概要
前作から舞台を7年後に移し、新主人公・黒銀ゼロの活躍を描く。新たな世代のブレーダーたちを育成する役割として前作のキャラクターも引き続き登場する。
タイトルの「ZEROG」は漫画版では「ZERO G」が正確な表記とされるが、アニメ公式サイトでは一貫して「ZEROG」となっている。
しかし、pixivでは「ZERO-G」と表記されるのが一般的。
前作までが星座をモチーフにしていたのに対し、本作は幻獣とファンタジー職業をモチーフとしており、現れるオーラもファンタジー職業に扮した幻獣である。しかも主人公機がドラゴンやペガサスといった人気が高い幻獣ではなく、イフリートを採用している中々にニッチな方面を攻めている作品である(尤も、ベイブレードバーストではワルキューレが主人公機のモチーフなのだが)。
漫画版は前作同様に原作とは設定が大きく異なり、たった9話で終わってしまうというベイブレード漫画の中でも短命な作品であった。
ベイの特徴としてはフェイスがストーンフェイス、クロムウィール(前世代までのメタルウィール)、クリスタルウィール(前世代までのクリアウィール)と上半身部分が前世代との互換性を打ち切っており、互換性があるのはトラックとボトムのみ(4Dボトムも対応)。
クロムウィールとクリスタルウィールの天面を入れ替えてモードチェンジが可能な他、クロムウィール同士を合体させる「シンクローム」システムを搭載しており、戦略に幅が広がった(メタルを中心に据えたエルドラゴデストロイF:Sですら、基本設計はプラとメタルの構成であった為にこのメタル同士の融合システムは思い切った判断であると言える)。
また、スタジアムはゼロジースタジアムを採用。ベイが駆け巡る振動でスタジアムが荒れ狂い、既存のタイプ相性に止まらない予想外のアクションを実現している。これによりボトムやトラックの形状もゼロジースタジアムに合わせた形状のものが多数開発された。ちなみにほぼ設定だけだが、属性の概念も導入されている。
前作から進化を遂げたベイはペガシスのみである(エルドラゴ、ケルベクス、サジタリオ、キメラ、ユニコルノなど本作の設定に噛み合いそうなベイは他にもいたのだが…そちらはZERO-G化されず)。
商品展開、テレビアニメ、及び漫画は9ヶ月で終了したが、アニメ版は当初放送予定だったものをDVDとして収録。
15分番組を1話30分形式にして、地上波未放送7話を含めた全26話がリリースされる。
本来は1年間展開予定だったが、国内での商品展開が早く終わったことが理由とされる。
そのためか今後発売される予定だったと思われるアニメオリジナルのベイブレードも登場している。
よって、本作をもってメタルファイトベイブレードシリーズは幕を閉じることになった(海外では派生シリーズが放送されたのでもう少し長く続いている)。
ストーリー
鋼銀河たちレジェンドブレーダーとネメシスの戦いから数年後、世界はようやく復興し、ベイブレードもまた新たな時代を迎えていた。
そんな中、銀河に憧れ最強のブレーダーを目指す黒銀ゼロはかつて銀河たちがいた街にやって来た。
しかしそこに銀河はおらず、明日の最強ブレーダーを目指す強豪が集まっていた。
新型のゼロジースタジアムの扱いに慣れず苦戦するゼロだが、持ち前のガッツと天性の勘で攻略法を理解し勝利していくのだった。
登場人物
黒銀ゼロ
CV:岡本信彦
本作の主人公。使用するベイはサムライイフレイド。
火竜院忍
CV:内山昂輝
「無敵のサラマンダ」と称される少年。本作のライバルキャラ。使用するベイはシノビサラマンダ。
海原エイト
CV:小平有希
傲慢な性格のブレーダー。生意気だがどこか憎めない。使用するベイはパイレーツオロジャ。
海原カイト
CV:寺島拓篤
エイトの兄。データを集めて戦う理論派だが、一度キレると手が付けられない。使用するベイはガーディアンリヴァイザー。
マル
CV:諸星すみれ
アニメオリジナルキャラクター。天野まどかの弟子。
紅蓮(くれない れん)
CV:沖佳苗
アニメオリジナルキャラクター。ゼロと同じ技を使う少女。使用するベイはシーフフェニック。
獅々谷鷹ノ助
CV:潘めぐみ
ゼロを探しに来た少年。「ゼロと同じくらい暑苦しい」と称される熱血キャラ。使用するベイはアーチャーグリフ。
登場機体
ベイブレード | モチーフ | ブレーダー | 備考 |
---|---|---|---|
サムライイフレイドW145CF | 侍/イフリート | 黒銀ゼロ | |
シノビサラマンダSW145SD | 忍者/サラマンダー | 火竜院忍 | |
ガーディアンリヴァイザー160SB | 守護者/リヴァイアサン | 海原カイト | |
パイレーツオロジャ145D | 海賊/オロチ | 海原エイト | |
シーフフェニックE230GCF | 盗賊/不死鳥 | 紅蓮 | バーンフェニックス135MSとは無関係 |
アーチャーグリフC145S | 弓兵/グリフォン | 獅々谷 鷹ノ助 | |
パイレーツキラーケンA230JSB | 海賊/クラーケン | 木倉ゲン | |
ダークナイトドラグーンLW160BSF | 闇騎士/ドラゴン | 暗闇左京 | 左回転 |
アーチャーガーゴルSA165WSF | 弓兵/ガーゴイル | 鬼崎悪矢 | |
バーサーカーベギラドスSR200BWD | 狂戦士/ベヒーモス | 破山キラ | |
グラディエーターバハムディアSP230GF | 剣闘士/バハムート | 同上 | メタルファイトシリーズ最後のベイブレード。漫画版ではベギラドスの進化系 |
バンディッドゴレイムDF145BS | 山賊/ゴーレム | 岩山美男 | |
バンディッドゲンブルF230TB | 山賊/玄武 | 亀垣玄十郎 | ドラシエルのオマージュ機 |
シーフジラーゴWA130HF | 盗賊/麒麟 | スパイクボーン | ガイアドラグーンのオマージュ機。ロックギラフR145WBとは無関係。 |
アーチャーワイヴァング145WB | 弓兵/ワイバーン | キャプテン・アロー | ドラグーンのオマージュ機 |
バーサーカーホワイガー125S | 狂戦士/白虎 | シャオ・バイフー | 商品化されず。ドライガーのオマージュ機 |
ガーディアンガルダスSD145PF | 守護者/ガルーダ | カルラ | 商品化されず。ドランザーのオマージュ機 |
ネクロマンサーヴァンリルT125JB | 屍術師/フェンリル | 大道寺 | 商品化されず。 |
サムライペガシスW105R2F | 侍/天馬 | 鋼銀河 |
余談
同じく幻獣をモチーフに据えた爆転シュートベイブレードのキャラクターとデザインや性格が似通ったキャラクターが多い。(例として金李に似たシャオ・バイフーや水原マックスに似た亀垣玄十郎など。)
表記ゆれ
メタルファイトベイブレードZEROG メタルファイトベイブレードzerog など。
関連タグ
爆球HIT!クラッシュビーダマン:主人公機のモチーフが「イフリート」、ラスボス機のモチーフが「バハムート」という点で共通している。