名鉄1800系
1000系・1200系パノラマSuper一部特別車編成のラッシュ時増結用通勤車両(其れ以外も特急未満の種別で運用している)として1991年に登場。2両編成8本が在籍する。
外観・塗装・車内設備は1200系に準じるが、(製造当初から)正面のパノラマSuperの電照パネルがなく、ミュージックホーンが省略されているなどの違いがある。
性能面でも1200系が界磁チョッパ制御なのに対し、1800系は界磁添加励磁制御を採用し、補助電源装置もDC-DCコンバータではなくSIVを装備する。このため制御装置に関しては6800系やSR車の5700系モ5650形と同じ仕様である。
2015年から始まった1000・1200系のリニューアル工事より2年ほど遅れて、2017年より1800系のリニューアル工事がスタート。転換クロスシートのモケットの張替えとLED式の車内案内表示器のフルカラー液晶タイプへの交換、塗装の変更などが行われた。
名鉄1850系
なお1800系と全く同じ車体を持つが、機器類をパノラマカー・7500系7513Fから流用した1850系が2両編成3本在籍していた。外観からの識別点は海側床下にある主抵抗器が小型であるという点ぐらい。
1800・1850系で共通運用を組んでいたが、抑々前述の関係で故障が多く、1853Fが2015年6月に名古屋本線岐南駅でオーバーラン事故を起こした関係で3本一斉に運用を離脱。1851・52Fの2本は1ヶ月ほどの休車期間で復帰したが、1853Fは2016年1月に廃車された。1852Fも2016年8月に廃車・解体され、最後まで残った1851Fも同じく機器流用車である1030・1230系1131Fと運命を共にし、2019年3月で廃車された。