「吠えろ、レオーネ!」
CV:日野聡
概要
不良ブレーダー集団『首狩団(フェイスハンターズ)』のリーダーで鋼銀河の一番にして永遠のライバル。目の下にある十字型の傷と八重歯が特徴。
クールさと熱い面を併せ持ち、その統率力と凶暴さからベンケイを初めとしたメンバー達から恐れられつつも慕われていた。首狩団解散後もワイルドファングのメンバーなど彼を慕う者は多く、鋼銀河からも頼りにされている。
銀河の仲間になってからも、そっけない態度をとるが時折仲間思いの一面も覗かせる。
天野まどか曰く「ただ素直になれないだけ」らしい。
天童遊からは『タテキョー』と呼ばれている。
基本的にはやや自己中心的な一匹狼で他人との馴れ合いは好まないが、ガンガンギャラクシーとの試合で銀河と正宗を相手に、ナイルと組んでタッグバトルに出場した際には、銀河との決着よりもチームの勝利を優先する姿勢を見せたこともある。
最初のうちは自分のベイのことをあまり意識していなかったが、銀河と出会うことで、幼い頃から共に歩んできたレオーネとの絆を思い出す。
そのことを気づかせてくれた礼も兼ねて、打倒銀河を最終目標としており、その執念は世界大会で銀河を倒すために、あえて日本代表としてではなく他国代表として世界戦に出るほど。
相手を完全に叩き潰すバトルスタイルから狩りを楽しむ野獣と呼ばれ、『百獣の王』の異名を持つ。
初期のサバイバルバトルの頃から知名度も高く、アニメ第43話では彼の絵が描かれたうちわを持つ女性がいるなどファンもいる様子。
また努力家であり、竜巻の中に自ら飛び込むなど常識から外れた修行をすることもある。
常軌を逸する行動をとり、良くも悪くも人を驚かせることが多い。
名前の由来はそのまま鬣とレオーネが属するディフェンスタイプから。獅子は自分の子を千尋の谷に突き落とすという伝説から「峡谷」にも掛かっているのかもしれない。
実は使用ベイ共々当初から子供達からの人気が非常に高い、影のナンバー1。後述の活躍はこの人気がなければ実現させてもらえなかっただろう。また、アニメの無印序盤ではまだ演じ始めということもあって声が高く、何処かチンピラっぽい印象があったが、回を経て現在我々の知る兄貴分らしい声に落ち着いていった。
アニメ版での活躍
メタルファイトベイブレード
傷の入った緑のコートと銀のネックレスがトレードマーク。
当初は銀河達の敵として登場。ベイ100機バトルに勝利した銀河に興味を抱き、ベンケイ達に湯宮ケンタの「フレイムサジタリオ」を奪わせ、銀河をメタルタワーに誘導させる。
強烈な風が吹き荒れるメタルタワー屋上のスタジアムでバトルを行い、獅子暴風壁で銀河を追い詰めるが、中心部分は風が弱いことを見破られ、「天馬流星撃(ペガシスシューティングスターアタック)」で敗れる。
怒り狂っていたところを大道寺に目を付けられ、暗黒星雲のアジトに連れて行かれる。
そこで訓練プログラムを終了予定日より早く終え、ウルフキャニオンでの命がけの特訓により、「心の牙」に目覚める。
それによって心を大きく歪ませ、冷酷な性格に変貌する。
町に戻った後は首狩団を解散させ、ベンケイとケンタのベイを蹴散らした後、ベンケイを物理的に痛めつける。
嵐が吹き荒れるスタジアムで銀河と激突し、修行で得た強大な力で一方的にいたぶるが、銀河に「ベイバトルは相手を叩き潰すためのものではなく、バトルを通じ、仲間との絆を結ぶもの」と論され、獅子王爆風破を利用して回転力を増したペガシスの必殺転技「天馬流星群撃(ペガシスメテオシャワーアタック)」を受け、敗れる。その際、幼少期から今までレオーネがそばにいてくれたのを思い出し、正気に戻る。
その後、ケンタ、まどか、ベンケイが暗黒星雲の手掛かりを掴めず、途方に暮れていた際に暗黒星雲のアジトの場所のヒントを教え、去っていく。
アジトの前で手こずっている銀河達に助太刀し、合体必殺転技「シューティングスター・フレイムクロー・アッパー」でアジトの扉を破った後、銀河達の仲間になる。
