CV:加藤英美里
概要
ベイブレードが大好きな小さな少年。
アニメ第1期の次回予告のナレーションも担当している。
銀河の一番の友達として、彼の身を誰よりも案じている。
基本的に温和な性格だが向上心や芯も強い。遊からは『ケンチー』と呼ばれ親しまれている。
劇中において、あらゆる局面に対して逆転の一手の切っ掛けになる役目になることが多い。
アニメ版では過酷な目に遭う事も少なくないが、『4D』編にて大きな成長を遂げる。
Wii版「ガチンコベイスタジアム」では城石マモル(CV:高倉有加)というクラスメイトがいた事が明かされているが、彼の引っ越しの日とケンタの大会初出場が重なり、他のクラスメイトはケンタの応援を優先した為に恨みを買ってしまっている。
漫画とゲームでは小学5年生と書かれており、キャラの中で唯一年齢が明かされている。
原作者によると好物はカレーとハンバーグとのことで(参考)、現在のケンタの枠としてドイツ系日本人のベルガーを登場させる予定だった事が語られている(参考)。
漫画版ではバトルブレーダーズ予選で毒島に勝利するが、1回戦で遊に敗北する。アルティメットブレーダーズ編では大会の参加資格をギリギリ満たせていた為に出場するが、準々決勝第2試合でクリスに敗れた。
なお、数年後にあたる『ZEROG』ではベイショップB-PITの店長(学年は大学生となっている)になっているが、原作者曰く、まどかが登場するアニメ版との整合性を重視して雇われ店長になったのではないかとしている(参考)。
また、マスクドブレーダーXを名乗って黒銀ゼロの前に現れた事があったが、これは鋼親子の変な影響を受けた為であり、スーツも夜鍋して作ったものである(参考1/参考2)。
アニメでの活躍
メタルファイトベイブレード
首狩団(フェイスハンターズ)であるベンケイたちにからまれていた所を銀河に助けられて以来友人となる。
当初は未熟なブレーダーだったが、ベンケイとの特訓により、力を付け、必殺転技「サジタリオ・フレイムクロー」を編み出した。
バトルブレーダーズ1回戦で渡蟹を破り、2回戦では本来ベンケイと対決するはずだったが大道寺の策略によりその相手は水地零士に変更される。その水池との戦いでは暗黒星雲から命からがら抜け出した天童遊のフレイムリブラのエターナルシャープを組み込むことで互角に渡り合うが、最終的に暗黒転技を受け敗北、サジタリオもボロボロにされる。
遊を連れ戻しに来た大道寺にボロボロになったサジタリオで立ち向かうが、まともに戦える状態ではなかったため、敗れた。
しかし、ダークヴォルフに激突した際、サジタリオのウィールの破片がヴォルフのウィールの隙間に食い込み、それが後に逆転の布石になる。
メタルファイトベイブレード爆
ビッグバンブレーダーズ日本代表選抜大会に出場するも、角谷正宗戦の敗北が響いて選抜落ち。そのため、今作ではレギュラー及びチームのスタミナタイプ枠を遊に譲ることに。
その後も鍛練を続け、ワイルドファング戦の舞台で一時銀河らガンガンギャラクシーと再会、その後ブラジルで銀河らに合流し、以降は同行。ビッグバンブレーダーズ決勝戦前日に大鳥翼と遊がダミアンの襲撃を受けて戦闘不能になってしまい、ガンガンギャラクシーの追加メンバー入りを希望するも、「予選や本戦に一度でも出場した者の代役を認めない」という大会規定により、認められず。
ハデスシティ攻略に際し、波佐間ヒカルとともにHDアカデミーのブレーダーを相手に戦った。
メタルファイトベイブレード4D
服装が新調され、それによるものなのか多少頭身も伸びて見える。
当初はレジェンドブレーダーを探す銀河達の旅に同行していたが、竜牙とのバトルで水沢ユウキがレジェンドブレーダーに覚醒するのを目の当たりにしたことで、銀河達の足手まといになってしまうのではないかと焦る。そして自身に出来ることを見つけるため一行から離脱、一人旅に出る。
モヘンジョ・ダロ遺跡での大会に出場していた竜牙と再会し、何度敗れようと、危険地帯を通る事になろうとも諦めずに同行を続ける。
竜牙と共に出場したバベルの塔でのバトルロイヤルでは翼と渡り合う成長を見せるが、本気を出した翼のカウンタースマッシュでフレイムクローを破られ敗北する。
続いて参加したベイスター島チャンピオンシップでは銀河と再会、フェリーが沈没するほどの激闘を繰り広げる。修行で編み出した新必殺転技を発動するも、不発した所を必殺転技ビッグバントルネードで敗北した。
