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四猿ちゃん

しざるちゃん

「四猿ちゃん」とは、東方Projectに登場するアイテムである。画像では右下の四体の猿の置物。
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四猿編集

実際に存在する「四猿」は、主に孔子論語に由来する「 礼にあらざるを見るなかれ、聞くなかれ、言うなかれ、行うなかれ 」に由来する。

目、耳、口を押さえた「三猿」に加え、股間を押さえた猿像が一体加わっている様子で構成される。

関連イラスト編集

本当に有る四猿


一方東方Projectに登場する「四猿ちゃん」は次のような形で登場する。

「四猿ちゃん」編集

「四猿ちゃん」は豊聡耳神子が販売を予定している置きもの型の人形セットである。

主に人間向けの商品であり、一種の謂れのある縁起物として提案されている。

詳細は第百二十六季 文月の一刷の文々。新聞にて、射命丸文が神子によるマーケティング内容とともに紹介している。(『東方求聞口授』)


謂われ編集

神子によれば、この四猿ちゃんとは「見ざる言わざる聞かざる」の三猿に「逃さざる」を加えた四体の猿の像である。何を逃さないのかというと、人間の体内に住むという三尸(さんし)と呼ばれる、「天帝に人間の悪事を報告する虫」である。

三尸は特定の日に人間の体から抜け出してその人間の行いを報告し、その報告によって人間の寿命が変動する。悪事が報告されれば人間の寿命は低減されるのである。


四猿ちゃんはこの三尸を主に、「人間から這い出る虫を見ると執拗に追いかけるようにプログラム」されており、三尸を「逃さず」に捕え、天帝への報告をさせないという効果がもたらされるという。

これによって悪事が露見せず、「これさえあれば寿命は伸ばし放題」となり、まさにその商品名のごとく「死ざる」となるのである。


この「天帝に悪事を伝える」という三尸の性質からか、同新聞記事は「冤罪被害者の救世主?」と見出しを打っている。


天帝編集

天帝とは、神子によれば実際は「閻魔」である。

東方Projectの世界観において生命の寿命を管理するのは地獄是非曲直庁の業務であり、四季映姫・ヤマザナドゥなどの仕事である。神子は実際に三尸を人間に植えつけるのは死神の業務であるとし、三尸が報告に向かう先は閻魔であるとしている。


そして三尸を「あいつ等の商売の為の虫」と評したうえで、「人間は抵抗してなんぼなのよ」と述べている。


道教と不老不死編集

神子らが行うところの道教または仙人において「不老不死」(=死ざる)は「最終目標」である。

そこにおいて寿命と輪廻の正確な遂行を業務とする地獄と個体・個人寿命の最大限の延長(ないしはリミットの撤廃=不死)を目指す仙人は真正面から目標が対立しており、実際に仙人は地獄の死神と直接対決し続けることとなる。


同じく道教の仙人で神子と行動を共にする霍青娥は『東方茨歌仙』において数日間に渡って地獄の「水鬼鬼神長」から大規模な攻撃を受けているなど、寿命を延ばそうとするものと寿命を規定通り全うさせようとするものの対立は熾烈を極めている様子である。

閻魔の業務に対抗するための三尸を「逃さざる」こと、さらにそれによって「死ざる」ということは人間にとってもさることながら仙人にとっても、その道の追及にあっては不可欠な要素なのである。


これは先述のような謂れを元にした縁起ものである「四猿ちゃん」においては重要なマーケティングフレーズでもある。


ポーズ編集

「四猿ちゃん」は先の文々。新聞に掲載された挿絵によれば、いわゆる「見ざる言わざる聞かざる」の三猿に加え、向かって右端に一体の猿像が加わっている。

その姿は「虫取り網を携えて笑みを浮かべている猿」であり、この四体で一つのセットとなっている。


生産量と販売価格編集

生産は受注生産による。ただし上記の新聞記事面は広告記事ではないため受注受付窓口や連絡先、生産過程などは紹介されてはいない。

また価格はオープン価格とされ、「決して安くない」様子であると記事では報告されている。


関連イラスト編集

赤マント神子様【ニコ動】もののべのふーちゃん5


関連タグ編集

東方Project 東方求聞口授 文々。新聞

豊聡耳神子 仙人

閻魔 地獄 寿命

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