CV:名塚佳織
概要
暗黒星雲にスカウトされ、竜牙とのバトルで初めて敗北を経験し彼の強さに惹かれ暗黒星雲に入った少年。水地零士が登場するまでは暗黒星雲のナンバー2と目されていた。
日本代表「ガンガンギャラクシー」では選抜大会の結果、奮闘虚しくサブメンバーに。そのため、事あるごとに出番や交代を求めている。しかし、実際はタッグバトルで毎回翼と組んで出場したり、単独で出番が来た際(しかも事実上大トリ)にはしっかり勝利したりと結構優遇されている(グレイシーズ戦の敗北も、事前の彼等の妨害がなければ間違いなく勝てていた)。
バトルスタイルは自身の才能やリブラの必殺転技を駆使したものだが、後者に頼りすぎる弱点を抱えており、それが破られるとすぐに敗北に繋がることを看破されたことも(事実、敗因の殆どが必殺転技を破られた事にある)。
漫画版
12話から登場。竜牙の部下である暗黒三闘士(ダークトライデント)の一員。
バトルブレーダーズ1回戦目でケンタを破り、準々決勝のバトルロイヤルでは自身の暗黒転技と翼とのコンビネーションにより銀河とキョウヤを苦しめるが、銀河たちが即興で生み出した合体転技に吹き飛ばされ先に脱落。残った翼も銀河たちの合体転技と互角に戦うが、最終的に敗れる。アニメ版と異なり終始敵側でビッグバンブレーダーズ編にも登場していないが、特別編(という名のギャグ外伝)ではよく翼と一緒に登場している。
人物
濃い黄色のショートヘアが特徴。幼い容姿相応に、無邪気で天真爛漫なちびっ子だが、それゆえに我儘で時にはサラリとえげつない言動を取ることも(暗黒星雲時代が顕著)。愛着が湧いた相手に独特のあだ名をつけるくせがある(ex.鋼銀河→「ギンギン」,湯宮ケンタ→「ケンチー」,花輪ベンケイ→「ベンベン」)。
子供扱いされることを嫌うが、暗黒星雲での自室は玩具やぬいぐるみで溢れ返っている。
ケンタほどではないが小柄で幼いにもかかわらず、異常な程の強さを誇る上、練習せずに何でも出来てしまう天才児。キョウヤの獅子暴風壁のわずかな切れ間を見極めたり、砂嵐の中でもベイの位置が分かったり、正宗のユニコルノの一瞬の隙を突ける実力を持っている。銀河には「ベイブレードの天才」と評され、その必殺転技を破るには努力と工夫を積み重ねていくしかなかったと言われているが、本人は努力とは何かが分からず、練習や修行もしないままバトルに挑むことが多い。『爆』ではこのせいで、レギュラーメンバーでありながらあまり成長が書かれていなかったが、『4D』ではそれを受け止めたのだろう、武者修行を行っていたことが明かされる。そしてその結果、レジェンドブレーダーとして覚醒したキョウヤ相手に一歩も引かないバトルを展開出来るところまで成長していた。
あらゆる面において正反対な翼とは暗黒星雲からの腐れ縁。事実暗黒星雲に所属していた頃は仲違いしたりする描写もあり、彼がWBBAのスパイであることを知った際には何の葛藤もなく対立した。しかし『爆』では、ビッグバンブレーダーズ日本代表選抜大会での翼とキョウヤの試合で翼を応援する、流星が暗黒の力に犯されて暴走した翼をガンガンギャラクシーのメンバーから外すことを提案した際には最後の最後までそれに反対した上、こんな形でレギュラーになんかなりたくない、翼を外すなら自分もチームから離脱するとまで言い切ったりするなど、何かと彼を気にかける描写も見られる。
過去については明かされていないが、アニメ第82話でグレイシーズのエンソに「のうのうと生きてきた」と比喩された際に、「僕のことについて何も知らない癖に!」と激怒している。
使用ベイブレード
- フレイムリブラT125ES
てんびん座がモチーフのスタミナタイプのベイ。
トルネード125トラックのダウンフォースと先端がフリー回転するエターナルシャープボトムによる破格の安定感と持久力を特徴とする。
