妖獣フォービ
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ようじゅうふぉーび
本項では『女神転生シリーズ』に登場するフォービについて解説する。
初出は関連作であるシミュレーションRPG『魔神転生』で、翼を持つ赤い蛇「堕天使サマエル」をディテールアップした、飛行ユニット「飛龍フォービ」として登場していた。
『女神転生』の仲魔として初登場したのは、現代の地方都市を舞台とした『真・女神転生デビルサマナー』。
種族「妖獣」の二本脚の毛玉というシュールな悪魔で、体の各所から生えた管からは炎が吹き出している。
『デビルサマナー』では警察署に、『真・女神転生Ⅳ』では銀座に出現する。
モチーフは昭和時代の怪奇児童書『世界の魔術・妖術』において創作された、ユーゴスラビアの伝承という設定の火の魔神フォービで、馬の体に六本腕を生やした七つ首の魔獣というまるで怪獣のような姿の挿絵で紹介されていた。
このように、同シリーズにはスタッフが幼少期に読んでいた書籍に登場する、昭和に創作された悪魔がいくつも紛れ込んでいるのである。(ゾマ、ドドンゴー、ストーンカ、ファライ、ジュボッコ、ガシャドクロなど)
この魔神の名前の由来が、原色を多用した激しいタッチの絵画作品群を指すフォービズム(野獣派)であるとおもわれることから、金子一馬氏によってさらに進んだ美術運動シュルレアリスムの絵画に登場しそうな姿としてデザインされた。
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