ちなみにこの頃からキョウヤの瞳の描かれ方や声質が我々の知るものに変化した。
サバイバルバトルでは氷魔を破るが、その時のバトルでレオーネのボトムが深刻なダメージを負っていたため、その後の遊とのバトルでは途中で棄権する。
チャレンジマッチでは大池トビオを破り、ベガスシティで行われた決勝バトルロイヤルで優勝するなどして最も早くポイントを稼ぎ、バトルブレーダーズ出場一番乗りを果たす。
その後、フェニックスとのリベンジバトルで苦戦している銀河の前に現れ、叱咤激励する。
バトルブレーダーズ1回戦では熊手熊介を簡単に倒し、2回戦ではベンケイの想像以上の成長ぶりに驚きつつも打ち破る。
準決勝ではスタジアム無しのバトルで竜牙と壮絶な攻防を繰り広げるが、最終的に敗北。ライトニングエルドラゴのオーラに体を貫かれるという無惨な方法でその魂を奪われる。
バトルブレーダーズ決勝戦で銀河が「竜皇天翔殺」に巻き込まれそうになった際に、魂の状態で波佐間ヒカル、大鳥翼とともに衝撃から庇い、銀河に発破をかける。その後銀河によって竜牙とライトニングエルドラゴが倒されたことで無事に目を覚ました。
メタルファイトベイブレード爆
日本代表選抜に出場するも、それは銀河に自分の力を見せつけるためであり、予選を1位で通過して翼に勝利して得た日本代表レギュラーを辞退。銀河と真っ向勝負をして打ち破るためにアフリカ・サバーナ国代表チーム「ワイルドファング」のリーダーに就任。
ビッグバンブレーダーズ第2回戦まで全てのバトルを無敗で勝ち進み、第3回戦にて遂に銀河がいる日本代表「ガンガンギャラクシー」と激突。当初から注目されていた銀河との第2試合では激戦の結果引き分けとなり、最終試合となるナイルとのタッグマッチでも銀河と引き分けとなるが結果は角谷正宗のユニコルノがまだ回っていたことでガンガンギャラクシーの勝利。
敗北後ベンケイと共にチームを離れたが、ハデスインクとの戦いで他のワイルドファングのメンバーと共に再登場。決勝での銀河の相手で、決勝後に再アレンジされたことで更にパワーアップしたダミアンとレオーネの苦手とするスタミナタイプのヘルケルベクスBD145DSの相手を引き受け、修行と努力に裏打ちされた強さを見せつけて(しかもヘルズゲート内部で)これを下す。
劇場版
当初は深く関わっていなかったが、終盤にて参戦(ポスターにはすでに姿を見せており、なんらかの形で登場することが示唆されていた)。バキムのダークポセイドン145WDによって銀河達がピンチになった時に颯爽と登場、苦戦の末に撃破した。
メタルファイトベイブレード4D
服装がこれまでのものからこざっぱりしたものに新調され、ネックレスも牙を模したものに。レジェンドブレーダーの1人、『春』のレジェンドブレーダーに選ばれ、レジェンドブレーダーを倒す事を名目に銀河たちに同行するレギュラーキャラとして復帰。
インドネシアのザーカン島では進化したファングレオーネの力を上手く使いこなせず、竜牙とエルドラゴデストロイに完敗。
中国ではレオーネの真の力を引き出すことに成功し、ヨハネスを撃破するものの次の試合ではレジェンドブレーダー・アグマに瞬殺された。そのアグマとのリベンジマッチで幾度も仲間の手を借りるアグマを非難してこれに勝利するも、当の本人が「群れて戦っている」事を指摘され、後の集団戦で暴走、メンバーから離脱してしまう。
離脱後は放浪の旅に出ていたが、遊との再会やベイバンバ渓谷でのティティとの出会いを経て改めてレジェンドブレーダーとしての責任を感じ取り、マヤ遺跡にて銀河たちと合流、洗脳されたデュナミスを倒して正気に戻す。以降は素直に協力し、最終決戦ではレジェンドブレーダーの中でも真っ先に銀河に自分の力を分け与えた。その後、宣言通り銀河以外のレジェンドブレーダー全員に勝利したらしく、銀河に勝負を挑む所で本編は終了する。
漫画での活躍
アニメとは異なり「銀河の親友」と明記されており、コミカルな面も多い。
