだった職員と図書館でも共に戦うも良し、他作品や一次創作のキャラクターを再現しても良し。
今作からsteamワークショップにも対応したため、MODの導入がやりやすくなった。
※2024年4月に発売されたSwitch版においては、MODの使用はできない。MODを使って司書補をキャラクリしたい人は購入の際注意しよう。
服装
「総記の階」の司書補
「宗教の階」の司書補(左)と「哲学の階」の司書補(右)
初期状態では黒い棒状の武器(警棒?剣?)を所持し、所属する階層の指定司書が前作で管轄していた部門のオフィサーの制服を身につけている(「芸術の階」の司書補の服は前作から若干アレンジが加えられている)。
前作でセフィロトの樹の「ケテル」に相当する部門だった設計チームにはオフィサーが登場しなかった関係か、今作で「ケテル」にあたる階層の「総記の階」の司書補は初出の衣装となっている。
指定司書と同じように、コアページを装備、もしくはカスタムで「外見投影」を行うことで用いる武器や服装が変化する。
名前について
デフォルトネームの候補は前作と大体同じだが、翻訳者が変わったことで片仮名表記が変化した名前が存在する。
【変化した名前の例】
Corbinian(英語版)
前作:コービン→今作:コルビニアーノ
McKenna(英語版)
前作:メッケンナ→今作:マケナ
Evgeny(英語版)
前作:エフゲニ→今作:エフゲニー
等、ガラッと変わったものからほんの少しだけ変化したものまで様々。
ちなみに前作には、「レアネーム」と呼ばれる低確率で出現する変わった名前も存在したが、それらの名前の出現は今のところ確認されていない。
前作で気に入っていた職員を雇用したいが、名前の候補の中にその職員の名前が見つからない、と言う場合は今作で表記が変化しているか、そもそも実装されていない可能性がある。
新しく追加されたデフォルトネームも少しだが存在する。
二次創作において
元々ロボトミー社の職員であったという設定上、前作から職員メインの創作を行っていたファンによる作品が多い。
もちろん今作からの新規プレイヤーによる司書補創作もある。
司書補が図書館でどう過ごしているか想像したものやプレイ日記、うちよその交流、CPものなど、傾向自体は自職員の創作と似ている。
ブラック企業であった前作と比較して図書館の環境はかなり良くなっているため、司書補たちが自由に伸び伸びと過ごしているような創作もあれば、ロボトミー社で新たに生まれた因縁やトラウマに焦点をあてた二次創作もある(前作で抽出チームの職員だった司書補とそれ以外の司書補の関係性を扱うものなど)。
注意
職員、司書補をメインにした創作はどうしても作者のオリジナル要素が強くなってしまうため、興味が無い/苦手だと思う人もいる。
一方で職員、司書補メインの創作が好きで積極的に探したいという考えの人もいる。
・「自職員」「司書補」などのタグをつける
・タイトルやキャプションに自職員や司書補がメインであることを記載する
・まとめを投稿する場合、表紙や1ページ目に注意書きを挟む
以上の対策を行っておけば、閲覧者が検索や自衛をしやすくなるだろう。
pixivにおいてはタグや注意書きをつけられている作品が多いが、もちろん強制されているものではない。
一口に「オリキャラが登場する二次創作」といっても種類は様々で、界隈ごとにルールや主流となるタグの付け方は異なっている。
そのため、タグの付け方や注意書きの有無について色々な意見を持つ人いる。かつての出身ジャンルのルールや、自分の考え方とと違う行動をしている人を見かけたからといって、相手にタグの付け方を強要しないこと。
お互い気持ちよく二次創作を出来るようにしよう。
編集者の私見も含む余談〜タグ付けについて〜
オリキャラが登場する二次創作について、「原作名のタグをつけず、棲み分ける事が暗黙の了解となっているもの」と「特に棲み分けルールがないもの」が存在する。
【棲み分けする例】
オリキャラを既存のキャラクターと(主に恋愛などで)絡ませたり、原作の世界観を借りた上でオリキャラを用いた交流がメインとなるような企画では、「専用のタグを設け、原作に関わるタグは使わない」という形で棲み分けが推奨されている。
【棲み分けしない例】
プレイヤーキャラの見た目や性別を好きにカスタマイズできるゲーム(MMORPGなど)、意図的に主人公の容姿を設定していないゲーム(ソシャゲなど)も多い。
このような「原作において重要人物として登場するが、二次創作でキャラクターとして出そうとすると、どうしても作者のオリジナル要素が入ってしまう存在」がメインになるものについては、原作名のタグが付けられているケースがよく見られる。
キャラメイクで作成したキャラを代理にしてプレイ日記を描く人もおり、こちらにも原作タグがついていることが多い。
→プロデューサー、審神者、提督、監督生など(ソシャゲのプレイヤー、主人公)
自職員が登場する二次創作にも種類があり、「うちよそ交流が好き」という人が【棲み分けする例】でよく見られる傾向の創作をすることもあるし、「幻想体の危険性を描くために、職員を登場させたり職員側のドラマも描きたい」「自身の職員を使ってプレイ日記を書きたい」という人が【棲み分けしない例】のような創作をすることもある。
また日本の女性向けの二次創作界隈は棲み分けルールが厳しい傾向があるが、男性向けや海外の二次創作界隈はそこまででないことも多い。
LobotomyCorporationは男性のプレイヤーも多いし、そもそも海外のゲームである。
厳格な棲み分け文化に馴染みのない人も存在する。
こうして見ると、自職員や司書補を扱う創作は様々な見解が入り乱れる複雑な存在であり、そんな背景が棲み分けについての物議を醸しやすい原因ではないかと考えられる。
重ねて言うが、自分の考えと違う人を見つけても排除しようとしないこと。