アニメ版では地面を砂に変えるほどの超振動を発生させる能力を持っており、ESボトムで砂の上でも自在に動ける。その一方で超振動による砂地獄は仲間を巻き込むこともあり、タッグバトルでの相性は悪い。唯一砂地獄の上を超低空で滑空できるアクイラとは相性が良く、タッグで翼と組むことが多いのはそのため。珍しいことにオーラは無し。
関連機体
- リブラDF145BS
サジタリオに続くスタミナタイプのベイ。
初代機の中でもトップクラスの重さを誇るベイであり、バサルトホロギウムなどの突き抜けた重量級があまり存在していなかった為か、かつては公式大会でメタルフェイスの装着を禁止されていたほど初代環境で猛威を振るった。
ハイブリッド世代においてもその強さは健在であり、ランダムブースターVol.2ではトラックとボトムを100Fに変えて重さに物を言わせたアタックタイプとして登場したり(公式ステータス的にはバランスタイプであるが)、『BB-96 ベイブレードスーパーデッキ〜構築済み必勝デッキ〜』にリブラ100Dが収録されたこともあった。
漫画版では銀河の友人であるブレーダー犬「北斗」が使用したが、漫画では扱いが良くない。
- インフィニティリブラGB145S
サイバーペガシスやカウンターレオーネ同様に初代機のハイブリッドウィール化をコンセプトに作られた。
ベイ太で一定数ポイントを獲得すると入手でき、ランダムブースターなど限られた弾でしか手に入らなかったGB145が搭載されており、メタルボールが傾くというトラックの仕様はオリジナルを搭載していたアースビルゴGB145BSよりも天秤座モチーフの本機の方がある意味でマッチしていると言える。
しかし、ハイブリッド化の影響でオリジナルのリブラの強みであった厚みと重さが減ってしまったのが難点。
必殺転技
アニメ版
- ソニックウェーブ
リブラから発生する超振動によって周囲を砂地獄と化す。更にバトルブレーダーズでの銀河戦からは超振動を弾丸のように連射する遠距離攻撃として用いるようになった。
強化版として「ソニックバスター」も存在する。
- ソニックシールド
リブラに超振動を纏わせて敵の攻撃を弾き飛ばす。主に後述のラストジャッジメント・インフェルノ発動までのつなぎとして用いられる。
無印ではリブラが振動することで発動していたが、『爆』ではリブラが空気の壁を作る、『4D』ではリブラが緑色の光球に覆われる、となぜか演出が安定しない(遊のブレーダーとしての腕が上がっている事を示しているのだろうか)。
- ラストジャッジメント・インフェルノ
遊曰く「奥の手」。巨大な緑色の光柱のごとき超振動の渦を発生させ、周囲のベイを引きずり込んで回転を奪う。発動中のリブラは無敵の鎧を纏っているも同義で、無闇に攻撃を仕掛ければ逆に吹き飛ばされてしまう。周波数をランダムに変えることも出来、その際には光柱が虹のようになる。
空間全体に作用する大技であり、その場にいる者が頭痛を起こしている描写がある。その一方でリブラ自身に多大な負担がかかる両刃の剣であり、振動波を打ち消したり共鳴したり出来る相手には無力。
4Dでは武者修行を積み重ねたことで「ファイナルジャッジメント・インフェルノ」に昇華していた。また、劇場版では前述の空間全体に作用することを利用して敵の撃退に用いられたことも。
漫画版
- ジャッジメントフレア
暗黒転技。
ウィールから発生される炎で相手を吹き飛ばす。
- 全滅双撃(アニヒレーションアタック)
翼との合体技。
アクイラがAGFRで吹き飛ばした一機をもう一機と衝突させ、バランスを崩した二機をジャッジメントフレアでまとめて吹き飛ばす。
関連イラスト
関連タグ
大鳥翼:暗黒星雲からの相棒的存在