ケンタにアドバイスしてベンケイを倒させた銀河に目をつけ、ケンタを人質にして部下100人とバトルをさせ、敗れた後は自らが銀河と戦う。
風を利用して銀河を追い詰めるが敗北する。その後は銀河を認め友情が芽生え、その直後の大道寺の襲撃に巻き込まれて以降は銀河たちと行動を共にしていた。
バトルブレーダーズが開催されるまでの3ヶ月の間に行ったベンケイとの修行でロックレオーネを手に入れている。
バトルブレーダーズ1回戦では渡蟹を破り、準々決勝のバトルロイヤルでは銀河と共に翼と遊を破る。
準決勝の竜牙との対戦では壁に囲まれたスーパースクエアスタジアムを利用してレオーネもろともエルドラゴを壁の下敷きにさせようとするが失敗し敗れる。
しかしエルドラゴの爪を1つ折り、結果的に決勝戦でペガシスをエルドラゴの竜皇絶命爪から守ることになる。
ビッグバンブレーダーズ日本代表決定戦ではBブロック決勝戦に勝ち上がるが正宗に敗北する。
銀河たちが本戦決勝に進出した際には大道寺が送った偽の招待状でアメリカのパーティに招かれるが、アメリカチーム・スターブレイカーのダミアンに心を吸収され倒れる。
決勝戦終了後に改心したダミアンに心を返され目覚める。
ビッグバンブレーダーズ終了後、アルティメットブレーダーズが開催されるまでの半年間に行った特訓でファングレオーネを完成する。
アルティメットブレーダーズ1回戦では大阪城スタジアムで銀河と対戦する。
この時は銀河に助けられてばかりの自分を変え、彼を超える為に、私情を捨てて敵として振る舞い銀河に挑むが敗れ、試合後に銀河を涙ながら激励する。
準決勝ではクリスに追い詰められた銀河にヒントを与え勝利に導く。ベイバトルポイントは1万2千。
初めは上着を着ておらず、紫のシャツの上に奪ったベイをネックレスのように身に付けている姿だったが、バトルブレーダーズ編からアニメと同じ服装になる。
作中の台詞からアニメと違い首狩団は健在の様子。
別冊コロコロコミック2010年12月号および単行本第8巻に掲載された番外編で 盾神カケルという弟がいることが判明する(アニメではZEROG編でカメオ登場)。
使用ベイはディバインキメラTR145FB。
ZEROG(7年後)
父親から会社を受け継いでおり、精力的に働きながら銀河をサポートしている。
新生ダークネビュラの研究のことを知り、アフリカから日本のネオバトルブレーダーズ会場までやって来て銀河たちのバトルを見守る。
アニメ版では未放送版の最終回に一瞬だけ登場。
裏設定
実家は盾神グループを経営し、大企業TC(盾神コーポレーション)も運営している大金持ちである。ちなみにコミック第1巻でも「家にいけばステーキくらいはある」とわずかに金持ちであることを仄めかす発言をしていた。
ちなみに父親の名前は盾神ガオウで作者の公式ブログの漫画「盾神物語」に登場し、息子の実力を確かめた後にキョウヤをTCのCEOに就任させ、その座を退く。
頬の傷は幼い頃に切断された工業用ワイヤーからカケルを庇った際にできたことになっている。
キョウヤのベイブレード
獅子座をモチーフにしたディフェンスタイプのベイであるレオーネ(イタリア語で「ライオン」「獅子座」を意味する)と、その進化系を使用している。ディフェンスタイプでありながらキョウヤの荒々しいバトルスタイルと組み合わせることでまるでアタックタイプのような攻めも可能。アニメで使用したものは全て黄緑色のライオンのオーラを発する。
- レオーネ145D
初代レオーネ。漫画版のみ登場。
獅子の鬣のごとく厚く広いウィールで相手の攻撃を受け止める。
- ロックレオーネ145WB
レオーネの進化系。アニメ版では最初から所持している。
大きいボール軸であるワイドボールボトムと分厚いロックウィールでかなりの防御性能を誇る。
周囲の風を巻き込み「獅子暴風壁」などの竜巻を発動することができ、風が吹く場所で最大限の威力を発揮する。
番外編のソウルバーストでは『ロックレオーネ.0.M』を使用。