復活したネメシスの力に引き寄せられる竜牙を止めるべくバトルを挑む。
結果としては敗北したものの、新必殺転技を完成させたうえに竜牙に究極転技を使わせるほどに本気を出させ、エルドラゴのフェイスに傷を入れるという大健闘っぷりを見せた。
マヤ遺跡で銀河たちに合流、竜牙を説得し切れなかった事に自責の念を感じるが、レジェンドブレーダー達が失われた王国へ向かうヘリに正宗と遊共々密航。
失われた王国との戦いでは『ディアブロネメシス』の力に竜牙が敗れ、他のレジェンドブレーダー達も蹴散らされていく中でただ一人諦めず、竜牙が死の間際に譲渡した星の欠片の力を継承すると「夏」を司る四季のレジェンドブレーダーへと覚醒、フレイムサジタリオも『フラッシュサジタリオ』に進化。
ゼウスの結界の発動に必要となった彼を孤立させようとするプルートのベイ『フュージョンハーデス』を新必殺転技で破るが、ハーデスの破片が結界に綻びを生じさせてしまう事に…。
使用ベイ
いずれも持久型で、いて座がモチーフ。フェイスはこちらを睨む顔がモチーフで左目が弓矢を模したデザイン(フラッシュサジタリオ版は発光をイメージした縁取りが成されており、サジタリオの略であるSGTOの文字が無くなっている)。
アニメで使用したものは山吹色のケンタウロスのオーラが出現する。
ちなみに名前はイタリア語で「射手座」の意味。
- サジタリオ145S
初代サジタリオ。弓矢のような会場が特徴的でメタルファイトベイブレード史上初のスタミナタイプ。
漫画版とゲーム版第1作で使用しており、後者ではFボトムとなっている。
ブースターとしてトラックを「125」、ボトムを「SF」に変えたバランスタイプ版が販売された事もある。
- フレイムサジタリオC145S
アニメ版の初期ベイ。第7話以降はメタルフェイスを装着している。
漫画版では、毒島に破壊されたサジタリオが、フェニックスの力で進化したベイとして登場。
弓を模した黄色のクリアウィール「サジタリオ」と四つのウェイトと鏃が付いたメタルウィール「フレイム」で弓矢を構成した秀逸なデザインと爪を展開することで遠心力を高め、攻撃にも転用できるクロウ145トラックが特徴。
「ランダムブースターライトVol.2」をはじめクリアウィール「サジタリオ」の色違いはハズレ枠として度々再録されているが、C145の一般販売品での再録は殆どなく、イベントの景品としてクリアイエローのものが配布された程度。
「メタルファイトベイブレード10周年記念セット」と題してベイブレードバーストにて「フレイムサジタリオ.8'.C」としてリメイクされた際には爪の数が四つになった。
- フラッシュサジタリオ230WD
竜牙から託された星の欠片の力で進化した、フレイムサジタリオの進化形態。
クリアウィールは弓矢を模した「サジタリオⅡ」へと変化している。
二層の「フラッシュ」ウィールは四つの弓矢が合わさって円形になる持久モード、弓矢が重なり楕円形になる攻撃モードに変化させることができ、攻撃モードのスタミナタイプらしからぬ攻撃力の高さから、アタックタイプへの改造にも向く。
過去に発売されたフレイムビクシス230WD同様に最高の高さを誇る230トラックにより攻撃のショックを吸収しつつ上からのスマッシュ攻撃を仕掛ける。
必殺転技
- フレイムアーバレス
ゲーム版第1作の必殺転技。無数の炎の矢を放つ。
- フレイムクロー
トラックの爪を展開させ、遠心力で炎を生み出し相手に突撃する。射手座らしからぬ技名なのも、このトラックが由来なのである。
漫画版では「射手座超焔炎上爪矢撃(サジタリオスーパーファイヤーバーニングクロウアローアタック)」、「射手座爆超爪撃(サジタリオボンバースーパークロウアタック)」などの技名が考えられていたが、現在の名前に落ち着く。
これとは別に「頂上決戦!ビッグバン・ブレーダーズ」ではフレイムアローという技が使える。
- ダイビングクロー
上空へと飛び上がり、上からフレイムクローを発動させて突撃する。当初は未完成だったが竜牙と戦った際に気合で完成させた。結果的には破られたが、エルドラゴデストロイのフェイスにヒビを入れる威力を出した。
- ダイビングアロー
フラッシュサジタリオ時に使用。フラッシュサジタリオに爪が無くなった為編み出した新必殺転技。