解説
ファンから「全裸神」のあだ名で知られていた。
なんと本物の古流剣術の師範代で現役の剣術家という、異色の経歴の持ち主。
そのためか大の刀剣フリークであり、デビュー作『刃鳴散らす』の制作動機が……
「愛とかエロとか萌えだとか、そういった難しいことはよくわからないんですが。 とにかくエロゲで剣劇やってみたいんです。ガチンコの」
…だったらしく、どのエロゲーメーカーもにべもない態度の中でニトロだけが「やれば?」と了承したことから、ニトロに身を寄せることになった。
社内で真剣を研いだり、会議中にいきなり模造刀を振りまわしたりといった奇行が目撃されてている。挙げ句、とある雑誌インタビューで他のライターたちは今後の抱負を語るなか、ただ一人日本刀剣教会の腐敗を嘆くという、明後日の方向に向いたコメントを残している。
クセモノだらけのニトロプラス社内でも、一二を争う飛び道具とみるファンも多い。
公式で発売前の作品にネタばれをかましたという、ある意味で伝説を作り上げた。
『装甲悪鬼村正』のファンディスクの監修を最後に音信不通となり、氏の行方について様々な憶測が飛び交っていたが、2019年10月30日ニコニコ生放送にて配信された発売10周年記念番組「ぷるぷる座談会」にて、「村正で書き切った」ということで筆を折りニトロプラスを退社している事が告げられた。
作風
緊張感漂うリアルな戦闘描写に定評がある。
特に古流剣術師範代だけあって、刀同士でのサシの勝負での緊張感の演出は、理詰めで構成された「読み合い」と相まって非常に濃厚。ただこうした凝りに凝った描写ゆえに、テンポが悪く、楽しめる人間を選んでしまう傾向にもある。
とあるファン曰く、「普通の戦闘シーンが『F1レースや格闘技の実況』なら、奈良原のは『囲碁や将棋の実況』」とのこと。
そして、虚淵玄氏と並び称されるニトロのド鬱シナリオメーカーの片割れ。
救いようのない鬱っぷり、陰惨さでは「虚淵より酷い」とまでいわれる。
そんな評価の中で、ギャグシーンにも定評があったりする。
またゲームブック好きという一面もあり、作品にゲームブックネタを盛り込むこともある。