概要
この世界には死の島、墓の下、邪魅や亡者が逃げ出したあの世の入り口など、この世とあの世、更には無間彼岸を繋ぐ場所や、この世とあの世の移動を可能とする手段がいくつも見られる。
だが、この地獄の鍵は宿主の肉体に隠させる霊体の秘宝であり、宿主が地獄の鍵の存在意義と解放の方法を知っていれば任意で地獄のエレメントを召喚し、自身の身体を滅する事なく行使出来るという戦略兵器のごとく危険な代物。そのため、閻魔大王の許可を超えた使用を行えば、いくら正義のために使用しても罰せられる。情状酌量の余地はあるだろうが。
歴代のアマミ一族の酋長達が受け継いできたが、ミウの代に(ミウを守ろうとして実戦初使用の「指鉄砲」を限界まで乱射したために)瀕死化した鬼太郎を救いたいミウの思いに反応したのか、鬼太郎に鍵が移動して鬼太郎を蘇生させた。なお、この移動は本人達も、そして五官王も最初は把握していなかったと思われる。
地獄の関係者以外では、現在判明している限りは幽霊族の血縁(アマミ一族と幽霊族)が地獄の鍵の宿主に選ばれている。これは、幽霊族の血縁の人類以前の歴史と神仏やあの世との信頼関係、アマミ一族と幽霊族の強さと関係があるのかもしれない。
地獄の鍵の存在を西洋妖怪がどうやって把握したのか不明だが、68話にて初代ドラキュラ伯爵が大コウモリを連れて、宋帝王を拉致・封印してスパイを行っていた判明している。宋帝王が「数十年ぶりに解放された」と語っているため、初代ドラキュラ伯爵が情報を得ていた可能性が高い。
余談
- アマミ一族が何故地獄の鍵の管理者として選出されたのか(純粋な幽霊族が絶滅寸前だからかもしれないが)、何故鬼界ヶ島に隔離されたのか、何故自衛の必要もあるのにアマミ一族は(下手したら幽霊族以上のポテンシャルかもしれない)自身の戦闘力や地獄の鍵の存在理由を知らなかったのか(リスク防止のために隠蔽されたのだろうか?)、以前の戦に地獄の関係者は関わっていたのか、何故罪人を罰する地獄の関係者である五官王は万が一の場合にミウの殺害を選択肢に入れていたのか(西洋妖怪の手に渡るくらいなら壊した方がいいという考えである可能性があり、ミウ自身も覚悟の上だった)、何故閻魔大王以外の地獄の関係者は奥義を使用しないのか、それらの事も不明のままとされる。