概要
韓国(大韓民国)の国旗。朝鮮王朝時代に制定したものを、1949年10月15日に大韓民国の国旗としても採用した。
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)も初期は国旗としていたが、元のデザインに国章を入れただけの東ドイツとは違い、完全に異なるデザインの国旗に切り替えている。
モチーフは太極を図像化した太極図で、中央に太極、四方に八卦のうち4つをあしらっている。
上下・表裏の区別があり、太極を区切る線が「S」の形になるようにして、赤を上にするのが正式なのだが、韓国でも上下・表裏を間違えて掲示されていたことがままある。
描きやすそうで意外と描きにくい旗の代表例で、
・太極の中心は上下や左右に並ぶのではなく、左上角から右下角への対角線上に位置する。
・四卦の中心線も、斜め45度ではなく対角線上にある。
ためである。
四卦がそれぞれどれなのかも覚えにくいが、
卦の位置 | 太極では | 卦を示す3本の線 |
---|---|---|
左上 | 「陽」の丸 | 「陽」を示す、3本とも繋がった線 |
左下 | 「陰」の尻尾 | 「陽中の陰」を示す、真ん中の1本が途切れている線 |
右下 | 「陰」の丸 | 「陰」を示す、3本とも途切れた線 |
右上 | 「陽」の尻尾 | 「陰中の陽」を示す、真ん中の1本だけ繋がっている線 |
と覚えることができる。
太極の色が白と黒ではなくて赤と青であるのは、朝鮮伝統の配色であるとのこと。
似ているもの
モンゴルの国旗も、中に太極がある。
日本の家紋などでも似たようなものがあるが、そちらは巴(特に二つ巴)であり、意味合いとしては関係ない。
その他は「太極」の項目も参照。
外部リンク
※「太極旗」で検索した場合も、こちらへ転送される。