嘉田由紀子
かだゆきこ
1950年5月18日生、埼玉県出身。全国で5人目の女性知事。
父親は本庄市の市議会議員の渡辺康雄。実姉の明堂純子も本庄市の市議会議員を経験。
夫であった嘉田良平(経済学者)が妻の政治進出に難色を示したため離婚しているが、彼女はそのまま嘉田姓を名乗り続けている。
京都大学を卒業後、大学教員等を経由して2006年7月に民主党、社民党などの支持や組合系の票を得て滋賀県知事に初当選。2010年に再選。
2006年6月滋賀県栗東市に建設が始まっていた東海道新幹線の新駅「南びわ湖駅」の建設凍結、県内に計画されているダムの凍結見直しなどを打ち出した。
当選後、協議を経て南びわ湖駅は2007年12月に建設中止が正式決定。しかし、その後2012年に方針を撤回し、県内の新駅建設をJR東海に求めるが、南びわ湖駅の建設中止の経緯もあって「終わった話で滋賀県内の新駅は原則応じない」JR東海は一顧だにしなかった。
2012年11月27日、新党「日本未来の党」を結成したが、早くも小沢一郎の傀儡ではないかと批判を浴びた。さらに同年の衆議院選挙での大敗北をうけて結成したばかりの党内が混乱を極め、選挙期間中は問題が山積みの県政を放り出す形で選挙支援のため全国を飛び回っていたことも問題視され各所から大きな批判を浴びている。
そして実質的に党から蹴り出される形で日本未来の党代表を降りる事になった。
2014年夏をもって2期目の任期が満了するのに伴い、次期選挙に出馬しないことを表明。民主党の衆院議員を辞職し党も離党して出馬の意向を示していた三日月大造を自身の後継者に指名して彼の応援にまわり、自身は行政とは別の活動をすることとなった。三日月は2014年7月の知事選で接戦の末当選。嘉田自身は同年にびわこ成蹊スポーツ大学の学長に就任することになり、学者に戻ることとなった。
しかし国政を諦めたわけではなく、第48回衆議院議員総選挙で滋賀一区から出馬したものの落選。
2019年、第25回参議院議員通常選挙に滋賀県選挙区に無所属で出馬、当選。