亜種に初代レオーネをリメイクしたカウンターウィールを搭載した『カウンターレオーネD125B』がある。
- ファングレオーネ130W2D
レオーネの最終進化系。
ファングウィールはコアとフレームに分けられていて、フレームを反転装着することで攻撃型のカウンターモードと鉄壁防御のディフェンスモードに切り替え可能。
ウェーブワイドディフェンスは極細のシャープ軸でさらなる持久力を誇り、ウェーブ状で脅威の防御を誇る。
必殺転技
獅子暴風壁(ししぼうふうへき)
ベイを高速回転させる事で周囲に竜巻を生み出すキョウヤの得意技。
驚異的な防御力を誇る障壁となるが、竜巻の中心部は無防備と言う弱点も持ち合わせている。
獅子百烈牙(ししひゃくれつが)
竜巻でスタジアムを破壊し、その破片を相手に飛ばす技。
獅子風牙乱舞(ししふうがらんぶ)
螺旋状の竜巻を生み出すことで、竜巻の中心部が無防備だという獅子暴風壁の弱点を克服した技。
キョウヤいわく「攻撃こそ最大の防御」で、防御用の竜巻を攻撃に転用している。
大道寺の下での特訓で編み出している。
獅子王爆風破(ししおうばくふうは)
巨大な竜巻を3つ同時に発生させて相手を攻撃する技。
銀河を倒すためだけに作り上げた渾身の必殺転技で、獅子風牙乱舞を上回る威力を持つ。
しかし、トラックにかかる負担が大きい。
『頂上決戦!ビッグバンブレーダーズ』ではカウンターレオーネの技として採用。
獅子爆風激烈弾(ししばくふうげきれつだん)
レオーネを竜巻の弾丸と化して空中から相手に特攻する、銀河新星(ギャラクシーノヴァ)のキョウヤ版にして彼とレオーネの全てを込めた技。
バトルブレーダーズにおける竜牙戦の最後の切り札として使用するも、竜皇天翔殺に押し負けてしまう。本編ではそれ以後使われていないが劇場版にてまさかの使用、バキムとダークポセイドンにとどめを刺した。
『頂上決戦!ビッグバンブレーダーズ』ではカウンターレオーネの技として採用。
真・獅子暴風壁(しん・ししぼうふうへき)
獅子暴風壁を強化した技。
嵐の谷での特訓によって獅子暴風壁より158%パワーアップしており、ダミアン戦ではヘルケルベクスのヘルズドライブを一瞬で消し飛ばしている。『4D』では更に強力な砂の壁(ウォールオブサンドストーム)を作り出すに至っている。
真・獅子風牙乱舞(しん・ししふうがらんぶ)
獅子風牙乱舞を強化した技。
真・獅子王爆風破(しん・ししおうばくふうは)
獅子王爆風破を強化した技。竜巻が5つに増えている。
獅子王逆風撃(ししおうぎゃくふうげき)
嵐の谷で編み出した必殺転技で『爆』における切り札。
繰り出した真・獅子暴風壁に乗って空高く飛び上がり上空で反転、右回転のベイに対して逆回転方向の竜巻を発生させ空気の流れを生み出すことによって、相手のベイの回転力を押さえ込む。
獅子王激砕牙(ししおうげきさいが)
『4D』での切り札。アニメ版ではディフェンスモードによるファングレオーネの真の力を引き出したことで会得。相手のベイを凄まじい竜巻の中に呑み込み、吹き飛ばす。
漫画版では、カウンターモードで使用。相手を竜巻の中に呑み込み、ウィールの牙で相手を斬り刻む。
獅子崩山破(ししほうざんは)
漫画版のみ使用。
バトルブレーダーズ出場前のベンケイとの修行で身につけた技。
キョウヤ最強の必殺転技と呼ばれ、マッドキャンサーを木っ端微塵にした。
スラッシュクロー
DSゲーム第1作でのレオーネ専用技。
獅子皇狂嵐撃(ししおうきょうらんげき)
ゲーム『ガチンコスタジアム』のオリジナルベイ・カウンターレオーネの専用技だが、イベントで一度だけ使用している。
関連イラスト
関連タグ
鋼銀河:最大にして最高のライバル
花輪ベンケイ:舎弟分
波佐間ヒカル:銀河やベンケイ、ワイルドファングのメンバー以外では特に絡むことが多かった人物。異性の組み合わせゆえ、彼等をテーマとした創作物もちらほら。
臥炎キョウヤ:中の人&キョウヤ繋がりのホビーアニメのキャラクターだが、性格は真逆。使用するものも考えると、むしろこちらに近いと言える。