「断固!!断固お断りする!!」
「個人戦はボクの得意分野ではない!部隊戦でフェアな戦いを所望する!」
「彼がボクに100勝する!?論理的に考えてそれはボクが100敗するのでは!?」
「前途ある若者の心が今!蹂躙されようとしている!人権団体を呼んでくれ!」
↓
「はっはっはっは 残念だったね三雲くん A級の実力を見せ付けてしまったようだ」
「何度でも挑戦してきたまえ、後輩のために胸を貸そうじゃないか」
プロフィール
概要
ポジションはガンナーで、拳銃型のトリガーを使用する。
存在そのものは前々から単行本で明かされていたが、本編に初登場したのは109話。
そのため、109話以前に投稿された太刀川隊のイラストでは彼だけ描かれていなかったり、顔が隠れていたりする。
コミックス恒例のカバー裏紹介が入ったのも初登場からだいぶ経った16巻であり、それも途中から
作者の仕事場に迷い込んだ蝉の話にすり替わっている。
ボーダーの最大手スポンサー企業の御曹司であり、入隊時にそのコネを使って強引にA級隊員になった。
自分の力でA級になったわけではないため、個人の実力は太刀川と出水の二人は元より、他のA級隊員に遠く及ばず、出水からは「ウチのお荷物くん」、「こいつはA級の中で間違いなく最弱。B級と比べてもけっこう見劣りするレベルの弱さだ」と酷評され、太刀川からもバッサリと半人前呼ばわりされるなど戦力としてカウントされていない。
登場が遅かったのも、これまで太刀川隊が参加していた「黒トリガー奪取作戦」や「第二次近界民大規模侵攻」の重要度を考えれば、お荷物ゆえに作戦から外されていたせいだと思われる。
とはいえ、それでも修よりは強く、彼と個人戦を200回行って150勝以上している。ただ、修に戦闘力では勝ってるが、総合的なパラメータでは修の方が上である。彼が活躍する日は来るのだろうか…?
因みに、生身での運動能力は修以下であり、病弱な那須を除いた戦闘員の中では最下位である。
実力でなったわけでもないのに自分がA級1位チームの隊員であることを鼻にかけている嫌味な奴で、前髪を指で流す癖があるなどキザったらしい振る舞いも目立つ。
一応、自分が弱いという自覚はあるようで、出水が「唯我と一対一で戦って100勝できたら合成弾を教える」と修に提示した時はソファにしがみついて自虐的な御託を並べながら泣き喚いて断固拒否していた(記事冒頭のセリフがそれ)。
しかし、いざ戦ってみて修が自分より弱いと分かった途端にいつものエラそうな態度に戻って先輩風を吹かせるなど調子に乗りやすい一面もあり、その後も修の特訓に付き合ってやったり、二宮隊・影浦隊・東隊とのランク戦で修が真っ先に脱落してしまった時は残念そうにしていたりと根はいい奴であるため、何だかんだで憎めない男である。
修のことはかわいい後輩、出水のことは厳しすぎる先輩と思っている。
態度のデカさに実力が伴っていない上に都合が悪くなると途端に卑屈になるなど感情の浮き沈みが激しい性格で、オーバーなリアクションも多いため、太刀川隊の中ではもっぱら弄られ役であり、最大手スポンサーの息子という立場にもかかわらずぞんざいな扱いを受けている。
だが除隊する気はないらしい。
また、烏丸とは何らかの因縁があるようで(あるいは元々太刀川隊で真っ当にやっていた彼への対抗心か)、初登場時に修が烏丸の紹介で出水に会いに来たと知るや否や修を強引に追い返そうとしており、その直後に出水に蹴り飛ばされている。
普通校とも進学校とも違うお坊ちゃん学校に通っている。
修には遠征選抜試験の事前アンケートで「一緒に遠征に行きたい隊員」の一人として挙げられており(リストになかったため選ぶことはなかったが)、それなりに良好な関係を築けている模様。
アニメ版では唯我がボーダーに入った頃のエピソードが烏丸の口から語られており、太刀川隊への配属が決まる前の唯我は嵐山隊や加古隊といった華のあるチームへの入隊を希望していたのだが、加古隊は隊長の加古にやんわりと断られ、嵐山隊は木虎に「ウチには絶対彼を入れないで下さい」と加入を断固拒否されている(時枝はちょっと興味を示していたが)。
もっとも、加古隊は加古の方針でイニシャルが「K」であることが大前提で、嵐山隊は既に人数が上限に達していたため、どの道唯我が入ることは不可能だったのだが。また、このエピソードは烏丸が若干脚色を加えているため、どこまで真実なのかは不明(それでも概ね事実らしい)。
戦闘能力
前述したように、実力は間違いなくA級最弱であるため、チーム戦では真っ先に狙われることがほぼ確定している。そのためトリガーにはカメレオンをセットしており、太刀川や出水が点を取るまでの時間稼ぎ役として戦闘に出ていると考えられる。
具体的な戦闘描写は修との特訓シーンだけであるが、最初の10本勝負では8-2で勝ち越すなど流石に修よりは強い。その後は200戦して152勝48敗となっており、徐々に差は縮まっているがまだまだ実力は上である事が窺える(逆に言えば修でもそれぐらい勝てるのだが……)。
だがR8時点では出水に『お前もう実力抜かれただろ』と言われている。
ステータスも5を越える数値はトリオン以外なくそのトリオンの数値も平均レベルと明らかに弱い、またカメレオンを使用していながら特殊戦術も1と底辺で本来カメレオンは奇襲等に用いる搦め手のトリガーなのだが唯我の場合は純粋に逃げ隠れする為に使っているので戦術の枠にも入らない
こう見ると誉めれる点は無いように見えるが拳銃型トリガーを使用する隊員の中ではトップの射程を持ち突撃銃型と同数値である、基本的に拳銃型トリガーの射程は3なので頭1つ出ておりこれは純粋に評価出来る点ではある、が攻撃の数値が非常に低いので恐らく近づきたく無い為に弾丸のトリオン構成を出来るだけ射程に振った結果だと思われる。
パラメーター
トリオン | 攻撃 | 防御・援護 | 機動 | 技術 | 射程 | 指揮 | 特殊戦術 | トータル |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
5 | 3 | 4 | 4 | 4 | 4 | 1 | 1 | 26 |
トリガーセット
メイントリガー | サブトリガー |
---|---|
アステロイド:拳銃 | アステロイド:拳銃 |
カメレオン | FREE TRIGGER |
シールド | シールド |
FREE TRIGGER | バッグワーム |
作者のキャラ評
主人公のライバル【唯我】 |
---|
A級1位にして大企業の御曹司、主役メガネのライバル兼先輩というおいしすぎる役どころ。肩書きだけ列挙すると、読者人気うなぎのぼり待ったなしの逸材だが、今、仕事場の壁の隙間っぽいところにセミが入り込んでバタバタ言っていてこわい。小さいころは平気だったのに、大人になると虫が苦手になるのは何故なのか。今も鳴いてる。 |
(JC16巻 カバー裏)
余談
『ワールドトリガー』の読み切り版にあたる『実力派エリート迅』には、彼とよく似た顔と名前を持つ「唯我正」という人物が登場していた。性格もかなり近く尊のキャラ造形の基になったのは間違いないが、可愛げのあるこちらとは違い完全に嫌なヤツである。