概要
岡本太郎が1955年に制作した彫刻「犬の植木鉢」をモチーフとした奇獣。
奇獣無籍動物によく似た姿をしてるが、恐らくは他人の空似と思われる。
劇中の舞台となった奇獣達の楽園・奇獣島の正体で、タローマンが奇獣島の鍵を引っこ抜いた事で封印が解かれ復活。
島全体がこの奇獣の頭の一部だった事から、とにかくべらぼうな大きさの奇獣である事がうかがえる。
活躍
でたらめな戦いの末に奇獣達の大統領に選ばれたタローマンだったが、生き方を限定される事を許さない彼は、純粋に自分の生き方を貫く為に奇獣島の鍵を抜いてしまう。
奇獣歓喜「タローマン!鍵を抜いちゃいかんっ!!」
動揺する奇獣歓喜を他所に、島中の奇獣達を引き連れべらぼうなパレードを行うタローマン。鍵を抜かれた事で奇獣島が謎の地震と共に沈み始めるという阿鼻叫喚の事態に、CBGの面々は堪らずに逃げ出した。
河童星人「まさか自ら奇獣島を沈めようというのか!?お望み通り止めだ!やれ!」
沈み行く奇獣島に止めを刺すべく、洗脳済みのアメリカ大統領を操り「奇獣殺害ミサイル」を発射させるが、その時、奇獣島が突如急浮上し、その巨大な正体を露にする。
CBG一同「なんだこれは!?」
それは正に、奇獣無籍動物を巨大にしたかのようなべらぼうな奇獣であった。姿を現した奇獣犬の植木鉢は、発射されたミサイルを巨大な口で飲み込み無力化させてしまう。
「なんだこれは!?」と驚く河童星人達の目の前で、タローマン一行を頭上に乗せたまま更に浮上し、河童星人達を捕まえさせる。タローマンに捕らえられた河童星人達は為す術もなく、奇獣達の総攻撃を喰らい円盤ごと爆散してしまう。河童星人達が倒された事で、洗脳が解けた大統領は全軍を撤退させ、事態は解決した。
しかし、鍵を抜いた事でべらぼうなエネルギーが切れてしまったのか、CBG一同が見守る中、奇獣犬の植木鉢は海中へと沈んでいき、タローマンもまた海中へと沈んでいくのであった。
現代の社会では、職業分担が間違いなく必要である。
しかし、本当は誰もが思う存分、四方八方に生きたいと思っている
食えなくたって良い、人間としてやりたい事をやったら良いじゃないか。
職業は人間だ。ーーそう、岡本太郎は言っていたが、
タローマンもまた、職業は「タローマン」なのだ。
余談
モチーフ元になった「犬の植木鉢」は彫刻でありながら、その名の通りに植木鉢としての機能も有している。