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始まりの大魔術

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はじまりのだいまじゅつ

「始まりの大魔術」とは、原神に登場する弓のひとつ。リネのモチーフ武器である。

かつての「大魔術師」が使用していた公演用の道具。最後に明らかとなった秘密は、実はこれがなかなか凄い武器であるということ。

概要

始まりの大魔術とは、オープンワールドゲーム原神でver.4.0で実装された弓。リネのモチーフ武器であり、基本的にはリネの祈願と同時にしかピックアップされない。等級が星5の弓の中でも強武器であるとされており、時に重撃を中心に戦うキャラクターに装備させたとき、その真価を発揮する。

性能

メインステータス基礎攻撃力608(Lv.90時)
サブステータス会心ダメージ66.2%(Lv.90時)
武器効果『偉大なる者・パルジファル』【無凸効果】重撃ダメージ+16%。チーム内に装備者と同じ元素タイプのキャラクター(装備者自身を含む)が1名いる毎に、「トリック」効果を1層獲得する。異なる元素タイプのキャラクターが1名いる毎に、「パフォーマンス」効果を1層獲得する。1/2/3層以上の「トリック」効果がある時、攻撃力がそれぞれ+16%/32%/48%。1/2/3層以上の「パフォーマンス」効果がある時、移動速度がそれぞれ+4%/7%/10%。
  • 【完凸効果】重撃ダメージ+32%。チーム内に装備者と同じ元素タイプのキャラクター(装備者自身を含む)が1名いる毎に、「トリック」効果を1層獲得する。異なる元素タイプのキャラクターが1名いる毎に、「パフォーマンス」効果を1層獲得する。1/2/3層以上の「トリック」効果がある時、攻撃力がそれぞれ+32%/64%/96%。1/2/3層以上の「パフォーマンス」効果がある時、移動速度がそれぞれ+12%/15%/18%。

性能を見ればわかる通り、基本的には重撃をメインとするキャラクターに装備させたいが、高い基礎攻撃力と会心ダメージ数値により、実は汎用性もある。武器効果については、同元素をパーティに組み込むことで攻撃力が、他元素を組み込むことで移動速度が上がるので、どちらにせよ気軽に発動できる。

リネや甘雨ティナリなどの重撃メインキャラクターと相性が良く、特にモチーフであるリネ、甘雨に関してはトップクラスに相性が良い。甘雨の場合、総合ダメージ計測時、数値的にはアモスの弓を超えている武器である。

見た目・デザイン

ワインレッドを基調とし、黒、白、金などの流線を加えたデザインとなっており、モチーフであるリネと非常にマッチしている。もともとの所有者がマジシャンであったこともあり(ストーリーを参照の事)、弓の内部にはマジシャンの杖らしきものが埋め込まれている。

ストーリー

「私は大魔術師――『偉大なる者』パルジファル!」

「これからお目にかけるのは、皆さんが想像もできない夢の世界です!」

「例えば、このシルクハットは東方の伝説の仙境に繋がっています!」

「例えば、この鏡の中は私たちの時空に縛られないスリリングな場所!」

マジックと詐欺、窃盗にはそれぞれ似たところがある。

前者は演技と物語性に、後者は技法を頼りとしたものだ。

「さっきのマスター·コペリウスのお芝居で、神出鬼没の義賊がいたでしょ?」

「私たちの芸名はそれにしよう!どう?」

サーンドル河の水路沿いの屋台で、若者が興奮冷めやらぬ様子で言った。

「パルジファル?じゃあ、私は…あなたに攫われたサファイアの美女ね?」

パートナーはこう応えた。陽の光が差さない地下の町から笑い声が響いた。

こうして、詐欺や窃盗で生計を立て、グロリア劇場に出没していた泥棒姉妹は、

舞台で演じられた義賊の喜劇に魅せられ、劇場に入った当初の目的を忘れた。

そして、自分のやり方と演技で舞台へと上がり、スポットライトを浴びると、

ショーの光でボックス席の賓客も立ち見席の観客も、公平に照らしたいという夢が芽生えた。

一人が「パルジファル」を演じ、もう一人が助手のジョセフィーヌ。

最初のショーはエドワルドの酒場、用水路のそば、露店のそばで…

泥まみれの子供たちのキラキラした目と住民の拍手の中で行い、

後は太陽のように明るいスポットライトが照らす、グロリア劇場で行われた。

「サナギから蝶へ」、「仙境」、「鏡の中の火」、「金魚」…

こうしたショーの光が劇場の豪華なボックス席と立ち見席を照らすように、

パルジファルの名は地上の街でも地下の街でも褒め称えられた。

人には自分の居場所があるとよく言われるが、舞台でも同じだ――

そう、舞台を見下ろせる洗練されたボックス席でも、立ち見の席であっても。

だが、ショーの光が両者を平等に照らすとしても、劇場の外において、

一時的に忘れられた怒りと悔しさは、木の根が石垣にもぐり込むようなものである。

サーンドル河の整備が進む中、石垣はついに倒壊した。

いつもジョセフィーヌ役を担当していた少女は、サーンドル河に戻った。

長年漂っている錆びた鉄と腐敗した匂いのほかにあるのは、

怒りと悲しみと、完全に乾くことのない血のみ。

皆が知っているのはパルジファルで、助手は助手にすぎない。

それだけのことであれば、シンプルですっきりしている。

鋭い剣で真っ二つにされる助手が、いつも無傷であるように…

消えた懐中時計が、それを見失った観客の手元に戻ってくるように…

少女はついに安心して暮らせる「居場所」を失った。

そこで彼女は、自分たちだけの「大魔術」を考案した。

「私は大魔術師――『偉大なる者』パルジファル!」

「これからお目にかけるのは、皆さんが想像もできない夢の世界です!」

「貴族も王もおらず、皆さんに向けられる刀剣もありません。」

「生まれつきの富貴もなければ、抜け出せない貧困もないのです!」

相性の良いキャラクター

重撃を火力源とする炎元素のメインアタッカー。モチーフという事もあり、相性は抜群である。リネの最強パーティ編成の一つであるモノパイロ編成では攻撃力が最大48%も上昇するため、高い会心ダメージ値と相まって厳選をある程度楽にしてくれる。

重撃を火力源とする氷元素のメインアタッカー。甘雨のモチーフ武器はアモスの弓だが、平均的なダメージを計算したとき、実は始まりの大魔術のほうが勝っている。特に氷元素を多くパーティに起用する場合、攻撃力が上がるため、この武器を装備する時は申鶴レイラなどと一緒に使ってあげるとよいだろう。

重撃を火力源とする草元素のメインアタッカー。ティナリのモチーフ武器である狩人の道よりかは全体的なダメージは劣ってしまうものの、狩人の道はピックアップが不定期であり、手に入れるのは現在はほぼ不可能であるため、代替武器として候補に入る。

重撃を火力源とする風元素のメインアタッカー。チャスカが多元素編成を強制される能力であるため火力の伸び幅はチャスカのモチーフ武器「星鷲の紅き羽」と比べると劣るが、移動速度強化に振り切れるため彼女の非戦闘時の強力な移動能力を伸ばすことが出来るという、総合能力を伸ばす事を考えるならモチーフ武器をも上回る相性の良さを誇る。

余談

  • 武器ストーリー内で登場する「パルジファル」は約500年前グロリア劇場でマジックを披露していた姉妹のうち、魔術師の芸名である(ちなみに助手の芸名はジョセフィーヌで、姉と妹のどちらが魔術師・助手だったのかは明らかにされていない)。さらに、この芸名は旧モンド時代の貴族であり、義賊でもあったパルジファルからとられている。

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