概要
「ヨハネの黙示録」のサタンと同一視される説を採ってか、デザインは一貫して有翼の赤い大蛇または竜の姿。
初期こそ単なる有翼蛇だったが、プレイステーション移植版の「真・女神転生」関連書籍で、現在の多眼で複数の翼を持つ公式画が発表され「真・女神転生Ⅲ」以降この姿で3DCG化された。
種族が“邪神”になることが多くペルソナシリーズではアルカナ死神に配置され、シリーズ作品では基本的に登場悪魔の中でも高位の存在として扱われている。
特に「Ⅲ」では、シジマの守護を降ろす地として選ばれ氷川を守るために魔王・邪神級の悪魔が集うトウキョウ議事堂で、シジマ以外のルートでは最後の壁として人修羅の前に立ちふさがる存在として登場する。
際立った弱点もなく、敵全体に複数の状態異常を付着させる万能属性スキル『神の悪意』を使用するなど、強敵揃いのシジマ陣営の悪魔の中でも飛びぬけた実力を持つ。
一方シジマルートに賛同する道を選んだ場合には議事堂では交戦せず、後に魔王アーリマンとなった氷川から援軍として派遣され加勢してくれる。
「真・女神転生VV」ではサマエルの妻とされる四人の女魔・カディシュトゥが登場したこともあってか、サマエル自身もいつものデザインで登場。ここでの種族は「邪龍」。
メインストーリーに直接登場することはないものの、復讐の女神編終盤にある人物から受注できるサブクエストにて主人公と対峙することになる。
この際、過去にカディシュトゥを異なる次元から呼び出したという発言をするため、サブクエストの敵ながらも今作の実質的な真の黒幕ともいえる。
撃破すると合体制限が解禁され、仲魔にすることができる。
ユニークスキルとして、アクティブにいる自身と女魔は状態異常の敵への攻撃が貫通化する『女魔の伉儷』を持つ。
また、固有スキルとして敵全体に高確率で毒を付与しつつ、命中・回避率を2段階低下させる『神の毒』を習得する他、呪殺・破魔属性に優れる。
仲魔にした際の悪魔の裏庭での会話では、妻であるリリスが自身の手から離れている事をぼやいたり、サブクエストで対峙した際にカディシュトゥが贄となって消えた事に悲しむ素振りを見せるなど、どこか人間味のある一面も見せる。
また、「真・女神転生 STRANGE JOURNEY」のエネミーサーチでエンカウントするサマエルは、サマエル自身が様々な異名や異説を持つ存在であることを自嘲するような台詞を言い放つ(ドロップフォルマも『邪神のブドウ石』)。