概要
鳥山石燕著の妖怪画集『今昔画図続百鬼』に記載されている中国の妖怪。
解説文によれば人に害をなす妖怪たちの総称、山林の悪気を起こして人に害をなす妖怪、山神の一種とされているが、漠然としている為に実際どのような存在なのかはっきりしていない。
また、中国の晋時代の書物である『神仙伝』にあるあらゆる病の治療に長けた仙人の王遙(おうりょう)が病に魅入られた者の治療の為に地面に牢獄を描いて魔物を呼び出し、正体を現した魔物を牢獄に封じて治したというものがあるが、その魔物こそがこの邪魅だとされているという。
そのほか、大御所の解説によれば、他人から恨みを買った人物のみに取り憑く存在だとされている。
ゲゲゲの鬼太郎
CV:内海賢二(1期)、銀河万丈(3期)、郷里大輔(4期)、竹本英史(5期)
初出は原作「妖怪関ヶ原」(1期第50話)。
毒気を出して人を狂わせる力を持つ邪悪な日本の妖怪で、その力を恐れたガマ仙人に封印され100年もの長きに渡り蝦蟇の姿に変えられてした。
劇中では偶然出会った鬼太郎を騙して封印の石を移動させ元の姿へと戻り復活を果たすと、毒気で鬼太郎を狂わせて手下へと仕立て上げて銀行強盗などの悪事を働かせた。
更に自分を封じたガマ仙人に復讐する為に彼の家に放火しようとするが、最後は相手の知略に嵌って再び力を封じられ蝦蟇の姿へと戻ってしまった。ちなみに盗まれたお金はその後に全額返金された模様。
なお、第4期の設定ではぬらりひょんの入れ知恵で鬼太郎を誘き出して復活を遂げている。
第5期では黄泉の国の亡者たちの怨念から誕生した凶悪な存在で、鬼太郎に引けを取らない程の力を持ち、亡者たちからも恐れられているという設定で登場。
元々は魍魎と同じく地上で死体だけを主食にしていたが、いつからか生きている人間を襲って食べるようになってしまった為、この事態を重く見た地獄の関係者たちによって地獄の奥深くに幽閉されていたが、妖怪達に対してよく思わない五官王の手によりわざと解放され地上へと解き放たれる
最後はねずみ男が霊石を地獄の非常口に戻したころにより再び地獄の奥深くへと封印された。
なお、過去の悪知恵が働いていた邪魅たちと違って本能のままに暴れ回る怪獣のような存在のように描かれていた。
第6期では反人間勢力として活動する妖怪として登場。裏では朱の盆から報酬をもらうことで妖怪たちの反人間感情を煽っていた。
余談
伝承と違って何故か魍魎と同じ容姿をしているが、これは大御所がただ単に描き間違えてしまっただけらしい。
ぬらりひょんの孫
CV:浅川悠
とある土地を支配していた殿様の家臣から生じた元人間の妖怪。欲深い神主の起こした邪魅騒動でかつて使えた主君の子孫が窮地に陥ったところを奴良リクオに冤罪を晴らしてもらい主君の子孫を救われたことからリクオと杯を交わし奴良組に所属することになる。