概要
遊牧民が住む大草原カルバドの長・ラボルチュに仕える謎の美女として登場。
神通力はあらたかだが、自分に従う者にだけその術を施し、集落を操ろうとしていた。ラボルチュが言いなりである以上は…と諦める民も多い中、若君のナムジンだけはそれに気付き、うつけのふりをしてシャルマナを退治するチャンスをうかがっていた。
ナムジンは自分と亡母パルが助けたモンスターのポギーと共に偽装工作を行い、村を襲うモンスターとそれすら倒せぬ無能の真似をしてシャルマナの隙を突こうとしていたのだった。そこに主人公一行が現れ、女神の果実を探す条件として、ナムジンの魔物退治に同行する事になった事を明かす。
主人公は、ナムジンの母の亡霊から聞いたやり方で変化の力を消し去るというアバキ草を手に入れる。そしてナムジンとポギーとが八百長で闘っている所に、シャルマナとラボルチュはじめ部族の者達がやってきた所で、アバキ草の汁で正体を暴く。
ラボルチュは怒り、民は困惑するが、案の定シャルマナは魔物の正体を表す。その変貌ぶりは人間の姿とは程遠いグロテスクなもの(下図の中央)であった。なお、同じグラフィックのモンスターに「うみうしひめ」と「フォロボシータ」がいる。他にもモンスターズシリーズにカンダタワイフ、『星のドラゴンクエスト』ではストーリー・シーズン3のボスに「レグルーナ」、イベントでは「シャルビュラ」というブレイク系のような要素を持つボスも存在する(因みに取り巻きのシャルビュラダンサーズはシャルマナの正体でもあるテンツクの亜種モンスターである)。
カルバド征服の陰謀を頓挫させられた彼女は怒り狂い、主人公が加担するカルバドの民に襲いかかったのだった。
その正体は…
シャルマナは幻呪師と言うだけあってイオラやマヌーサ、マジックバリアなど多彩な呪文を使う。更に必殺技とも言える突風で味方全軍の動きを封じるなど厄介な相手だが、マホカンタやアクセサリーなどで呪文効果を防ぎ、炎と氷の攻撃で畳み掛けるのが効果的である。
敗れたシャルマナは煙と共に小さくなり、その姿は一匹のテンツクになった。
彼女いわく、一人ぼっちで遊牧民共に怯えるのに嫌気がさし、女神の果実を拾って自分を強くしてくれと願った結果、暴走してしまったのだと言う。当初は彼女を倒そうと願っていたナムジンだったが、力を失ったモノを倒しても意味は無いと言い、放免した。その条件として、自分の友達であるマンドリルのポギーとも仲良くするように諭したのだった。
「なんと心の広い御方じゃ。もう二度と悪さはせぬ。すまぬ…すまぬ…」と
頭を下げて詫びるシャルマナは、ポギーと共に夕暮れの草原へと去っていったのだった。
彼女もまたジレンマを脱する力を欲してモンスター化したが、
・結果としてナムジンを立派な族長にし、ラボルチュや民の心をも強くするきっかけを作る事
・主人公に負けた事で解放され、自分の望みをかなえてもらえる事
など、アノンや魔教師エルシオンと共通点が多いボスキャラでもある。